双曲線関数の加法定理とその証明
単純計算による証明
単純計算による証明
右辺は,
となり左辺と一致する。
右辺は,
となり左辺と一致する。
1,3と を使うと 5 を得る。
1,3,5で とすればそれぞれ 2,4,6 になる。
ただし, , , に注意。
三角関数の加法定理を用いた証明
三角関数の加法定理を用いた証明
かなり大げさですが,以下の2つを認めることでも導出できます。
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任意の複素数 に対して指数関数,三角関数が定義され,以下が成立する: , ( が実数の場合はオイラーの公式から分かる)
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任意の複素数に対して三角関数の加法定理が成立する。
1つめの前提知識の式から,
1 を証明する(他も同様)。
三角関数の加法定理:
において , とおくと,
となり1を得る。
三角関数と双曲線関数は複素数を通じてつながっています。