こんにちは.お答えしましょう.
1. 分子の次数が分母の次数より1小さいものしか部分分数分解して居ない様に思えるのですが、これはなぜでしょうか?
→ 基本的に分子の次数が分母の次数より小さいものだけが出題されます.分子の次数の方が大きいときは帯分数に直すことで,分子の次数が小さい場合に帰着できるからです.例えば
x2+3x+2x3+2=x+x2+3x+2−2x+2
とできますね.
2. P(x)Q(x)2∘ を部分分数分解すると……
→ 分子によっては P(x)1+Q(x)21 の形に分解されることもあります.
例えば
(x+1)(x+2)2x2+5x+5=x+11+(x+2)21
です.
ただ,視点を変えると x+20 という項が隠れていると考えてもよいと思えませんか?
こうして考えると必ず P(x)∘+Q(x)∘+Q(x)2∘ という形になると言えます.
ただし P(x)Q(x)∘ の形が出てくることがないです.なぜなら P(x)Q(x)∘ はさらに部分分数分解できる形だからです.
一般的に,分母を完全に因数分解したときに登場する多項式が部分分数分解に登場します.
因数分解したとき n 乗の形で登場した場合は,2 乗,……,n 乗も追加で登場します.
ちょっとわかりくいと思うので,例をいくつか書きます.
分母が x3+3x2+2x=x(x+1)(x+2) の場合は,x1,x+11,x+21 が登場します.
分母が x3+2x2+x=x(x+1)2 の場合は,x1,x+11,(x+1)21 が登場します.
分母が x(x+1)2(x+2)2 の場合は,x1,x+11,(x+1)21,x+21,(x+2)21 が登場します.
分母が x(x+1)3 の場合は,x1,x+11,(x+1)21,(x+1)31 が登場します.
詳しくは
部分分数分解の3通りの方法 https://manabitimes.jp/math/755
ヘビサイドの展開定理 https://manabitimes.jp/math/1221
に色々書いてあるのでご覧ください.ヘビサイドの展開定理はちょっと難しい記事なので,「へ~すごいな~」くらいのテンションで読んでみてください.