3次関数の極大値と極小値の差をすばやく計算するテクニック
3次関数の極大値と極小値の差は 公式を使って高速に計算できる。
極大と極小の差についての定理
極大と極小の差についての定理
が極大値と極小値を持つとき,その差は である。ただし, は の解。
極大と極小の差を表す式に は現れません!
1つめの等号がおもしろいですね。
簡単な例題
簡単な例題
の極大値と極小値の差を計算せよ。
より, が極大と極小を与える。公式より
この程度なら普通に計算できる。
よりその差は
このように,簡単な問題でも検算に使えます。
東大の問題
東大の問題
より難しい問題です。定理を使うと計算を大幅に減らせます。
東大1998年理系第一問です。
を でない実数とする。 の極大値と極小値の差が最小となる を求めよ。
この判別式を とおくと
より, は実数解 を持つ。
定理より,極大と極小の差が最小になるのは が最小になるとき。
また,解と係数の関係より
なので,
これが最小になるのは,相加相乗平均の不等式より のとき。つまり のとき。
有名なテクニックのようですが,自分が高校生のときは知りませんでした。