受験生です。

数年前まで現職で高等学校数学教諭をやっていた者です。以前のご質問から察するに、浪人生の方による国公立2次試験に向けた質問であるという前提でお答えします。

あくまで今わかっている情報からわかる話としてお受け取りください。大学や学部の特性、共通テストと2次試験との点数配分、質問者さんの2次力、実際の問題の難易度など、まだまだ考慮すべき点が多いです。参考程度にとどめ、総合的にご判断ください。

---以下回答---

もし過去問から難易度が判断でき、そこまで難しくないようでしたら、半分くらいまででも取れるように準備すると安心なのではないでしょうか。

理由は、今年が新カリキュラム受験生初年であること、過去問で出題されていること、配点が70／200点になる可能性が高いこと、統計的な推測は暗記要素が多いことです。

現第一志望大学が、過去問つまり旧カリキュラムの頃から多少なりとも出題しており、もし直近5〜10年くらいから急に出題されるようになってきているのなら、今年出題される可能性は高いと思います。今年を見据えて実験的に出題していたと考えられるためです。

また、その場合の難易度は、過去問程度かそれ以下だと思います。今回の共テがそうであったように、新カリの年は何かと強気に出られない傾向にあるからです。

あとは、受験される学部が統計的な推測を使うような学部であれば、そういう知識を有した生徒を大学が求めているわけですから出題される可能性はもっと高くなります。

また、統計的な推測の単元の特徴として、暗記要素が多いため、70点満点とはいかずとも、知っていれば解けるタイプの問題がいくつか存在しますので、半分くらいなら今からでもいくらかは間に合うのではないかと思います。ただ、これはその他の単元がこれまでに十分演習できている前提ですが。浪人生の方なので現役生よりはこれまでの蓄積がある分余裕があるなら、手を出しても良いのではという判断です。

今年は共テの平均点が高く、大学のレベルによっては少しのミスが致命傷となります。もし共テでの稼ぎが少なく、2次で挽回できそうな配点であるなら、少しでも2次で稼ぎたいところですね。しかももしゼロ対策で出題されれば1/3を捨てることになると思うと、決して無視できないかなと。0よりは30点くらいでもとれればいくらかマシなんじゃないでしょうか。

悔いのないよう頑張ってください。

質問者さんに素敵な春が訪れますように…。