証明
n→∞limnx=1 であるため,十分大きい n に対して f(nx)=nx−1 となる。
よって,十分大きい n に対して
nf(nx)1=xn1−1n1−0
である。
f(nf(nx)1)=xn1−1n1−0−[xn1−1n1−0]
g(t)=xt とおくと
n→∞limxn1−1n1−0={g′(0)}−1=logx1
である。
解の必要条件
N=logx1−21
とおくと,
n→∞lim[xn1−1n1−0]=N
である。
各 [xn1−1n1−0] は整数であるため,N も整数である。加えて x>1 としていることから N≧0 である。
よって,x が題意を満たすのであれば,非負整数 N を用いて x=e2N+12 と表される。(解の必要条件)
解の十分条件
十分性を示す。つまり,逆に x=e2N+12 のとき,題意を満たすことを確認する。
このような x において
n→∞limxn1−1n1−0=logx1=loge2N+121=N+21
である。
ガウス関数の性質より
xn1−1n1−0−1<[xn1−1n1−0]≦xn1−1n1−0
である。各辺について n→∞ を考えると
N−21<n→∞lim[xn1−1n1−0]≦N+21
となる。今,N は整数であるため
n→∞lim[xn1−1n1−0]=N
を得る。
したがって x=e2N+12 は題意を満たす。
以上より求める答えは x=e2N+12 (n=0,1,2,⋯) である。
※ x=e2N+12 が整数ではないこと
x が整数であると仮定すると
x2N+1=e2 であるため,e2 も整数である。
よって e2 が整数ではないことを示せば十分である。
2.7<e<2.8
より
7.29<e2<7.84
より e2 は整数ではない。よって示された。