英語の受動態とは|受け身の役割や使い方・作り方の全パターンを例文で丁寧に解説!

更新日時 2021/11/17

この記事では英語の受動態について、役割から各種類の使い方まで解説しています。

目次
  • 受動態の役割

  • 受動態の作り方

  • 受動態におけるbe動詞の使い分け

  • 受動態の否定文と疑問文

  • 受動態の構文

  • 受動態の用法

  • 動作・変化を表す受動態/状態を表す受動態

  • 動詞の受動態と分詞形容詞の見分け方

  • 【大学受験英語対策】練習問題

受動態の役割

(1) He broke the window.
彼は花瓶を壊した。

(2) The window was broken by him.
彼によってその花瓶が壊された。

能動態が「動作をする側(動作主)」を主語にした言い方である一方、受動態は「動作を受ける側」を主語にした言い方で、「動作を受ける側」を話題の中心にしたいときに使用されます。

例文を用いて説明すると、(1)では窓を割った「」が中心になるイメージ、(2)では「割られた窓」が中心になるイメージです。

また、受動態の by~ の要素では動作主が表現されています。(2)の場合は him が動作主であるとわかりますね。

受動態の作り方

受動態

能動態から受動態の文を作る際の方法としては、以下のように段階に分けて考えると効果的でしょう。

はじめに、主語を設定します。受動態の主語になる要素としては能動態の動詞の直後にある名詞句、上の画像では the window がそれにあたりますね。主語として分の一番初めに持ってきます。

次に、動詞を書き換えます。書き換え方としては、〈be動詞+動詞の過去分詞〉の形にして、be動詞で元々の動詞の時制を表現します。
上の画像ではもとの能動態の文では broke と過去形が用いられているので、受動態の文ではbe動詞をwasにして、brokeは過去分詞にして broken とします。

最後に、byを用いて動作主を表します。能動態では主語だった要素を by の右に持ってくることで動作主を表すことができます。
ただし、この by を用いた動作主の要素は省略されることも多いです。これに関しては以下の見出しで説明しています。

動作主を示さない場合も

(3) French is spoken in Canada.
カナダではフランス語が話されている。

(4) This stadium was built in 2008.
このスタジアムは2008年に造られた。

(5) Mail is delivered every day.
郵便は毎日配達される。

受動態では上の例文のように、動作主があまり重要でない、またわからない場合示されないことがあります。

(3)では動作主はTheyとなりますが、they、we、youなど動作主が「一般の人々、不特定多数の人々」である場合はby以下は示されません。

(4)では誰がそのスタジアムを実際に造ったのかはよくわかりません。このように動作主がわからない、表しづらい場合も、by以下は示されません。

(5)では動作主が郵便の配達員(mailperson)であることは明らかです。このように常識的、文脈的に動作主が明らかな場合はby以下は示されないことも多いです。

これ以外の場合にも、動作主があまり重要でない場合に省略されることはよく起こります。

過去分詞の作り方

受動態で当たり前に使われる過去分詞の意味と作り方も復習しておきましょう。

そもそも過去分詞とは、動詞を変形させることで、「~された」という受動的な意味を表現するものです。

また、動詞をing形にしたり過去形にするときに規則的な変化をする動詞と不規則に変化する動詞があったように、過去分詞にする際も規則的なもの、不規則なものが存在します。

まず規則動詞についてですが、基本的に過去形の作り方と近いです。基本的なものは以下の通りです。

普通の動詞 eで終わる動詞
語末にedをつける 語末にdをつける
原形\to過去分詞 原形\to過去分詞
例)
walk\towalked
visit\tovisited
例)
use\toused
like\toliked
短母音字+子音字で終わる動詞 子音字+yで終わる動詞
子音字を重ねてedをつける yをiに変えて語末にedをつける
原形\to過去分詞 原形\to過去分詞
例)
stop\tostopped
swim\toswimmed
例)
study\tostudied
carry\tocarried

一方、不規則変化する動詞も数多くあります。以下の表でいくつかのパターンをまとめておきましたので、参考にしてください。

A-A-A型 A-B-C型
例)
put-put-put
cut-cut-cut
hit-hit-hit
例)
break-broke-broken
go-went-gone
speak-spoke-spoken
A-B-B型 A-B-A型
例)
make-made-made
tell-told-told
hear-heard-heard
例)
come-came-come
become-became-become
run-ran-run

