関係代名詞which|主格・目的格の使い方から非制限用法の意味まで徹底解説

更新日時 2021/10/25

英語学習の初期段階で疑問詞としても出てくるwhichですが、もう一つの主要な役割として、関係代名詞になるというものがあります。

今回は関係代名詞whichの基本的な使い方から応用まで例文を交えながら解説していきます。

目次
  • 関係代名詞のwhich

  • 制限用法と非制限用法

  • 【大学受験英語対策】練習問題

関係代名詞のwhich

関係代名詞とは

whichについて学習する前に、まず関係代名詞について確認しましょう。

(1) He lives in the city which I visited 5 years ago.
彼は私が5年前に訪れた都市に住んでいる。

(1)では、which以下の内容(関係詞節と言います)が、whichの直前にある名詞のthe city を説明しています。

このように関係代名詞とは、名詞とそれを説明する節をつなぐためのものでした。

また(1)のthe cityのように説明対象となる名詞を先行詞と呼ぶのですが、先行詞によって関係代名詞は変化するのでした。

それをまとめた表がこちらです。

先行詞 主格 所有格 目的格
who whose who(m)
人以外 which whose which
人・人以外 that なし that

上の表から、whichは先行詞が人以外で、主格・目的格の用法で使うということがわかります。

これについて詳しく見ていきましょう。

主格

主格の関係代名詞とは、関係代名詞が、それに続く節の中で主語の役割を果たすもののことです。

例文を見てみましょう。

(2) I live in a house which stands near the beach.
私は浜の近くにある家に住んでいる。

ここでwhich以下を文としてみたときに、上の例文は2つの文章に分けることができ、whichは先行詞であるa houseに置き換わっています。

・I live in a house.
私はある家に住んでいる。

・The house stands near the beach.
その家は浜の近くにある。

このように、ある文における名詞(人以外)が、もう一つの文の主語と一致するとき、その名詞を先行詞として、whichを用いて2文をつなぐことができます。

これが主格の関係代名詞whichです。

なお、関係代名詞の主格について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

目的格

今度は目的格で用いられるwhichについてみていきましょう。

例文を見て、先ほどとの違いを考えてみてください。

(3) I’m eating a piece of cake which Mary gave me yesterday.
私はメアリーが昨日くれた一切れのケーキを食べている。

(3)では、a piece of cake が先行詞となっていて、which Mary gave me yesterday の部分が関係詞節で、whichはgaveの目的語の働きをしています(先ほどは主語の役割でした)。

実際、この文章を2文に分けると次のようになります。

・I’m eating a piece of cake.

・Mary gave me a piece of cake yesterday.

このように、関係代名詞がwhich以下の節(関係詞節)の中にある動詞の目的語として働く場合、目的格の関係代名詞が使われています。

なお、関係代名詞の目的格について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

目的格の関係代名詞の省略

以下のように、目的格で用いられるwhichは省略されることが多いので気をつけましょう。

(3’) I’m eating a piece of cake Mary gave me yesterday.
私はメアリーが昨日くれた一切れのケーキを食べている。

所有格

今度は所有格で用いられるwhichについてみていきましょう。

まずは以下の例文を見てください。

(4) I have a cat whose eyes are blue.
私は目が青色の猫を飼っている。

(4)では、関係代名詞が「それの(its)」という所有の意味を表しています。

このように、所有格の代名詞の意味を表す場合には、所有格の関係代名詞であるwhoseを使い、後ろに名詞を添えます。

そしてこのwhoseですが、of whichを使って書き換えることが可能です。

(4’) I have a cat eyes of which are blue.
私は目が青色の猫を飼っている。

これが所有格で登場するwhichです。

ただこの言い換えは話し言葉では使われないので注意しましょう。

なお、関係代名詞の所有格について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

制限用法と非制限用法

関係代名詞の前にカンマ(,)を置かない使い方を制限用法と言います。上の例文はすべてこれにあたります。

これに対して、関係代名詞の前にカンマを置く使い方を非制限用法と言います。

見た目の地味な変化の割に意味が全く異なってくるのでこの違いをしっかりと確認していきましょう。

なお制限用法・非制限用法について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

制限用法におけるwhich

(5)He loved a hat which was made in France.
彼はフランスで作られた帽子が大好きだった。

(5)では、先行詞のa hat が「フランスで作られた」という内容により制限されています。

この文では、He loved a hat. という部分だけではどのような帽子かがわからないので、which was made in France という関係詞節により意味を制限しています。

