分詞の限定用法|前置修飾と後置修飾の違い、頻出の動詞を例文とともに解説

更新日時 2021/12/13

限定用法は分詞の用法の一つで、受験生がつまづきやすいポイントの一つです。

限定用法とは、名詞を修飾する分詞のことです。今回は分詞の限定用法について解説していきます。

目次
  • そもそも分詞とは何か

  • 限定用法とは

  • 叙述用法とは

  • 【大学受験英語対策】練習問題

そもそも分詞とは何か

限定用法について説明する前に、まず分詞について確認しましょう。

分詞とは、動詞が形容詞としての用法をあわせ持ち、名詞を修飾するもののことを言います。

(1) The man talking with that girl is my brother.
あの少女と話している男は私の兄(弟)です。

(1)のtalkingが分詞にあたり、the manを修飾しています。

分詞を用いることで、1つの文と同じ内容をより簡潔に言い表すことができます。

分詞について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

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現在分詞と過去分詞がある

動詞の形 他動詞 自動詞
現在分詞 進行形 〜する・させる(能動) 〜している(進行)
過去分詞 完了形 〜される(受動) 〜した(完了)

分詞には現在分詞と過去分詞があります。

現在分詞は動詞の進行形(-ing)で、「〜する・させる」という能動の意味と、「〜している」という進行の意味があります。

過去分詞は一方動詞の完了形(-edなど)で、「〜される」という受動の意味と、「〜した」という完了の意味があります。

分詞の使い方

動詞的用法 形容詞的用法 副詞的用法
現在分詞 進行形 限定用法・叙述用法 分詞構文
過去分詞 完了形・受動態 限定用法・叙述用法 分詞構文

分詞の用法には動詞的・形容詞的・副詞的用法の3種類があります。

動詞的用法は、進行形や完了形、受動態など動詞の活用とセットで覚えることが多いので、分詞という概念を知る前からみなさんが使っているものだと思います。

一方、形容詞的用法・副詞的用法については現在分詞・過去分詞の使い分けで迷うことがよくあるので、分詞についてきちんと理解する必要性があります。

今回学習する限定用法は、形容詞的用法の一つです。

副詞的用法の分詞構文について知りたい方は、こちらの記事を読んでください。

限定用法とは

限定用法とは、名詞を修飾してその意味を限定する用法のことです。

限定用法には、後置修飾する場合と前置修飾する場合の2種類があります。

後置修飾

後置修飾とは、名詞がその名詞の後ろから形容詞に相当する語句によって修飾される形のことです。

分詞の後ろに複雑な要素が来るときに後置修飾をします。これは、英語に重要なものを前に持っていき、長いものを後ろに持っていくという原則に従っています。

なお、分詞の後ろにくる要素は、分詞になっている動詞がどのような語句を伴うかによります。

以下では分詞の後にくる要素ごとに例文をまとめたので確認してください。

分詞+目的語(O)

(2) The boy playing the guiter over there is my son.
あそこでギターを引いている少年は私の息子だ。

(2)では、現在分詞playingが用いられています。〈play+the+楽器〉で「〜を演奏する」という意味であり、the guiterはplayingの目的語になっています。

そして、playing the guiter over thereが直前のthe boyを修飾しています。

the boy playing the guiter
〈名詞〉〈分詞〉 (O)

分詞+補語(C)

(3) The actress called Minami is beautiful.
ミナミと呼ばれる女優は美しい。

(3)では、過去分詞calledが使われています。〈call+C〉で「〜と呼ぶ」という意味で、Minamiは名詞句の補語になっています。

called Minamiがthe actressにかかり、「ミナミと呼ばれる女優」という名詞節を作っています。

the actress called Minami
〈名詞〉 〈分詞〉(C)

分詞+目的語(O)+補語(C)

(4) This is the movie encouraging you to study hard.
これはあなたがもっと勉強するよう促す映画だ。

(4)では、現在分詞encouragingが使われています。〈encourage+O+C〉 で「OがCすることを励ます」という意味です。youが動詞句の目的語にあたり、不定詞のto study hardが補語に当たります。そして動詞句がthe movieにかかっています。

the movie encouraging you to study hard.
〈名詞〉  〈分詞〉 (O) (C)

分詞+副詞的表現

(5) The guiter played by the boy is very expensive.
その少年が演奏した(その少年によって演奏された)ギターは非常に高価だ。

(5)では、過去分詞playedが使われています。by the boy以下が分詞について「その少年によって演奏された」というように修飾しています。

the guiter played by the boy
〈名詞〉 〈分詞〉 (M)

主語(S)、述語(V)、目的語(O)、補語(C)にならないものを修飾語(M)といい、副詞的な扱いをします。

英語における副詞とは、ある言葉や文章をより詳しく説明する役割を持つ言葉です。

前置修飾

先ほどの例では、分詞は名詞を後ろから修飾していました(後置修飾)。

しかし、一語で名詞を修飾する場合は、分詞を名詞の前に持ってくることができます。 これを前置修飾と言います。

(6) She was looking at the falling leaves.
彼女は宙に舞う葉を見ていた。

(7) She was shocked to see the broken watch.
彼女はその壊れた時計を見てショックを受けた。

(6)のfallingはleavesを一語で修飾しています。〈分詞+名詞〉の形になる時、現在分詞は能動の意味を表します。

falling leaves ←The leaves were falling.