受動態におけるbe動詞の使い分け

受動態は文の種類によって使い方に差が出ます。以下で各パターンについて解説していきます。上の見出しでも軽く触れましたが、受動態を作る際には時制、助動詞の有無などによってbe動詞を使い分ける必要があります。

逆に言うと、be動詞さえ使いこなせれば、あとは過去分詞をくっつけるなどの単純作業をするだけで済むので、この機会にbe動詞をマスターしてしまいましょう。

現在時制の場合

(6) He is loved by his kids.
彼は子供たちに愛されている。

(7) These dogs are kept by Mr.Hayashi.
これらの犬はハヤシさんに飼われている。

現在時制の場合、動詞部分は〈is[are]+過去分詞〉の形にしましょう。

訳し方としては 「~される[~されている]」 となるでしょう。

(7)のように主語が複数形の場合はbe動詞もareにするように、主語の単複にbe動詞の形を合わせましょう。

過去時制の場合

(8) This song was composed by the famous musician.
この曲はその有名な音楽家によって作曲された。

過去時制の場合、動詞部分は〈was[were]+過去分詞〉の形にしましょう。

訳し方としては 「~された[~されていた]」 となるでしょう。

助動詞を使う場合

(9) This homework must be finished by tomorrow.
この宿題は明日までに仕上げなければならない。

(10) Mt.Fuji can be seen from my house.
私の家からは富士山が見える。

助動詞を含む受動態の動詞部分は〈助動詞+be+過去分詞〉の形にしましょう。

未来を表す場合

(11) Her new music will be released in June.
彼女の新しい曲は6月にリリースされるだろう。

(12) A new hotel is going to be built in two years.
新しいホテルが二年後建設される予定だ。

(11)のように未来の予測の文を受動態にするとき、動詞部分は〈will be+過去分詞〉の形にしましょう。

訳し方は 「~されるだろう」 となります。

また(12)のように be going to を用いて未来の確実な予定を受動態にするとき、動詞部分は〈be動詞+going to be+過去分詞〉の形にしましょう。

訳し方は 「~されることになっている、~される予定だ」 となります。

will と be going to の違いに関してはこちらの記事で詳しく説明しているので是非ご覧ください。

進行形を使う場合

(13) A new shopping mall is being built on the corner.
新しいショッピングモールがその角の所で建設中だ。

(14) The architects’ model was being made at that time.
その時、その建築模型は制作中だった。

(15) This room will be being cleaned at this time next Saturday.
この部屋は次の土曜日のこの時間、清掃中だろう。

進行形の受動態は主語が何らかの動作を受けている最中であることを表します。
この場合、動詞部分は〈be動詞+being+過去分詞〉の形にしましょう。これは進行形の部分と受動態の部分が重なり合っている形です。

訳し方としては 「~されているところだ」 となるでしょう。

また(15)のように未来進行形の受動態を用いることも可能ですが、実際に用いられることは少ないです。

完了形を使う場合

(13) The wall has just been painted.
その壁にはペンキが塗られたばかりだ。

(14) The car had been repaired when I came home.
家に帰った時には、車は修理されていた。

(15) The goods will have been sold out by the time you get there.
あなたがそこにつくまでに、その商品は売り切れているだろう。

完了形の受動態に関して、

現在完了形の受動態は(13)のように〈have[has]+been+過去分詞〉、
過去完了形の受動態は(14)のように〈had+been+過去分詞〉、
未来完了形の受動態は(15)のように〈will+have+been+過去分詞
となります。

受動態の否定文と疑問文

この見出しでは受動態の否定文と疑問文の作り方に関して解説しています。

否定文

(16) We were not invited to the dance party.
私たちはそのダンスパーティーに招待されなかった。

受動態の否定文について、例文のようにbe動詞の後に not を置いて〈be動詞+not+過去分詞〉の形をとります。

疑問文

(17) Were you invited to the dance party?
あなたはそのダンスパーティーに招待されましたか。

受動態の疑問文について、例文のように〈be動詞+主語+過去分詞〉の形をとります。

疑問詞で始まる場合

(18) Where was the dance party hold?
そのダンスパーティーはどこで開かれましたか。

疑問詞が文の主語ではない場合の受動態について、例文のように〈疑問詞+be動詞+主語+過去分詞〉の形をとります。

助動詞が入る場合

(19) The dance party won’t[will not] be hold.
そのダンスパーティーは開催されないだろう。

(20) When will the dance party be hold?
そのダンスパーティーはいつ開催されるのだろうか。

助動詞を用いた受動態の否定文について、(19)のように助動詞の後に not を置いて〈助動詞+not+be+過去分詞〉の形をとります。

疑問文については、(20)のように〈(疑問詞+)助動詞+主語+be+過去分詞〉の形になります。

受動態の構文

この見出しでは文型による受動態の構文について解説していきます。

SVOの場合

(21) Her address can be found here.
彼女の住所はここに載っています。

今まで紹介してきた例文と同じ形です。 この例文の下の文は「You can find her address here.」となって、第3文型(SVO)の形をとることがわかります。

