三角関数と指数関数の積の積分を一発で求める公式
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三角関数と指数関数の積の積分は,部分積分を2回して求めるのが定石です。しかし,計算量も多くミスしやすいので,公式として覚えておくとスピードアップや検算に役立ちます:
公式の証明は3通りの方法があります。
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定石どおり,左辺を2回部分積分して頑張って計算する
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右辺を微分して左辺になることを示す
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複素指数関数を使う
この記事では,証明3を紹介します。具体的には,三角関数と指数関数を統一的に議論するための道具であるオイラーの公式と複素指数関数を用いて2つの公式を同時に示します。
複素指数関数を用いた証明
複素指数関数を用いた証明
オイラーの公式から以下の式が成立する:
実部と虚部にそれぞれ公式の左辺が出現していることに注意。
一方,複素指数関数の積分公式から,
この右辺第一項にオイラーの公式を用い,分母分子に をかける:
上式と の実部と虚部をそれぞれ比較すると求める公式を得る。
→高校数学の問題集 ~最短で得点力を上げるために~のT34も参照してください。
あまり覚えたくない複雑な公式ですが,受験生時代は検算に使えるので覚えていました。
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