第1文型(SV)とは|動詞一覧と例文、基礎〜応用表現まで練習問題付きで徹底解説

この記事では、英語文法の基礎である5文型のうちの第1文型(SV)をテーマに、使われる動詞や特殊な表現などについて詳しく解説します。

そもそも文型とは

文型・文の要素について既に知っている方は「第1文型とは」の見出しまで読み飛ばしていただいて構いません。

この記事を読んでいる方の中には文型とは何か、文の要素とは何かをご存じない方もいらっしゃると思います。

そのような方に向けて、まず文型とは何か、文の要素には何があるのかを説明します。

文型とは、端的に「英語の文を構成する要素の並び方のルール」のことです。

英語の文には以下の4つの主要な要素があります。

  • 主語 S (Subject)
    文の動作主を表す。日本語の「~は、~が」に当たる。
  • 動詞(述語動詞) V (Verb)
    主語が行う動作・行為や主語の状態を表す。日本語の「~する、~である」に当たる。
  • 目的語 O (Object)
    動詞が表す動作・行為の対象を表す。日本語の「~に、~を」に当たる。
  • 補語 C (Complement)
    主語や目的語を補って、その性質や状態を説明する。

英文には、この4つの要素のほかに、修飾語 M (Modifier)と呼ばれる要素もありますが、文型の要素には含めません

それぞれの要素について詳しく知りたい方はこちらを参照してください。

英語には、第1文型から第5文型まで5つの文型があります。

  • 第1文型 SV
  • 第2文型 SVC
  • 第3文型 SVO
  • 第4文型 SVOO
  • 第5文型 SVOC

この記事では、この5文型のうちの第1文型(SV)について説明していきます。

他の4つの文型について知りたい方は、以下の「英語5文型まとめ」の記事をご覧ください。

第1文型とは

第1文型(SV)とは、主語(S)と動詞(V)の2つの主要素だけで構成されている文のことです。日本語では「Sは(が)Vする」という意味になります。

つまり、第1文型は、目的語も補語も含まない文ということになります。

実際に例文を見て、主な要素が主語と動詞だけであることを確認してみましょう。以下の例文では、主語(S)を太字で、動詞(V)を下線部で表しています。

(1) I live in NewYork.
私はニューヨークに住んでいる。

(2) He arrived at the station.
彼が駅に到着した。

(3) She cried loudly.
彼女は大声で泣いた。

(4) Everyone laughed.
皆が笑った。

(5) Something terrible happned.
何か大変なことが起こった。

(6) My mother sleeps at 11 p.m.
私の母は午後11時に寝る。

(1)、(2)、(3)、(6)には太字でも下線部でもない部分がありますが、これらは全て修飾語(M)です。修飾語は、文の主要素(主語、動詞、目的語、補語)をさらに詳しく説明する要素で、多くの場合「副詞」または「前置詞+名詞」が使われます

修飾語がなくても文は成立しますが、他の要素が欠けると文は成立しません。

第1文型で使うのは自動詞

第1文型で用いられる動詞は全て自動詞です。自動詞とは、目的語を必要としない動詞のことで、第1文型(SV)と第2文型(SVC)で使われます。

自動詞の対になるものとして他動詞があります。他動詞とは、後ろに目的語を必要とする動詞のことで、第3文型(SVO)、第4文型(SVOO)、第5文型(SVOC)で使われます。

自動詞と他動詞ついて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

第1文型で使う動詞一覧と例文

第1文型で使う主な動詞を一覧にしたので是非覚えて、自分でも例文を作ってみてください。

動詞 意味 動詞 意味
age 歳をとる agree 賛成する
appear 現れる arrive 到着する
begin 始まる change 変化する
come 来る cry 泣く
decrease 減る depart 出発する
die 死ぬ end 終わる
exist 存在する fight 戦う
go 行く happen 起こる
increase 増える listen 聞く
live 住む lose 負ける
rain 雨が降る run 走る
sit 座る sleep 寝る
stand 立つ start 始まる
talk 話す travel 旅行する
walk 歩く win 勝つ

(1) John appeared suddenly.
ジョンは突然現れた。

(2) I will depart from Tokyo to Chicago.
私は東京からシカゴへ向けて出発するつもりだ。

(3) She runs fast.
彼女は走るのが早い。

(4) Mary sit on the ground.
メアリーは地面に座った。

(5) I walk to school.
私は歩いて学校へいく。

第1文型の特殊な表現 There is 構文

第1文型で気を付けるべき構文に、「There+be動詞(V)+主語(S)~」 があります。この構文も、SとVから構成されていますが、V→Sの順になっている(つまり、主語がbe動詞の後に来る)点に注意してください。

There is/are ~は「~がある(いる)」という意味になり、存在を表します。

否定文を作るときは、be動詞の後に「not」を置き、疑問文を作るときは、be動詞を文頭に持ってきます。

(1) There are two dogs in the room.
部屋に2匹の犬がいる。

(2) There aren’t any students in the classroom.
教室には学生が一人もがいない。

(3) Are there any books about animals?
動物に関する本はありますか?

練習問題

練習問題

問1
次の文の主語(S)と動詞(V)を指しなさい。

(1) Mike arrived at Narita Internasional Airport yesterday.

(2) The number of people in Japan decreased last year.

(3) The movie ended at 2 p.m.

(4) There are two books on the bookshelf.

問2
次の第1文型の文を和訳しなさい。

(1) A big whale suddenly appeared in front of us.

(2) This TV program begins at noon.

(3) I often listen to classical music at home.

(4) Are there any good restaurants in Asakusa?

問1
(1)主語(S):Mike 動詞(V):arrived
訳:マイクは昨日、成田国際空港に到着した。

(2)主語(S):The number of people in Japan 動詞(V):decreased
訳:昨年、日本の人口は減少した。

(3)主語(S):The movie 動詞(V):ended
訳:その映画は午後2時に終わった。

(4)主語(S):two books 動詞(V):are
訳:本棚に二冊の本がある。

問2
(1)大きなクジラが突然私たちの目の前に現れた。
主語:A big whale 動詞:appeared

(2)このテレビ番組は正午に始まる。
主語:This TV program 動詞:begins

(3)私はよく家でクラシック音楽を聴く。
主語:I 動詞:listen

(4)浅草に良いレストランはありますか?
主語:good restaurants 動詞:Are

英語の5文型のうち、最初の第1文型(SV)について説明しました。第1文型は構造が単純なので理解しやすかったと思いますが、第2文型以降は少しずつ複雑になります。基礎なので、しっかりとマスターしていきましょう!