非制限用法におけるwhich

(6)He loved the brown hat, which was made in France.
彼は茶色い帽子が大好きだったが、それはフランスで作られた。

(6)では、カンマより前のHe loved the brown hat という部分だけで、彼の好きな帽子を特定できます。

カンマ以下では、「その帽子がフランス製である」という補足説明をしています。

非制限用法のwhich特有の用法

非制限用法のwhichは、名詞(句)だけでなく、直前の文全体や文中の一部分も先行詞にすることが可能です。

(7)She said the answer was ‘B’, which was false.
彼女はその答えはBよと言ったが、それは間違いだった。

(8)Angeles won the game, which pleased us.
エンゼルスはその試合に勝利したが、そのことは私たちを喜ばせた

(7)では、the answer was 'B’という節が先行詞となっていて、後ろの文で主語の役割を果たしています。

(8)では、Angeles won the gameという文全体が先行詞になっていて、後ろの文で主語の役割を果たしています。

which+名詞

非制限用法のwhichは、,(前置詞) which + 名詞という形で「そしてその〇〇を(は・が)」という意味になります。

このように、関係代名詞が直後の名詞を修飾して形容詞と接続詞の働きをするものを関係形容詞といいます。

関係形容詞になる関係代名詞には他にもwhat, whatever, whichever があります。

(9)The teacher told Tom to study harder, which advice he didn’t follow.
先生はトムにもっと勉強しろと伝えたが、彼はそのアドバイスに従わなかった。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題で定着度を確認しましょう。

練習問題

問1 次の2文をwhichを用いて1文で表しましょう。
a. I have a pen.
b.It was made in China.

問2 関係代名詞を用いて、日本語の意味になるよう空欄を埋めましょう。
(1)私は母が作るお菓子が好きだ。
I like sweets ( )( )( )( ).

(2)私は昨日買った本を読み終わった。
I finished reading a book ( )( )( ).

問3 次の2文をそれぞれ和訳しましょう。
a.He gave me a purse on my birthday, which I sold after that.
b.The house the roof of which is blue is ours.

解答

問1
I have a pen which was made in China.
(説明)
b.の主語itはa penを指していて、2文を関係代名詞whichを用いてつなぐとき、これが先行詞となります。 先行詞が2文目の主語になっているので主格の関係代名詞の場合を考えればよく、先行詞にwhichを主語とする関係詞節をつなげます。

問2
(1)I like sweets which my mother makes.
(説明)
sweetsを先行詞とした関係詞節を続ければよく、空欄の数も考慮すると、which my mother makesとなります。

(2)I finished reading a book I bought yesterday.
(説明)
a bookを先行詞とした関係詞節を続ければいいですが、which I bought yesterday とすると、空欄にうまく当てはまりません。そこで思い出して欲しいのですが、目的格で用いられるwhichは省略可能でした。よって I bought yesterday が正解です。

問3 
a.彼は私の誕生日に私に財布をくれたが、その後私はそれを売った。
(説明)
関係代名詞whichの前にカンマがついているので、非制限用法の訳し方をします。なおこのwhich以下では目的語が抜けているので目的格の関係代名詞と判断し、先行詞がa purseがとわかります。

b.屋根の色が青い家は私たちの家だ。
(説明)
<名詞+of which> は「先行詞の(名詞)」という所有の意味を表す表現でした。the house the roof of which is blueで「屋根が青色の家」という意味になり、それが主語となってis oursという部分につながります。

関係形容詞ってなんだよって思った方に朗報なんですが、現代英語ではあまり見ないそうです。これを聞いて僕は60年代に流行したオールウェーブパーマがいまだに美容師試験の科目に含まれていて、試験科目の見直しが図られているというニュースを思い出しました。英語も実用言語ですから、使うことベースで考えて学習するべきなのかもしれませんね。

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