二次曲線

二次曲線 に関する19記事をまとめました。くわしくは各リンク先を見てください。

楕円の面積公式

楕円の面積 SS は,

円周率×長半径×短半径

で計算できる。つまり,S=πabS=\pi ab

楕円の面積

→楕円の面積公式の3通りの導出

直線 ll と点 PP からの距離が等しい点の集合は放物線である。ll をこの放物線の準線PP焦点と呼ぶ。

→放物線の準線・焦点と一般化

双曲線の漸近線
  • パターン1.双曲線 x2a2y2b2=1\dfrac{x^2}{a^2}-\dfrac{y^2}{b^2}=1 の漸近線は y=±baxy=\pm\dfrac{b}{a}x

  • パターン2.双曲線 x2a2y2b2=1\dfrac{x^2}{a^2}-\dfrac{y^2}{b^2}=-1 の漸近線も y=±baxy=\pm\dfrac{b}{a}x

→双曲線の漸近線の簡単な求め方と証明

楕円の接線を求める公式(原点中心の場合)

楕円 x2a2+y2b2=1\dfrac{x^2}{a^2}+\dfrac{y^2}{b^2}=1 上の点 P(x0,y0)P(x_0,y_0) における接線の方程式は,

x0xa2+y0yb2=1\dfrac{x_0x}{a^2}+\dfrac{y_0y}{b^2}=1

楕円の接線

→楕円の接線を求める公式とその証明

離心率とは

FF からの距離直線 ll からの距離の比が一定である点 PP の軌跡は二次曲線になる。この比のことを離心率と呼ぶ。 離心率とは

→離心率の意味と関連する計算

円:x2+y2=r2x^2+y^2=r^2 の媒介変数表示として,

  1. x=rcosθ,y=rsinθx=r\cos\theta,\:y=r\sin\theta
  2. x=r1t21+t2,y=r2t1+t2x=r\cdot\dfrac{1-t^2}{1+t^2},\:y=r\cdot\dfrac{2t}{1+t^2}
  3. x=rcoshϕ,y=rtanhϕx=\dfrac{r}{\cosh \phi},\:y=r\tanh\phi

がある。

→楕円・双曲線の媒介変数表示の3通りの方法

双曲線とは

2点からの距離の差が一定である点の軌跡を双曲線と言う。また,この2点のことを焦点と言う。

双曲線とは

→双曲線

楕円とは

2点からの距離の和が一定である点の軌跡を楕円と言う。また,この2点のことを焦点という。

楕円の端を結ぶ直線のうち,長いものを 長軸,短いものを 短軸 という。

pic

→楕円

全ての放物線は互いに相似である。

→全ての放物線が相似であることの証明

1. 円錐曲線の切る角度による分類
  • 平面が母線より緩いとき楕円
  • 平面が母線より急なとき双曲線
  • 平面が母線と平行なとき放物線

→二次曲線の分類(四通りの方法)

定理

パラボラアンテナの対称軸に対して平行に入射した信号は「焦点に」「同時に」届く。

→パラボラアンテナの原理と放物線の性質

準円

二次曲線の準円

二次曲線に対して,二本の直交する接線が引けるような点の軌跡は円である。これを二次曲線の準円と言う。

→楕円,放物線,双曲線の準円

r=l1+εcosθr=\dfrac{l}{1+\varepsilon\cos\theta}

l>0,ε0l > 0, \varepsilon\geqq 0)は二次曲線を表す。

→二次曲線(楕円,放物線,双曲線)の極座標表示

二本の漸近線が直交するような双曲線を,直角双曲線と言う。

  • 二次曲線:x2y2=a(a0)x^2-y^2=a\:(a\neq 0) は直角双曲線である。
  • 反比例:xy=kxy=k も直角双曲線である。

→直角双曲線の方程式と性質

斜めの楕円の方程式
  1. 原点を中心とする楕円は,
    Ax2+2Bxy+Cy2=1Ax^2+2Bxy+Cy^2=1
    ただし A>0,C>0,ACB2>0A > 0, C > 0, AC-B^2 > 0
    という方程式で表せる。

  2. 逆に,上記の方程式は原点を中心とする楕円を表す。

→斜めの楕円の方程式(特に45度回転)

楕円の反射定理

楕円の焦点から出た光は,反射してから反対側の焦点を通る。

→楕円の反射定理とその証明

楕円積分(ルジャンドルの標準形)
  • E(k,ϕ)=0ϕ1k2sin2θdθE(k,\phi)=\displaystyle\int_0^{\phi}\sqrt{1-k^2\sin^2\theta}d\theta
    のことを第二種楕円積分という。

  • F(k,ϕ)=0ϕ11k2sin2θdθF(k,\phi)=\displaystyle\int_0^{\phi}\dfrac{1}{\sqrt{1-k^2\sin^2\theta}}d\theta
    のことを第一種楕円積分という。

→楕円積分の意味と身近な4つの例

定義

レムニスケート曲線とは,極方程式 r2=a2cos2θr^2 = a^2\cos 2\theta で表される曲線である。

しばしば連珠形ということもある。

lem01

→レムニスケート曲線とその性質

楕円の周長

長軸の長さが 2a2a,短軸の長さが 2b2b である楕円: x2a2+y2b2=1\dfrac{x^2}{a^2}+\dfrac{y^2}{b^2}=1 の周の長さは, L=2πa(t=0ct2ϵ2t12t) L=2\pi a\left(\displaystyle\sum_{t=0}^{\infty} c_t^2\dfrac{\epsilon^{2t}}{1-2t}\right)

ただし,ϵ\epsilon は離心率で,ϵ2=1b2a2\epsilon^2=1-\dfrac{b^2}{a^2} を満たし,

c0=1ct=(2t1)!!(2t)!!=(2t1)(2t3)12t(2t2)2(t1)\begin{aligned} c_0 &= 1\\ c_t &= \dfrac{(2t-1)!!}{(2t)!!}\\ &= \dfrac{(2t-1)(2t-3)\cdots 1}{2t(2t-2)\cdots 2}\:(t\geq 1) \end{aligned}

→楕円の周の長さの求め方と近似公式