指数型分布族
確率(密度 or 質量)関数が,
ある関数 ,
を用いて
と表せるような分布を指数型分布族(exponential family)と言う。
指数型分布族の定義について
指数型分布族の定義について
はパラメータの数です。 はパラメータを並べたベクトル, は各成分が確率変数に対応するベクトルです(分かりにくければ,パラメータが1つの1次元確率分布を考えればよい,その場合 も もスカラー)。
と の混ざり具合がそこまで複雑ではないというイメージです。指数の外側は( の関数) ( の関数)という形です。中身は( の関数) ( の関数)の和という形です。
指数型分布族の定義は他の(同値な)形で述べられることも多いですが,この記事では冒頭の式を使います(統計への応用を考えると,より都合のよい形もありますが,定義としてはこれが分かりやすいと思います)。
指数型分布族の例
指数型分布族の例
自然パラメータ
自然パラメータ
という置換により,パラメータを から に変換してやると,指数型分布族の定義式は以下のように少しスッキリします:
( は適切な関数)
を分布の自然パラメータと言います。
「指数分布」と「指数型分布族」という言葉は別物です。