be動詞とは|中学英語でも習う文法事項について意味から一般動詞との違いまで解説

英文法で一番最初に学習する項目の一つがbe動詞です。皆さんも中学校で習ったと思います。

この記事では、英語学習の初期に必ず覚えなければならないbe動詞について、その基本的な使い方から応用まで、例文を交えて解説していきます。

be動詞の基本的な使い方と意味

be動詞の役割とは

be動詞の役割は、主に以下の4つです。

1.「主語」と「主語の性質や状態を表す言葉」をつなぐ。(この場合のbe動詞は、数学の= (イコール) のイメージです。)

2.存在を示す。(この場合のbe動詞は、「~にいる」「~にある」などと訳します。)

3.動詞の現在分詞と共に進行形を作る

4.動詞の過去分詞と共に受動態を作る

今回は、これらの役割のうち、1と2について説明します。

3の進行形と4の受動態については、こちらの記事をご覧ください。

まず、次の例文を見てみましょう。1の役割のbe動詞が(1)と(2)、2の役割のbe動詞が(3)と(4)になります。

(1) My father is a teacher.
私の父は教師だ。

(2) I am happy.
私は幸せだ。

(3) The spoons are on the table.
スプーンはテーブルの上にある。

(4) He was in the classroom.
彼は教室にいた。

例文(1)では、My father = a teacher、例文(2)では、I = happy の関係が成り立っています。

例文(3)と(4)のbe動詞は存在を示し、それぞれ 「~にある」「~にいた」 と訳します。

be動詞の活用とは

上の例からもわかりますが、be動詞は主語や時制によって形が変わります。その変化を下の表にまとめました。

主語 現在 過去
I am was
you are were
複数の人・もの are were
上記以外 is was

be動詞の原形はbeですが、これは will や can などの助動詞の後や命令文の文頭で使われます。

(5) He will be a good actor.
彼は上手な俳優になるだろう。

(6) Be kind to others.(命令文)
他人に親切にしてください。

be動詞の応用①疑問文

次に、be動詞の疑問文について見ていきます。

be動詞の疑問文は、主語とbe動詞の位置を入れ替えて、文末に’?'をつけます

(7) He is a student.(彼は学生です。)
Is he a student?(彼は学生ですか?)

(8) You are tired.(あなたは疲れています。)
Are you tired?(あなたは疲れていますか?)

be動詞の応用②否定文

be動詞の否定文は、否定の意味を表す not を使って表します。not は be動詞の直後に置きます。

(9) Breakfast is ready.(朝食の準備ができている。)
→ Breakfast is not ready.(朝食の準備ができていない。)

(10) I am from China.(私は中国出身です。)
→ I am not from China.(私は中国出身ではありません。)

be動詞の否定文では、以下の表のような短縮形が用いられる場合も多くあります。

元の形 短縮形 元の形 短縮形
is not isn’t are not aren’t
was not wasn’t were not weren’t

am not だけは短縮されず、そのままの形で使われます。

be動詞の省略形

be動詞の am, are, is は、しばしば 'm, 're, 's のように省略されます。例としては、“I’m”, “you’re”, “he’s” などが挙げられます。

このような省略形は、主に話し言葉で使われます。

練習問題

練習問題で定着度をチェックしましょう。

練習問題

問1 適切な形のbe動詞を選び文を完成させなさい。
a. He (is/are/was)happy today.
b. You (are/was/were) very angry yesterday.

問2 次の文を疑問文にしなさい。
a. You were here last week.

問3 次の文を否定文にしなさい。
a. Tom was at the stadium before noon.

解答

問1
a.
He is happy today.
(解説)
主語が He、時制が現在(today)であることから is が正解。
b.
You were very angry yesterday.
(解説)
主語が You、時制が過去(yesterday)であることから were が正解。

問2
a.
Were you here last week ?

問3 
a.
Tom was not at the stadium before noon.
または、Tom wasn’t at the stadium before noon.

今回はbe動詞の基本的な事項について説明してみました。興味のある方は、文型や動詞に関する他の記事も参照してみてください。