対数の基本的な性質とその証明
証明の前に
証明の前に
(対数の定義)
です。この式から全ての公式を証明していきます。
なお,底 は より大きく でない実数です(底の条件)。真数 は より大きい実数です(真数条件)。
公式の証明
公式の証明
まずは1と2を対数の定義および指数法則を使って証明します。
の証明です。
, とおくと,対数の定義より,
よって,指数法則を使うと,
となる。これは(対数の定義より)
であることを表している。
の証明です。
とおくと,対数の定義より,
よって,指数法則を使うと,
となる。これは(対数の定義より)
であることを表している。
次に,1と2を使って3,4,5を証明します。
の証明です。
2において とすれば3を得る。
( )
の証明です。
1において とすると,
となる。この左辺第二項に3を使うと4を得る。
の証明です。
2において とすれば5を得る。
( であることから直接分かる,この方が素直)
なお,6については底の変換公式の証明と例題で詳しく解説しています。
1~6を使えばほとんどの対数の計算問題を突破できますが,覚えておきたい対数(log)の応用公式4点セットを使えばさらに見通しよく計算できることもあります。
最近ネタ切れに困っていますが,1000記事までは頑張りたいです。