(1)

※ 図は不正確です!
△ABE≡△CGD,△ADH≡△CBF であるため,
S=平行四辺形ABCD+2△ABE+2△BCF
である。
平行四辺形ABCD=abcos3π=21ab
である。
∠ABE=π−6π−(2π−θ)=θ+3π
であるため,
△ABE=21AE×BE=21acos∠ABE×asin∠ABE=2a2sin(2θ+32π)cos(2θ+32π)=4a2sin(2θ+32π)
である。同様に
△BCF=4b2sin2θ
である。
よって
S=21ab+2a2sin(2θ+32π)+2b2sin2θ
(2)
S−21ab の部分を考えればよい。
S−21ab=2a2sin(2θ+32π)+2b2sin2θ=−4a2sin2θ+43a2cos2θ+2b2sin2θ=(2b2−4a2)sin2θ+43a2cos2θ
ここで
(2b2−4a2)2+(43a2)2=42(2b2−a2)2+(3a2)2=164a4−4a2b2+4b2=4a4−a2b2+b4
であるため,
S−21ab=2a4−a2b2+b4sin(2θ+α)
と表される。
ただし,
cosαsinα=a4−a2b2+b41(b2−2a2)=a4−a2b2+b4123a2
(−2π<α<2π) である。
θ の範囲を求める。
0≦∠ABF≦2π0≦∠BCG≦2π
より
0≦θ+3π≦<2π0≦θ≦2π
であるため,0≦θ≦6π である。
よって α≦2θ+α≦α+3π である。この範囲に 2π が含まれるかどうか調べよう。
α≦2π≦α+3π を変形すると 6π≦α≦2π となる。
cos を当てはめると,
0≦a4−a2b2+b41(b2−2a2)≦23
となる。b≧a であることから,左の不等式は成り立つ。
右の不等式の検討をする。
43(a4−a2b2+b4)−(b2−2a2)2=21a4+41a2b2−41b4=41(2a2−b2)(a2+b2)
であるため,
⟺a4−a2b2+b41(b2−2a2)≦232a2−b2≧0
となる。
- 2a≧b のとき
最大値は 2θ+α=2π のとき,つまり θ=4π−2α のとき,
21ab+2a4−a2b2+b4
を取る。
- a≦b のとき
最大値は 2θ+α=α+3π,つまり θ=6π のとき,
21ab+2a2sinπ+2b2sin3π=21ab+43b2
を取る。