第3文型に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。参照してください。

第4文型(SVOO)の場合

第4文型の詳しい説明はこちらの記事を参照してください。

give型

(22) Yumi was given a silver medal.
ユミは銀メダルを授与された。

(23) A silver medal was given to Yumi.
金メダルがユミに授与された。

〈give+O(人)+O(もの)〉型の動詞を使った文は、2つの目的語をそれぞれ主語にして2パターン受動態を作ることができます。

1つ目のO(人)を主語にする場合は、(22)のように〈人+be動詞+過去分詞+もの〉の語順になります。

2つ目のO(もの)を主語にする場合は、(23)のように〈もの+be動詞+過去分詞+to+人〉の語順になります。

buy型

(24) This toy was bought for me by my grandparents.
このおもちゃは祖父母が私のために買ってくれた。

〈buy+O(人)+O(もの)〉型の動詞を使った文は、(24)のように〈もの+be動詞+過去分詞+for+人〉の語順にして受動態にすることができます。for は省略してはいけません。

このとき基本的に「O(人)」の要素を主語にした受動態を作ることはできません。

例文で考えると、元の文は「My grandparents bought me this toy.」
となります。これを変形して「My grandparents bought this toy for me.」と第3文型の文にします。そのあとは第3文型の受動態の作り方と同様のステップを踏んで変形します。

第5文型(SVOC)の場合

(25) The baby was named Shunsuke by her grandfather.
その赤ちゃんは祖父にシュンスケと名付けられた。

SVOCの文を受動態にする際には、目的語(O)を受動態の主語にします。また補語(C)は〈be動詞+過去分詞〉の後にそのまま続けます。補語を主語にした受動態を作ることはできません。

例文で考えると、元の文は「Her grandfather named the baby Shunsuke.」ですが、このうちの目的語である「the baby」を主語にして、補語である「Shunsuke」を〈be動詞+過去分詞〉の後に置きます。

受動態の用法

この見出しでは受動態の発展的な用法を解説していきます。

不定詞における受動態

(26) The filter need to be replaced every year.
フィルターは毎年交換される必要があります。

受動態は不定詞の中でも使用可能です。

動名詞における受動態

(27) She looks like being satisfied with her result of the test.
彼女はそのテストの結果に満足しているようだった。

受動態は動名詞にも使用可能です。

get、becomeを使った受動態

(28) You can get[become] hurt, if you don’t stay away from this machine.
この機械からは離れていないとケガをする可能性があります。

~される」という動作や変化を明確にするために, (28)のように getbecome が使われることがあります。get のほうが口語的です。

remainを使った受動態

(29) Please remain seated until the bas stops.
バスが止まるまでは座ったままでいてください。

~のままである」という状態を明確にするときに(29)のように remain が用いられることがあります。

haveを使った受動態

(30) I had my wallet stolen in my way to home.
帰路で財布を盗まれた。

〈have+目的語+過去分詞〉で受け身の意味を表すことがあります。この場合、被害など、悪い出来事に使われる傾向があります。

sayを使った受動態

(31) It is said (that) he is very poor.
彼はとても貧しいといわれている。

(32) He is said to be very poor.
彼はとても貧しいといわれている。

(33) It is believed that seven is a lacky number.
7は幸運な数字だと信じられている。

(34) Seven is believed tobe a lacky number.
7は幸運な数字だと信じられている。

上の2つの例文は、They say that… を受動態に書き換えたものです。いずれも「~だといわれている」という意味になります。

また(33)、(34)のように動詞believe、think、know、suppose、consider、expect、reportでも同様に、2種類の書き換えが可能です。

