補足1
fk(x)=n=1∑kx3e−nxdx
とおくと,k→∞limfk(x)
は
x≥0
で
f(x)=ex−1x3
(ただし
f(0)=0
)に一様収束することが分かるので,極限と積分の順番が交換できます:
∫0∞f(x)dx=k→∞lim∫0∞fk(x)dx
補足2
s>1
に対して
n=1∑∞ns1
のことをゼータ関数と言い,ζ(s)
と書きます。
→ゼータ関数の定義と基本的な話
ζ(2)=6π2
は有名です。→バーゼル問題の初等的な証明
また,ζ(4)=90π4
であることが知られています。
一般化
上記の方法を一般化すると,
∫0∞ex−1xmdx=m!(1m+11+2m+11+⋯)
となることが分かります[2]。
右辺を
Γ
関数と
ζ
関数を用いて書くと,
Γ(m+1)ζ(m+1)
となります。
参考文献
[1]Stefan–Boltzmann law
[2]Riemann Zeta Function
ζ(4)
が高校数学範囲内で計算できるのかも気になります。
→読者の方に教えていただきましたが,バーゼル問題の初等的な証明と同様の方法で計算できますね。