レイリー分布の期待値、分散、正規分布との関係
確率密度関数が ()であるような連続型確率分布をレイリー分布と言う。
は正のパラメータです。
レイリー分布の期待値
レイリー分布の期待値
レイリー分布の分散
レイリー分布の分散
レイリー分布の分散は
期待値の導出とほぼ同じ。部分積分を使うと,
よって,分散は
正規分布との関係
正規分布との関係
, が独立に平均 ,分散 の正規分布に従うとき, はパラメータ のレイリー分布に従う。
平均 の正規分布に従う乱数 , を発生させて を座標平面にプロットすると,原点からの距離はレイリー分布に従うというわけです。
極座標変換を使います。→ヤコビ行列,ヤコビアンの定義と極座標の例
, となる確率は,正規分布の密度関数をかけ合わせたような形になる:
ここで, から極座標 に変数変換する。ヤコビアンは なので,
これは によらないので で積分すると がかかるだけ:
レイリー分布の確率密度関数となりました。
ちなみに中央値は になります。