(7)のbrokenはwatchを一語で修飾しています。〈分詞+名詞〉の形になる時、過去分詞は受動の意味を表します。

broken watch←The watch was broken.

Tips 【一語で後置修飾もある】

一語で名詞を修飾しているからといってなんでもかんでも〈分詞+名詞〉の形になるわけではありません。

分詞を名詞の前に置くのは名詞を限定して他と区別するためです。

その時の状況を説明として加える場合、名詞の後ろに置きます。

(8) The girl runnning is my friend.
その走っている少女は私の友達です。

分詞形容詞

分詞の中には、繰り返し使われるうちに動詞としての性質が薄れていき形容詞化したものがあり、このようなものを分詞形容詞と呼びます。

分詞形容詞になっているものには、人間の感情に影響を持つ他動詞が多いです。

(9) What an exciting match it was!
何てエキサイティングな試合だったんだ!

(10) The stadium was overflowing with excited supporters.
スタジアムは興奮したサポーターで溢れかえっていた。

(9)のexcitingはexciteの現在分詞形で、(10)のexcitedはexciteの過去分詞形です。

exciteはもともと「興奮させる」という意味の他動詞なので、exciting、excitedはそれぞれ「興奮させるような」「興奮させられた」という意味を持ちます。

分詞形容詞は能動と受動の意味を混同しがちなので、そうなった際には動詞本来の意味を考えましょう。

感情を表す分詞形容詞の一覧です。

分詞形容詞 意味
boring/bored 退屈させる/退屈した
amazing/amazed 驚嘆すべき/驚嘆した
amusing/amused 面白い/面白がっている
confusing/confused 混乱させる/混乱した
disappointing/disappointed 失望させる/失望した
shocking/shocked 衝撃的な/衝撃を受ける
satisfying/satisfied 満足させる/満足した

〈分詞+名詞〉でパターン化された表現の例をあげてみました。

〈分詞+名詞〉 意味
boiled egg ゆで卵
fried chicken フライドチキン
rising sun 朝日
iced tea アイスティー

叙述用法とは

分詞の形容詞的用法には、限定用法の他に叙述用法というものがあります。
叙述用法とは、分詞が補語として用いられる用法のことです。

(11) His eyes remain closed.
彼の目は閉じられたままだ。

(11)では「SがCのままである」という意味の〈remain+C〉が使われており、過去分詞のclosedがCにあたります。

叙述用法について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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【大学受験英語対策】練習問題

練習問題を通して、定着度を確かめましょう。

問題

問1 次の日本語に合うように(  )内に適切な英語を補充しましょう。

  1. その眠っている猫は可愛かった。
    The (  )(  )was cute.

  2. 私はフランス製の服を買いました。
    I bought the (  )(  )in France.

  3. 私は先週中古車を購入しました。
    I bought a (  )(  )last week.

問2 次の英文を和訳しましょう。

According to the information received, about five hundred soldiers were killed in the war.

解答

問1

  1. sleeping cat
    日本語と照らし合わせると、カッコの中には「眠っている猫」という表現が入ることがわかります。2語で「眠っている猫」と表すには、「眠る」という意味の動詞sleepを現在分詞にして「進行」の意味を追加します。

  2. clothes made
    「〜製の服」という表現を英語で表します。「〜製の」を言い換えると「〜でつくられた」になるので、「作る」という意味の動詞makeの過去分詞形であるmadeが入ることがわかります。「フランスで作られた服」は後置修飾でthe clothes made in Franceと表すことができます。

  3. used car
    「中古車」という表現を英語で表します。「中古の」は「使われた」とも言い換えられるので、useの過去分詞形usedが入ります。これに車という意味を付け加えれば正解です。

問2

届いた情報によると、約500人の兵士がその戦争で死亡したとのことだ。
前半から見ていきましょう。according to 名詞は「〜によると」という意味で、名詞部分に後置修飾の過去分詞receivedが用いられています。

the information receivedは「受け取られた情報」と訳します。

また後半部分は「約500人の兵士がその戦争で死亡した」を訳せていれば問題ありません。

関係代名詞にも限定用法というものがあり非常に紛らわしいですよね。ただ、どちらも修飾する語句の意味を限定するという役割は同じです。

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