入試数学コンテスト第3回第2問解答解説
第2問 [確率]
第2問 [確率]
「が」「く」「す」と書かれたカードが1枚ずつ、「こ」と書かれたカードが2枚、「う」と書かれたカードが3枚ある。これら8枚のカードを無作為に並べ、文字列を作ることを考える。
以下の問いに答えよ。
(1) 文字列が「こうこうすうがく」となる確率を求めよ。
(2) 文字列に「がく」が含まれる確率を求めよ。
(3) 文字列に「すうがく」が含まれる確率を求めよ。
(4) 文字列に「すうがく」が含まれるとき、文字列が「こうこうすうがく」である確率を求めよ。
第2問は確率の問題です。基本問題なのできちんと得点したいです。
「こ」が2枚,「う」が3枚重複していることに注意すると求める確率は である。
解
複数枚あるカードに注意して計算をしましょう。
「が」「く」をひとまとめにして7枚のカードを任意に並べることを考えると,求める確率は である。
解
複数のカードを1つにまとめるという典型的な手法を使いました。「が」も「く」も1枚だけしかないカードでした。次の問題も複数のカードを1つにまとめて考えることになりますが,少々勝手が違います。しかし,やること自体は(1)と(2)を組み合わせたものです。
「すうがく」という4枚のカードを1つにまとめて5枚のカードを並び替えることを考えると, 通りの並べ方がある。そのうち「う」が3枚あることに注意すると,確率は である。
解
(4)は条件付き確率の問題です。セオリー通り計算をします。
「すうがく」という文字列が含まれる事象を ,と「こうこうすうがく」という文字列になる事象を で表すことにする。
すなわち,「すうがく」という文字列が含まれかつ「こうこうすうがく」という文字列が含まれる事象は,「こうこうすうがく」という文字列が含まれる事象である。ゆえに となる。
解
今回の場合は が を含んでいました。そのため の計算が不要になります。
条件付き確率のイメージがいまいちわからない人は 条件付き確率の意味といろいろな例題 をチェックしてみてください。