接平面の方程式の求め方
具体例
具体例
公式2を使う例題です(公式1も使い方はほとんど同じです)。
曲面 の における接平面の方程式を求めよ。
で偏微分すると,
で偏微分すると,
のとき,,
よって,求める接平面の方程式は,
公式1の導出
公式1の導出
表記簡略化のために ,, とおく。
曲面 の における法線ベクトルは, である。
(理由:二次元の場合は法線ベクトルの3通りの求め方と応用の記事後半参照。三次元の場合も同様。)
よって,
が求める接平面上にある⇔
と法線ベクトル が垂直⇔
となる。
公式2の導出
公式2の導出
に公式1を適用すれば直ちに公式2を得ることができます。つまり,公式1は公式2よりも一般的なものです。
ただし,公式2については別の方法で理解することもできるので,紹介します。
点 の近くでは,
が微小量 だけ増えると はおよそ 増える。
が微小量 だけ増えると はおよそ 増える。
よって, に変化させると,関数の値は
となる。
ここで,(きちんとした主張ではないが) の近傍ではもとの関数は接平面とほぼ一致するだろうと考えると,接平面の方程式は
となる。
本当は接平面を求める公式というより,接平面の定義と言った方が正確かもしれません。