解答
Xを命題とし,
f(X)={10(Xが真の命題)(Xが偽の命題)
とする。
a1+a2+⋯+ap−1=(p+1の約数のうち1以上p未満のものの個数)+(2p+1の約数のうち2以上p未満のものの個数)+⋯+((p−1)p+1の約数のうちp−1以上p未満のものの個数)={f(p+1が1 を約数にもつ)+f(p+1が2を約数にもつ)+⋯+f(p+1がp−1を約数にもつ)}+{f(2p+1が2を約数にもつ)+f(2p+1が3を約数にもつ)+⋯+f(2p+1がp−1を約数にもつ)}+⋯+f((p−1)p+1がp−1を約数にもつ)=f(p+1が1を約数にもつ)+{f(p+1が2を約数にもつ)+f(2p+1が2を約数にもつ)}+⋯+{f(p+1がp−1を約数にもつ)+f(2p+1がp−1を約数にもつ)+⋯+f((p−1)p+1がp−1を約数にもつ)}
ここで,整数の有名な性質「a,2a,3a⋯,(b−1)a,ab
を
b
で割った余りはaとbが互いに素なとき全て異なる」(この性質の証明は一次不定方程式ax+by=cの整数解の「定理2の証明」の下側参照)より,nを1以上p−1以下の整数とすると,p+1,2p+1,…,np+1 のうち n の倍数のものはちょうど 1 つある。よって,上の式の右辺では 1 を p−1 回足していることになり,答えはp-1となる。