tanθ/2 を用いるパターン
例題3
次の積分を計算せよ
- ∫06πcosθ1dθ
- ∫02π1+cosθdθ
被積分関数が sin と cos の1次有理式 (e.g. a+bcosθ1) のときは tan2θ=t と置換します。
この場合
dθdt=2cos22θ1=21+t2
である。
また,
sinθcosθ=2sin2θcos2θ=2cos22θtan2θ=1+t22t=2cos22θ−1=1+t22−1=1+t21−t2
である。
→ 三角関数の有理式の積分
証明
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t=tan2θ と置換する。
tan12π=tan(3π−4π)=1+33−1=2−3
であるため,積分区間は 0 から 2−3 である。
また dθ=1+t22dt である。
よって
∫06πcosθ1dθ=∫02−31−t21+t21+t22dt=∫02−31−t22dt=∫02−3(1+t1+1−t1)dt=[log∣1+x∣−log∣1−x∣]02−3=log(3−3)−log(3−1)=21log3
となる。
-
同じく t=tan2π とおくと
∫02π1+cosθdθ=∫011+1+t21−t211+t22dt=∫01(1+t2)+(1−t2)2dt=∫01dt=1
となる。