関係代名詞that|whichとの使い分けや接続詞thatとの違いを丁寧に解説

更新日時 2021/10/25

関係代名詞は「名詞」と「名詞を説明する節」を結びつける働きをします。この場合の「名詞」と「名詞を説明する節」はそれぞれ「先行詞」「関係詞節」と呼ばれます。

この記事では、「人」と「人以外」の両方の名詞を先行詞とする関係代名詞 that について解説していきます。

目次
  • 先行詞とは何か

  • 先行詞と関係代名詞の組み合わせ

  • that が選ばれる場合

  • 同格の that との違い

  • 練習問題

先行詞とは何か

that について学習する前に、まず先行詞について確認しておきましょう。

先行詞とは上で述べたように「関係詞節によって説明される名詞」のことです。

次の例文を見てください。

(1) This is the supermarket that opened last week.
これが先週開店したスーパーです。

(2) This is the book that I bought yesterday.
これは私が昨日買ったです。

(1)では、名詞の the supermarket が関係代名詞 that で始まる関係詞節 that opened last week によって後ろから修飾されています。

(2)でも同様に、名詞の the book が that で始まる関係詞節 that I bought yesterday によって修飾されています。

このように、英語では、名詞を修飾する節は名詞の後ろに置かれます。この場合の名詞と節をそれぞれ「先行詞」「関係詞節」と呼ぶのです。

先行詞と関係代名詞の組み合わせ

関係代名詞は、「先行詞」と「関係詞節の中での働き(主格・所有格・目的格)」によって、次のように使い分けられます。

先行詞 主格 所有格 目的格
who whose whom, who
人以外 which whose which
両方 that なし that

今回は、「人」と「人以外」の両方を先行詞とする that について見ていきます。

主格

主格の that は、関係詞節の中で主語の働きをします。

例文で確認してみましょう。

(3) The woman that lives next door is an English teacher.
隣に住んでいる女性は英語教師です。

(4) He lives in a house that was built by his father.
彼は父親によって建てられた家に住んでいる。

(3)では、that が先行詞の The woman を修飾する関係詞節 that lives next door の中で主語の働きをしています。

(4)でも同様に、that が関係詞節 that was built by his father の主語になっています。

先行詞が「人」を表す場合は that より who を用いる方が普通ですが、先行詞が「人以外」の場合、which と that は同じように使うことができます。(that は which よりもカジュアルなニュアンスになります。)

目的格

目的格の that は、関係詞節の中で 動詞前置詞目的語として働きます。

例文で確認してみましょう。

(5) This is the book that I bought yesterday.
これは私が昨日買った本です。

(6) This is the house that he lived in last year.
これは彼が去年住んでいた家です。

(5)では、that が先行詞の the book を修飾する関係詞節 that I bought yesterday の中で、動詞 bought の目的語の働きをしています。

that は関係詞節の冒頭に置かれるので、that が動詞の目的語になる場合は、その動詞の後ろの目的語の位置には穴が開くことになります。(目的語が bought の後ろにないことを確認してください。)

(6)では、that が関係詞節 that he lived in last year の中で、前置詞 in の目的語の働きをしています。that が前置詞の目的語になる場合も、その前置詞の後ろの目的語の位置には穴が開きます。(目的語が in の後ろにないことを確認してください。)

目的格の場合も、先行詞が「人」を表す場合は whom や who を用いるのが普通ですが、先行詞が「人以外」の場合、which と that は同じように使うことができます。なお、目的格の関係代名詞はしばしば省略されます

目的格の関係代名詞の使い分け(1)

以下の文は、下のものほどフォーマルな言い方になります。

  • This is the man I met yesterday.
  • This is the man that I met yesterday.
  • This is the man who I met yesterday.
  • This is the man whom I met yesterday.
目的格の関係代名詞の使い分け(2)

以下の文は、下のものほどフォーマルな言い方になります。

  • Do you know the man Mary spoke to?
  • Do you know the man that Mary spoke to?
  • Do you know the man who Mary spoke to?
  • Do you know the man whom Mary spoke to?
  • Do you know the man to whom Mary spoke?
目的格の関係代名詞の使い分け(3)

以下の文は、下のものほどフォーマルな言い方になります。

  • This is the book I spoke of yesterday.
  • This is the book that I spoke of yesterday.
  • This is the book which I spoke of yesterday.
  • This is the book of which I spoke yesterday.

所有格

上の表に「なし」とある通り、関係代名詞の that に所有格はありません

that が選ばれる場合

関係代名詞の that は特に次のような場合に選ばれます。

1.先行詞が the only、the first [second, third, …]、the same、〈the + 最上級〉などによって限定される場合

(7) This is the only watch that I have.
これは私が持っている唯一の時計です。

(8) This is the first accident that has occurred in this plant.
これはこの工場で発生した最初の事故です。

(9) This is the best movie that I have ever seen.
これは私が今までに見た最高の映画です。

2.先行詞が all、some、any、every、no などを伴う場合

(10) All the books that are listed can be borrowed.
リストに載っているすべての本は借りることができる。

(11) There are some things that are impossible.
不可能なことがいくつかある。

(12) There is no medicine that cures this disease.
この病気を治す薬はない。

3.先行詞が「人 + 人以外」の場合

(13) He talked about people and things that are important to him.
彼は自分にとって大切な人々と物事について話した。

4.先行詞が疑問詞の who の場合

(14) Who that knows him will trust him?
彼を知っている人の中で誰が彼を信用するだろうか?

5.関係代名詞が関係詞節の中で補語になる場合

(15) Mary is no longer a noisy child (that) she used to be.
メアリーはもう以前のような騒がしい子ではない。

この文において、関係代名詞の that は関係詞節の中で be の補語になっています。なお、このように補語になる that は省略されるのが普通です。

同格の that との違い

目的格の関係代名詞の that と紛らわしい表現に「同格の that」があります。

「同格の that」は〈名詞 + that節〉という形で、直前の名詞の内容を表します。この場合の that は関係代名詞ではなく、接続詞になります。

「関係代名詞の that」と「同格の that」

(関係代名詞)

  • I know the fact that she is trying to hide.
    私は彼女が隠そうとしている事実を知っている。

(同格)

  • I know the fact that she is trying to find a job.
    私は彼女が仕事を探しているという事実を知っている。

関係代名詞の例では、that節内の動詞 (hide) の後に目的語が欠けていることから、that が目的格の関係代名詞であることが分かります。

同格の例では、that節が直前の名詞 (the fact) の内容を表しています。(同格の that は「~という」という意味になります。)

なお、目的格の関係代名詞 that は省略可能ですが、同格の that は省略できません

練習問題

最後に練習問題を解いてみましょう。

練習問題

以下の英文の関係代名詞 that を別の関係代名詞で置き換えなさい。(ただし、置き換えられない場合もある。)

1.The earrings that I picked up yesterday belonged to her.
2.The boy that we just passed is Tom’s brother.
3.The man and his dog that had disappeared were found later.
4.He is not the man that he was 10 years ago.

解答

1.which

2.whom, who

3.置き換えられない
先行詞が「人 + 人以外」の場合は that のみ可能。

4.置き換えられない
関係代名詞が関係詞節の中で補語になる場合は that のみ可能。

「遠くのものを指す」指示代名詞の that と同じように、関係代名詞の that にも先行詞を修飾する内容を指し示す働きがあります。

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