前置詞+関係代名詞|使い方・訳し方、in whichの書き換えまで例文で詳しく解説

更新日時 2021/10/12

英語を学習していると、to whichやfor whichのような前置詞に関係代名詞がついたものを目にすることがあります。

今回はこの 〈前置詞+関係代名詞〉 という表現について、例文を交えて解説していきます。

目次
  • 前置詞と関係代名詞

  • 前置詞が前に来るべき場合

  • 前置詞が後ろに来るべき場合

  • 前置詞+関係代名詞でよく見る表現

  • 〈前置詞+関係代名詞〉の書き換え

  • 【大学受験英語対策】練習問題

前置詞と関係代名詞

〈前置詞+関係代名詞〉 とは何なのか、またこのような表記になる原理について確認していきましょう。

まずは通常の関係代名詞を用いた、以下の例文をご覧ください。

(1)She is an actress who(m) Tom sent a gift to.
彼女はトムがプレゼントを送った女優です。

(2)This is the town which my grandfather was born in.
これは私の祖父が生まれた町です。

(1)では、an actressが先行詞になっていて、who(m)以下が関係代名詞節となっています。

このwho(m)が、文末にある前置詞toの目的語になっています。

  • an actress ← Tom sent a gift to an actress

(2)では、the town が先行詞になっていて、which以下が関係代名詞節になっています。

このwhichが、文末にあるinの目的語になっています。

  • the town ← my grandfather was born in the town

〈前置詞+関係代名詞〉となる仕組み

(1’)She is an actress to whom Tom sent a gift.
彼女はトムがプレゼントを送った女優です。

(2’)This is the town in which my grandfather was born.
これは私の祖父が生まれた町です。

(1’)や(2’)のように、関係代名詞が前置詞の目的語になるときは、前置詞を関係代名詞の前に持ってくることができます。

これが、〈前置詞+関係代名詞〉の正体です。

ただしこの場合、whomの代わりにwhoやthatを使うことができません。また、関係代名詞を省略することもできません。

基本的に前置詞の位置は選べますが、場合によっては前置詞の場所を決める必要があります。

次はそれらについて確認していきましょう。

前置詞が前に来るべき場合

以下の場合、前置詞が関係詞節の前に置くべきです。

先行詞と前置詞の癒着があるとき

(3) That is exactly the purpose for which he came here.
それこそが彼がここへ来た目的です。

(3)では、the purposeが先行詞になっていて、for which以下が関係代名詞節になっています。

the purpose ← he came here for the purpose

for the purpose は「〜という目的で」という意味で使われる表現です。

forとthe purposeは関連性が強いと判断できるので、できるだけ近い位置に置きます。

このように、元となる表現が存在し、前置詞と先行詞に癒着がある場合には、関係詞節中の前置詞は、先行詞の近くすなわち関係詞節の先頭にきます。

文章体(書き言葉)で表現したいとき

(4) She is the actress to whom Tom sent a gift.

彼女はトムがプレゼントを送った女優だ。

上に行くほど文章的
  • She is the actress to whom Tom sent a gift.
  • She is the actress who(m) Tom sent a gift to.
  • She is the actress that Tom sent a gift to.
  • She is the actress Tom sent a gift to.

こちらは先ほども出てきた例文を、4通りで書き換えたものです。下から上に行くにつれて、口語的な表現から文章的な表現になっていきます。

(4)のように、〈前置詞+関係代名詞〉の形にすることで、文章的な、やや硬い表現になります。

前置詞が後ろに来るべき場合

群動詞の一部として前置詞が使われるとき

(5)The book which he was looking for was in the bookstore near the station.
彼が探していた本は駅の本屋にあった。

群動詞とは、動詞に前置詞や副詞などがついている語のまとまりが、1つの動詞と同じ役割をするものを言います。いわゆる熟語の一つです。

(5)では、the book が先行詞で、which he was looking for が関係代名詞になっています。
そして、関係詞節中にあるのlook forが「〜を探す」という意味の群動詞になっています。

このlook forのような群動詞の時は、動詞と前置詞の結びつきが強いので前置詞を前に持っていくことはできません。

関係代名詞がthatのとき

(6)This is the city that he was born in.
これは彼が育った町だ。

(6)では、先行詞がthe cityでthat以下が関係代名詞節になっています。

関係代名詞にthatを用いる時は、以下のような前置詞を前に持ってくる表現はNGです。

❌ This is the city in that he was born.

口語体(話し言葉)で表現したいとき

(7)She is an actress (that) Tom sent a gift to.
彼女はトムがプレゼントをあげた女優だよ。

こちらは、上述した「文章体で表現したいとき」の裏返しで説明できます。

以下の例文は上に行くほど口語的で、下に行くほど文章的になっています。

上に行くほど口語的
  • She is the actress Tom sent a gift to.

  • She is the actress that Tom sent a gift to.

  • She is the actress who(m) Tom sent a gift to.

  • She is the actress +to whom+ Tom sent a gift.

