(1)
複素数 z は実数 t を用いて z=cost+isint と表される。
z−α の偏角を φ とおくと θ=3φ である。よって
sin3θ=−4sin3φ+3sinφ
と表される。
z−α=z+3 の軌跡は中心 3,半径 1 の円である。下図より
−31≦sinφ≦31
である。よって,
f(x)=−4x3+3x
とおくとき,−31≦x≦31 の範囲で f(x) のとる値を求めればよい。
f′(x)=−12x2+3=−3(2x+1)(2x−1) であるため,増減表は
xf′(x)f(x)−31+↗⋯+↗31+↗
である。
よって,f(x) の最大値は f(31)=2723,最小値は f(−31)=−2723 となる。
こうして
−2723≦sinθ≦2723
である。
(2)
w=(z−α)3 が正の実数になるとき,z−α の偏角は 0, 32π, 34π になる。一方,w=(z−α)3 が負の実数になるとき,z−α の偏角は 31π, π, 35π になる。
点 z−α の軌跡を Cα とおく。Cα は,中心 −α 半径 1 の円周である。
n=0, 1, ⋯, 5 に対して,原点を始点として偏角 3nπ の複素数からなる半直線を ℓn により表す。

このとき,求める条件は次の2つにより表される。
- Cα は ℓ0, ℓ2, ℓ4 のいずれかと交わる。
- Cα は ℓ1, ℓ3, ℓ5 のいずれかと交わる。
Cα は中心 −α 半径 1 の円であるため,Cα と ℓ0 が交わる α の条件は,−α と ℓ0 の距離が 1 以下であることとなる。よって,範囲は
⟺{∣α∣=1−1<Im (−α)<1(Re (−α)<0)(Re (−α)≧0){∣α∣=1−1<Im (α)<1(Re (α)>0)(Re (α)≦0)
である。よって,軌跡は下図のようになる。

※ −1 倍する過程で向きが逆になって見えることに注意
同様に考えることで Cα と ℓn が交わるとき,α の動く範囲は,上図の領域を 3nπ 回転させた領域であることが分かる。
よって,Cα は ℓ0, ℓ2, ℓ4 のいずれかと交わるとき,α の動く範囲は下図のようになる。

同様に Cα は ℓ1, ℓ3, ℓ5 のいずれかと交わるとき,α の動く範囲は下図のようになる。

これらの共通部分の面積を求めればよい。共通部分は下図のようになる。

この領域は図のように1辺 32 の正三角形を12個並べたものであるため,面積は
43×(32)2×12=43
である。
