超ディープな算数の教科書が発売されました
当サイトの管理人が, ルール(定義)と事実(定理)をきちんと区別してほしい! というテーマで、算数の本を出版しました。
自信作です。(特に,数学があまり得意でない方に)書店にて中身を確認していただければ嬉しいです。
Q & A
Q & A
Q. 「ディープな算数」というくらいなので,難しい内容?
A. 主な想定読者は「数学がそこまで得意ではない方」です。対話形式で,非常にわかりやすいと思います! ただし,1章の分数の説明と,2章の錐の体積だけは少し難しいかもしれません。その部分だけ飛ばして読んでも構いません。
Q. 簡単でした,ディープではないと思います!
A. 当サイトのヘビーユーザ様にとっては簡単すぎるかもしれません。主な想定読者である「数学がそこまで得意ではない方」にとってはディープで画期的な内容だと思います!
Q. 「学校では絶対に教えてもらえない」内容なのか?
A. 「絶対に」は少し強すぎる表現です。申し訳ありません。正確には「多くの学校では教えてもらえないと思われる」くらいです。内容には自信があり,たくさんの「数学が得意ではない方」に読んでいただきたく,強い表現を使いました。
メインテーマ
メインテーマ
世の中には2種類の人間がいます:
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定義と定理の違いを理解していない or 意識していない人
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定義と定理の違いを意識している人
当サイトの読者の多くは2ですが,日本全体では1の方が多いと思います。そこで,1の方々に向けて, ルール(定義)と事実(定理)をきちんと区別してほしいというテーマで本を書きました。
定義と定理の違いを意識できるようになれば, 算数や数学の基本的な疑問に自信をもって答えることができます。 疑問の例:
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なぜ,+やーより×や÷を先に計算するのか?
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なぜ,小数の掛け算は「整数の掛け算→小数点をずらす」のか?
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なぜ,円一周分は360°なのか?
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平行四辺形とはどんな図形のことなのか?
1の方にはもちろん,学校の先生や,お子さんに質問される親御さんなど,算数・数学を教える人にも読んでいただきたい内容です。
一方,わかりやすさを重視したため,ゴリゴリの2の人にとっては,違和感のある表現があるかもしれません。(例えば,定義→ルール,定理→事実 という言い換えに違和感がある人もいるでしょう。)
この本を読むことで得られる3つのメリット
この本を読むことで得られる3つのメリット
メインテーマは2です。
1. 算数の「なぜ」に自信を持って説明できるようになる
なぜ,+やーより×や÷を先に計算するのか?
なぜ,「1」は素数ではないのか?
なぜ,分数の割り算は「ひっくり返して掛け算」するのか?
なぜ,小数の掛け算は「整数の掛け算→小数点をずらす」のか?
なぜ,円一周分は360°なのか?
なぜ,円周率は3.14くらいなのか?
なぜ,円錐の体積は「÷3」するのか?
算数の授業では「こういうものなんだよ!」で済まされがちな上記の疑問を深堀りします。この本を読めば,これらの疑問に自信を持って自分なりの説明ができるようになると思います。
2. 「ルール」と「事実」という視点が身につく
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算数における「こういうものなんだよ!」の理由を考えていくと「単なるルール」と「絶対的な事実」の2種類に分類できることがわかります。
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「ルール」と「事実」という視点こそが,「数学が得意な人」と「数学が苦手な人」を大きく隔てている「壁」の正体と考えています。
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日常でも「ルール」と「事実」の違いを意識することは重要です。この意識があれば,単なるルールや個人的な意見を,さも「絶対的な事実」かのように主張する人に騙されにくくなります。
3. 「数学でも役立つ考え方・小話」が楽しい
範囲としては小学校の算数ですが,「数学でも役立つ考え方・小話」を分かりやすく説明しています。
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「努力で解ける問題」と「才能が必要な問題」
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算数における「暗記」「応用力」「処理能力」「発想力」
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「同値な定義」「天下り的な証明」「抽象化」といった考え方