正多角形の内接円の半径・外接円の半径
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1辺の長さが である正多角形の内接円の半径と外接円の半径を考えます。
- 正三角形の内接円の半径は
- 正方形の内接円の半径は
- 正五角形は
- 正六角形は
- 正八角形は
- 正三角形の外接円の半径は
- 正方形の外接円の半径は
- 正五角形は
- 正六角形は
- 正八角形は
計算方法
計算方法
以下の一般的な公式を証明します。
1辺の長さが である正 角形について,
- 内接円の半径は
- 外接円の半径は
ただし,
この公式に の具体的な値を代入すると冒頭の式たちが導出できます。ただし,正五角形では の三角比が必要で計算がめんどうです。→覚えておくと便利な三角比の値
図のような直角三角形を考える。尖った角度は である。
三角比の定義より , である。
単調性
単調性
さきほどの「一般的な公式」より, も も に関して単調増加であることがわかります。
さらに,辺の長さ を固定するのではなく,周の長さを固定して考えてみましょう。微分の良い練習問題になります。
周の長さが である正 角形について,
- 外接円の半径 は に関して単調減少
- 内接円の半径 は に関して単調増加
証明してみましょう。
ここで, は では単調増加である(微分すればわかる。詳細は →sinc 関数:sinx/x について覚えておくべきこと)。
また, は に関して単調減少である。
よって が増えると が減り, は減る。
ここで, は単調減少である(微分すればわかる→補足)。
また, は に関して単調減少である。
よって が増えると が減り, は増える。
補足: の微分は であるが,分母は と変形でき, であることから導関数は負。
真円度
真円度
図形の真円度とは,正しい円からどれくらいズレているかを表す量です。
「その図形を含む最小の円の半径」と「その図形に含まれる最大の円の半径」の差で定義されることが多いです。
円の真円度は です。周の長さが である正多角形の真円度は, です。さきほど見たように は単調減少, は単調増加なので真円度は単調減少です。また, です。
最近「真円度」という言葉を知り,なんとか記事を書きたいと思って出来た記事です。