以下では指数不等式の解き方について説明します。
1. グラフの概形を考える
指数不等式ではその指数関数の概形を考えることが大切です。
例
(21)x<(21)3 を満たす x の範囲を求めよ。
この問題が出題されたとき x<3 と解答してしまうミスがよくあります。
しかし, y=(21)x のグラフの概形を思い浮かべてみてください。21 は 1 より小さい値なので,このグラフは単調減少であることがわかると思います。
ですから,関数 (21)x は指数部分の x が増加すればするほど,値は小さくなります。つまり,もとの不等式と答えの不等式の大小関係は逆転します。
このことに注意するとこの問題の答えは 3<x となります。
この大小関係が逆転するのは底 "1" が境目です。
(A) a>1 の時 y=ax が単調増加な関数なので以下が成り立つ。
ap<aq⟺p<q
(B) a<1 の時 y=ax が単調減少な関数なので以下が成り立つ。
ap<aq⟺p>q
2. 底を揃える
例
2x−4<81−2x を満たす x の範囲を求めよ。
底が違う不等式は,まず底を揃えるところから始めましょう。
解答
2x−4<23(1−2x)
ここで,底 2 が 1 より大きいので
x−47xx<3(1−2x)<7<1
3. 指数とその逆数が不等式に含まれる場合
例
2x−25−x−4>0 を満たす x の範囲を求めよ。
この不等式には,2−x が紛れています。
この場合は 2−x を 2x1 とみて,両辺に 2x をかけてみましょう。
解答
両辺に 2x ( >0 )をかけると与式は
22x−4⋅2x−25>022x−4⋅2x−32>0(2x−8)(2x+4)>0
∴−4<2x<8
2x>0 より
0<2x<8
したがって x<3
このように両辺に 2x をかけてあげることで 2x の二次不等式になります。
二次不等式については,二次不等式の解き方(2通りの考え方)と例題
を参照してください。
指数方程式は指数関数の概形を浮かべながら解きましょう。