話し言葉では、関係詞が省略されたり、前置詞が後ろに置かれたりすることが多いです。

ここまで、関係詞節中にある前置詞について動詞や先行詞などとの兼ね合いで場所が前後するということを学習しました。

次は〈前置詞+関係代名詞〉でよく見られる形について学習していきましょう。

前置詞+関係代名詞でよく見る表現

所有格のof which

(8) In my company, many people have been laid off, the purpose of which was to rejuvenate the company.
私の会社では、会社の若返りを目的として多くの人が解雇されました。

(8)では、コンマより前の節全体(「私の会社では多くの人が解雇された」)が先行詞になっていて、the purpose of which以下が関係代名詞節になっています。

これはやや難しいのですが、先行詞の意味になる関係代名詞whichが、前置詞ofを含む表現 the purpose of の目的語になるパターンです。

なお、関係代名詞の所有格について詳しく学習したい方はこちらの記事を参考にしてください。

数詞+of which

(9)There are many World Heritage Sites in the world, some of which are off limits.
世の中にはたくさんの世界遺産がありますが、そのいくつかは立ち入り禁止です。

(9)では、many World Heritage Sites が先行詞になっていて、some of which以下が関係代名詞節になっています。

some(いくつかの)、one(1つ)などのような数詞は、<数詞+of which>をいう形をよくとるので覚えておくとよいでしょう。

最上級+of which

(10)There are many mountains in Japan, the tallest of which is Mt.Fuji.
日本にはたくさんの山々があるが、最も高いのは富士山です。

(10)では、many mountainsが先行詞になっていて、それをwhichが受けています。the tallest of which以下が関係代名詞節になっています。

〈最上級+of which〉という表現もよく出てくるのでこれも覚えるといいでしょう。

前置詞にwhoseがつく

(11)I had known Mary dislike animals, at whose house I saw a dog.
私はメアリーが動物嫌いと知っていたが、彼女の家で私は一匹の犬に遭遇した。

(11)のように、〈前置詞+関係代名詞〉の形はwhich、whomだけではなく、whoseの時にも見られることがあるので覚えておきましょう。

〈前置詞+関係代名詞〉の書き換え

〈前置詞+関係代名詞〉は、場所や時間などを表す副詞の役割をする場合に、where・whenなどの関係副詞に書き換えることができます。

関係副詞についてご存知でない方もいらっしゃると思うので例文で軽く解説しますが、より詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

内部リンク2298番

それでは、以下の例文をご覧ください。

(12) Japan is the country in which I was born.
日本は私が生まれた国です。

(12’) Japan is the country where I was born.
日本は私が生まれた国です。

関係副詞とは、関係詞節の中で副詞の役割をするものを言います。

上の例文でいうと、in whichおよび関係副詞whereは「その場所(日本)で〜する」という意味を表し、関係詞節中で副詞の役割をしています。

前置詞+関係代名詞が副詞の働きをするということに疑問を覚えた方は、<前置詞+名詞>も文中で副詞として働くことを思い出してください。

(13) I played tennis in the park.
私はその公園でテニスをした。

〈前置詞+名詞〉は副詞として働くことができるので、関係副詞に言い換えることができるのです。

of whichの言い換え

the purpose of A は A’s purpose に書き換えることができます。
そしてこの A’s の部分には関係代名詞の所有格 whose が入るので、whose purposeと表すことができます。

(14) In my company, many people have been laid off, the purpose of which was to rejuvenate the company.
私の会社では、会社の若返りを目的として多くの人が解雇されました。

(14’) In my company, many people have been laid off, whose purpose was to rejuvenate the company.
私の会社では、会社の若返りを目的として多くの人が解雇されました。

ただし、of whichを使った所有格は文章体なので、通常はwhoseを用いて表現します。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題を通して、定着度を確かめましょう。

練習問題

問1. 次の(  )に適切な関係代名詞を入れましょう。

1.I found a wallet in (  )there were so many rare coins.
2.I know the girl with (  )Tom played tennis this weekend.

問2. 次の英文には誤りがあります。正しい英文に書き換えましょう。

1.Nagoya is the city in that she grew up.
2.This is the box for which She was looking.
3.She is an English teacher to who He sent a letter.

解答

問1
1.which
先行詞はa walletと人以外で、関係代名詞節の元となる文章はthere were so many rare coins in the walletとなり、前置詞の目的語であるthe walletをうける関係代名詞はwhichとわかります。
2.whom
先行詞はthe girlと人で、関係代名詞節の元となる文章はTom played tennis with the girl this weekendとなり、前置詞の目的語であるthe girlを受ける関係代名詞はwhomとわかります。

問2
1.Nagoya is the city in which she grew up.
関係代名詞がthatは<前置詞+that>の形で用いることができません。
2.This is the box which She was looking for.
look forは「〜を探す」という意味の群動詞なので、動詞と前置詞を切り離すことができません。
3.She is an English teacher to whom He sent a letter.
関係代名詞whoは先行詞が人の場合でも、前置詞とともに用いることはできません。

英語の副詞の定義って何かわかりますか?非常に曖昧なものになっているので気になる方は調べてみると良いでしょう。

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