数学オリンピック(JMO対策)の参考書

JMO受験者必見。数学オリンピック財団が出している過去問集についての紹介です。

書籍情報

注意:以下の情報は2008~2012版に関するものです。(他の年度のやつも(APMOがあるかどうか以外は)ほとんど同じです)

数学オリンピック

監修:財団法人 数学オリンピック財団

ボリューム:全226ページ(5部)

  • 数学オリンピック財団が出版しているオフィシャルな過去問集です。

  • JMO予選,本選,IMO5年分とAPMO1年分の問題と解答が載っています。IMOはネット上に英語の問題と解答があるものが多いですが,JMO予選,本選の解答解説がまとまっているのはこの本しかないのでJMO受験者は必須だと思います。
    注:20世紀のJMOの問題と解答は全て数学オリンピック事典[本]に載っています。

  • 毎年9月ごろに「その年を含めた5年分の過去問集」が出版されます。複数冊買うときは年度がダブらないように買いましょう。

  • 「JMOに出たいけど何を勉強をすればいいのか分からない」と言う前に,とりあえずJMO予選の問題を2,3年ぶん解いてみて,それから何をすればよいか考えるとよいと思います。

内容の詳細

各章のタイトル:

第1部:日本数学オリンピック 予選

第2部:日本数学オリンピック 本選

第3部:アジア太平洋数学オリンピック

第4部:国際数学オリンピック

第5部:付録

  • 第1部:JMO予選の問題と解答が5年分あります。とりあえずここをやると自分の実力,問題の手強さの程度を実感できます。なお,直近の2年分くらいは直前に時間を測って解く練習用にとっておくとよいと思います。
  • 第2部:JMO本選の問題と解答が5年分あります。多くの人がほとんど解けないレベルの難しさなので,できなくても自信をなくす必要はありません(解答を見てそこから他の問題にも活かせる教訓を見つけ出すのが重要です)。
  • 第3部:APMOの問題と解答が1年分あります。
  • 第4部:IMOの問題と解答が5年分あります。別解もそこそこ載っています。解答はけっこう分かりやすく書かれていますが,それでも理解するのには多少時間がかかります。比較的簡単な問1,問4からやるのをオススメします。
  • 第5部:付録としてJMO,APMO,IMOの成績優秀者や出題分野,用語・定理などが載っています。疲れたときにパラパラめくって眺めると楽しいです。

私は2022年に新しいバージョンを買おうと思っています。

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