証明1
b+ca=a(b+c)a2
c+db=b(c+d)b2
d+ac=c(d+a)c2
a+bd=d(a+b)d2
より,シュワルツの不等式を使うと,
b+ca+c+db+d+ac+a+bd≥a(b+c)+b(c+d)+c(d+a)+d(a+b)(a+b+c+d)2
となる。右辺の分母を整理すると
a(b+c)+b(c+d)+c(d+a)+d(a+b)=ab+bc+cd+da+2(ac+bd)
したがって,以下を示せば十分:
ab+bc+cd+da+2(ac+bd)(a+b+c+d)2≥2
すなわち
(a+b+c+d)2≥2{ab+bc+cd+da+2(ac+bd)}
を示せば良い。左辺−右辺を計算すると
(a+b+c+d)2−2{ab+bc+cd+da+2(ac+bd)}=(a−c)2+(b−d)2≥0
よって不等式が成立する。等号は a=c かつ b=d のとき。
証明
巡回対称性があるため、変数をズラしても値は変わらない。よって,a≥c,d≥b を仮定できる。
(厳密な説明:a,b,c,d を正方形の頂点に順に配置する。
各対角線について、小さい方から大きい方へ矢印を引く。すると必ず、両端が矢印の始点になっている辺が1本存在する。
変数をズラして,その辺が da になるようにする)
この条件のもとで次が成立する:
b+ca+d+ac≥d+ca+b+ac.
(上の不等式の証明:上の式を変形すると
a(b+c1−d+c1)≥c(b+a1−d+a1)
両辺を通分し、分母の積を掛けると
a(b+a)(d+a)≥c(b+c)(d+c)
であり a≥c なので成立)
さて,先ほどの不等式を用いると
b+ca+c+db+d+ac+a+bd
は以下より大きい:
d+ca+c+db+b+ac+a+bd=c+da+b+a+bc+d≥2
(最後の不等号は相加相乗平均の不等式より)