証明
∣AP∣2=∣AG−PG∣2=∣AG∣2+∣PG∣2−2AG⋅PG
である。同様の式が BP,CP でも成立するため
AP2+BP2+CP2=(AG2+BG2+CG2)+3PG2−2(AG⋅PG+BG⋅PG+CG⋅PG)=(AG2+BG2+CG2)+3PG2−2(AG+BG+CG)⋅PG
が成り立つ。
今,G は三角形 ABC の重心であったため,
AG+BG+CG=0
である。よって
AP2+BP2+CP2=AG2+BG2+CG2+3PG2
となる。
PG2≧0(等号成立は P と G が一致するとき)であるため,
AP2+BP2+CP2≧AG2+BG2+CG2
(等号成立は P=G であるとき)が示された。