関係代名詞の主格とは|先行詞によるwho・which・thatの使い方を例文で解説

関係代名詞は「名詞」と「名詞を説明する節」を結びつける働きをします。この場合の「名詞」と「名詞を説明する節」はそれぞれ「先行詞」「関係詞節」と呼ばれます。

この記事では、関係詞節の主語になる「主格の関係代名詞」について解説していきます。

主格の関係代名詞とは

主格の関係代名詞は、関係詞節の中で主語の働きをします。

例文で確認してみましょう。

例

(1) I have a friend who lives in Kyoto.
私には京都に住んでいる友人がいる。

(2) This is the supermarket which opened last week.
これが先週開店したスーパーです。

(1)では、関係代名詞の who が、先行詞の a friend を修飾する関係詞節 who lives in Kyoto の中で主語の働きをしています。

(2)でも同様に、関係代名詞の which が、関係詞節 which opened last week の主語になっています。

先行詞と関係代名詞の組み合わせ

関係代名詞は、「先行詞」と「関係詞節の中での働き(主格・所有格・目的格)」によって、次のように使い分けられます。

先行詞 主格 所有格 目的格
人 who whose whom, who
人以外 which whose which
両方 that なし that

今回は、この中の「主格」について見ていきます。

先行詞が人

例

(3) I have a friend who [that] loves tennis.
私にはテニスが大好きな友人がいる。

(4) Do you know the girl who [that] is singing now?
あなたは今歌っている女の子を知っていますか?

(3)(4)のように先行詞が人の場合、関係詞節の主語には主に who が使われます。(that も使えますが、カジュアルな場面に限られます。)

先行詞が人以外

例

(5) This is a book which [that] explains English grammar well.
これが英文法についてうまく説明している本です。

(6) He lives in a house which [that] was built by his father.
彼は父親によって建てられた家に住んでいる。

(5)(6)のように先行詞が人以外の場合、関係詞節の主語となる関係代名詞は which / that のどちらかになります。(that は which よりもカジュアルなニュアンスになります。)

関係代名詞 that が選ばれる場合

関係代名詞の that は、先行詞が人の場合・人以外の場合の両方で使うことができますが、特に以下のような場合に選ばれます。

1.先行詞が the only、the first [second, third, …]、the same、〈the + 最上級〉などによって限定される場合

例

(7) This is the only answer that is grammatically correct.
これが文法的に正しい唯一の答えです。

(8) This is the first accident that has occurred in this plant.
これはこの工場で発生した最初の事故です。

2.先行詞が all、some、any、every、no などを伴う場合

例

(9) All the books that are listed can be borrowed.
リストに載っているすべての本は借りることができる。

(10) There is no medicine that cures this disease.
この病気を治す薬はない。

3.先行詞が「人 + 人以外」の場合

例

(11) He talked about people and things that are important to him.
彼は自分にとって大切な人々と物事について話した。

4.先行詞が疑問詞の who の場合

例

(12) Who that knows him will trust him?
彼を知っている人の中で誰が彼を信用するだろうか?

先行詞が名詞以外の場合

関係代名詞の which は、名詞だけでなく、直前の文を先行詞とすることがあります。

例

(13) He passed the exam, which is not surprising.
彼は試験に合格したが、それは驚くべきことではない。

(14) He said he liked her, which was not true.
彼は彼女のことが好きだと言ったが、それは本当ではなかった。

(13)(14)では、which の直前の文全体が先行詞となっています。このような用法は「非制限用法」と呼ばれます。

「非制限用法」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

主格の関係代名詞の省略

例

(15) The boy who is reading a book over there is my son.
→ The boy reading a book over there is my son.
向こうで本を読んでいる少年は私の息子です。

(16) The house which is surrounded by trees is my aunt’s.
→ The house surrounded by trees is my aunt’s.
あの木々に囲まれた家は叔母の家です。

(15)(16)のように、主格の関係代名詞が〈be動詞 + 分詞〉を伴う場合、関係代名詞とbe動詞を省略することができます。

(15)は現在分詞、(16)は過去分詞の例です。このように分詞が名詞を修飾する用法を「限定用法」と呼びます。

分詞の限定用法については、こちらの記事で詳しく説明しています。

練習問題

最後に練習問題を解いてみましょう。

練習問題

以下の文の空所に適切な関係代名詞を入れなさい。

1.I’m looking for a player (  ) is good at both pitching and batting.

2.This is the only box (  ) remains unopend.

3.He said he hadn’t been abroad, (  ) wasn’t true.

解答

1.who
先行詞が人の場合、主格の関係代名詞は who を使うのが普通。

2.that
先行詞が the only によって限定されているので、主格の関係代名詞は that を使う。

3.which
関係代名詞の直前の文全体が先行詞になっているので、主格の関係代名詞は which を使う。

主格の関係代名詞は、関係詞節の主語としての働きと、前の文と関係詞節を結びつける接続詞のような働きを兼ねています。