ステップ1:(逆)フーリエ変換を探す
天下り的ですが,矩形関数
f(x)={1 0 (∣x∣≤1)(∣x∣>1)
のフーリエ変換を計算します。
f^(ξ)=∫−11e−ixξdx=[−iξe−ixξ]−11=−iξe−iξ−−iξeiξ=iξeiξ−e−iξ=iξ2isinξ=ξ2sinξ
sinc 関数が出てきましたね。
ステップ2:逆フーリエ変換を使う
ステップ1の結果を踏まえて f^(ξ)=ξ2sinξ を逆フーリエ変換すると
f(x)=2π1∫−∞∞f^(ξ)eixξdξ=2π1∫−∞∞ξ2sinξeixξdξ=π2∫0∞ξsinξeixξdξ
となります。
ステップ3:x=0 を代入する
f の定義式と,上で得られた逆フーリエ変換の式に x=0 を代入すると
1=π2∫0∞ξsinξdξ
の2つを得ます。よって
∫0∞xsinxdx=2π
となります。
フーリエ変換は実関数の積分で役立つことがあります。