「紫陽花(アジサイ)」の英語表現|発音・読み方から語源や花言葉まで解説

身近な花の英語名をご存じない方もいらっしゃると思います。日本の花を外国の方に紹介する際や海外で見かけた際など、花の英語名や花言葉などを知っていると役に立つかもしれません。

そこで今回は、日本原産の花である「紫陽花(アジサイ)」の英語名や語源、花言葉などについて紹介します。

「紫陽花」の英語

紫陽花は英語で「hydrangea」と言います。

発音記号はhɑɪdréɪndʒəで、「ハイドレィンジァ」のように発音します。アクセントは「ra(レィ)」の部分にあります。

この単語は、ギリシャ語で水を意味する「hydro」と器(うつわ)を意味する「angeion」を語源としています。

会話で「紫陽花(アジサイ)」を使いたい場合は、以下の例文を参考にしてください。

“Have you ever seen a hydrangea before?”
「あなたは今まで紫陽花を見たことがありますか?」

“Look at those blooming hydrangeas! Aren’t they beautiful?”
「あそこに咲いている紫陽花を見て下さい!綺麗じゃないですか?」

※“bloom”=「咲く」

Hydrangeas are commonly seen in Japan from June to July.”
「日本では、6月から7月にかけて紫陽花がよく見られます。」

※“commonly”=「よく」「一般的に」「頻繁に」

“Did you know that the colored parts of hydrangeas that look like petals are actually sepals?”
「紫陽花の花びらのように見える色のついた部分は、実はがくだと知っていましたか?」

※“petal”=「花びら」、"sepal"=「がく(葉が変容したもの)」、"actually"=「実は」「実際は」

紫陽花は海外にも咲いている?

紫陽花は原産地は日本ですが、海外でも見られます。

水が大好きな植物のため、日本では梅雨の風物詩となっていますが、梅雨のない国では、初夏~真夏にかけて咲く花と認識されているようです。

また、シアトルなど雨の多い地域では、「million dollar flower」と呼ばれているそうです。これを直訳すると「百万ドルの花」となりますが、花びらがたくさんあるのでそれをお札に例えているのだそうです。

さらに、原産地が日本であることから、フランス語では「rose du Japon(日本のバラ)」と言うこともあるそうです。面白いですね!

紫陽花の花言葉は色ごとに異なる

紫陽花にも花言葉があり、色や種類によって違います。

ちなみに、「花言葉」は英語で、“language of flowers”、"flower language"と言います。

青色の紫陽花の花言葉

一般的な水色、青色、紫色の紫陽花には以下のような花言葉があります。

青色の紫陽花の花言葉
  • 傲慢:boastfulness、proud
  • 冷酷な:cold, heartless
  • 移り気な:fickle, inconstant (種類が沢山あり、花の色が変わることから)
  • 辛抱強さ/ 忍耐:perseverance, endurance (梅雨の時期に耐えて咲いている様子から)

このように、比較的ネガティブなイメージがあるようです。“You are beautiful, but cold”(あなたは綺麗だが、冷たい)のような意味があるので、女性に紫陽花を送る際は注意しましょう。

その他の紫陽花の花言葉

その他の紫陽花の花言葉
  • ピンク色の紫陽花:強い愛情(strong affection / intense passion)、元気な(energetic)
  • 白色の紫陽花:寛容(tolerance)
  • ガクアジサイ(lace-cap hydrangea):謙虚さ / 慎み深さ(modesty)

このように、ピンクや白の紫陽花の花言葉は、青色や紫色のものとは異なります。比較的ポジティブな意味合いが含まれていますね。

また、ガクアジサイ(lace-cap hydrangea)とは、小さな花の周りを額縁のように大きな花が囲んでいるのが印象的な紫陽花です。花言葉は、周りだけに大きな花びらをつけるガクアジサイの姿を「謙虚だ」と感じたことに由来するそうです。

会話については、以下の例文を参考にしてください。

Hydrangeas have various types of colors, which have different flower languages.”
「紫陽花にはいくつかの色の種類があり、それぞれに花言葉が異なります。」

“The flower languages of hydrangeas are boastfulness, strong affection, perseverance and so on.”
「紫陽花の花言葉には冷酷、強い愛情、寛容などがあります。」

紫陽花についてまとめ

以上、「紫陽花」の英語名や語源、花言葉などを紹介してきました。

まとめ

  • 紫陽花は英語で「hydrangea」です。
  • 語源は、ギリシャ語で水を意味する「hydro」と器(うつわ)を意味する「angeion」です。
  • 原産地は日本ですが、海外でも見かけることがあります。
  • 花言葉は色により異なり、青色や紫色は「傲慢 / 冷酷 / 移り気 / 忍耐」、ピンク色は「強い愛情」、白色は「寛容」になります。
  • ガクアジサイには「謙虚さ / 慎み深さ」という花言葉があります。

これらの情報を、英語での話題作りに役立てていただければ幸いです。