群動詞の受動態

(35) I was spoken to by an American today.
今日、私はアメリカ人に話しかけられた。

(36) The game was called off because of the heavy rain.
試合は大雨で中止になった。

群動詞は1つの動詞として処理しましょう。

例えば(35)では、「An American spoke to me today.」の「spoke to」を1つのものと捉え、目的語の「me」を文頭に持っていき動詞部分は「was spoken to」と変換することで受動態にしています。

群動詞の受動態の主要例

群動詞
be brought up 育てられる
be called off 中止される
be laughed at 笑われる
be looked up to 尊敬されている
be put off 延期される
be run over 車にひかれる
be spoken to 話しかけられる
be taken care of 世話をされる

by以外の前置詞が使われる受動態

(37) The road is covered with snow.
道路は雪で覆われている。

by 以外の前置詞が使われる場合、前置詞の後に来るものは動作主というより「原因・理由・手段・道具・材料・適用範囲」などが表されます。

「be covered with」、「be filled with」、「be known to」、「be caught in」などがこのパターンに当てはまります。

感情を表す受動態

(38) We were surprised at the news.
私たちはその知らせに驚いた。

感情系の動詞は受動態で表されることが多いです。例文の surprise は「~を驚かせる」という意味の他動詞ですが、受動態にすることで「Sは驚かされる」→「Sは驚く」という意味になります。

Tips 【〈be+surprised by+名詞〉】

surprise に関して〈be+surprised by+名詞〉の形でも使われます。atの場合は感情に焦点が当たりますが、byの場合は後に来る感情の原因が注目されたり、動作主の影響が大きいという意味が生まれます。

また〈be+surprised by+名詞〉の名詞の部分に入るものは質問、解答系の単語です。
(例を挙げると、question、reaction、response、answer、factなど)

(39) The teacher was surprised by the pointed questions from the students.
先生は生徒の鋭い質問に驚かされた。

Tips 【〈be+過去分詞+at〉】

〈be+過去分詞+at〉は驚きの感情を表す場合だけではなく、時間・場所を表すatである場合や群動詞の「aim at」の受動態であることも多いです。
(aimのほかに、held、found、reached、scheduled、directedなど)

(40) This novel is aimed at elementary school students.
この小説は小学生向けです。

被害を表す受動態

(41) I was injured in today’s game.
私は今日の試合でけがをした。

英語では「けがをする」など被害を表す表現は受動態で表すことが多いです。

日本語では受け身と感じない表現

(42) He was born and raised in Niigata City.
彼は生まれも育ちも新潟市だった。

(43) She is married to a her childhood friend.
彼女は幼馴染と結婚している。

日本語と英語で、能動態と受動態の発想が異なる場合があります。 具体的な表現には以下のようなものがあります。

表現
be married to~ ~と結婚している
be born 生まれる
be crowded with~ ~で混んでいる
be raised up 育つ
be dressed in~ ~を着ている
be seated 座る
Tips 【受け身の意味を表す能動態】

「~される側」を主語にしても、受動態ではなく能動態になるものもあります。

以下の例文では、「売る人」ではなく「売られる本」が主語なので受動態にしたくなりますが、sell は「~が売れる」という意味の自動詞であるため、あくまで主語は「本」ということになります。

(44) The book sold well this week.
その本は今週よく売れた。

動作・変化を表す受動態/状態を表す受動態

(45) This novel was written in 1999.
この小説は1999年に書かれた。

(46) This novel is written in plain Japanese.
この小説は簡単な日本語で書かれている。

受動態には「~される」という動作・変化を表す場合と、「~されている」という状態を表す場合があります。どちらを表しているかは文脈から判断する必要があります。

例文で考えると、(45)は1999年の時点で行われた動作を表しています。
一方(46)は「簡単な日本語で書かれている」という状態を表しています。

動詞の受動態と分詞形容詞の見分け方

(47) The conference is scheduled for September 3.
会議は9月3日に予定されています。

(48) I am interested in engineering.
私はエンジニアに興味がある。

(48)は分詞形容詞(過去分詞の形容詞)です。一方(47)は受動態の動詞ですが、この2つの見極め方として、veryをつけられるかどうかで判断することができます。
veryをつけることができるなら分詞形容詞できなければ受動態の動詞となります。

例文について考えると、
(47)は very をいれても成立しない文になってしまうので受動態の動詞、(48)は very interested としっかり修飾可能なので、分詞形容詞と考えられます。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題

問1 次の英文の( )に当てはまるものを選びなさい。
Many people( )by the earthquake that struck the country this year.
1.killed
2.had died
3.were dead
4.were killed

問2 次の和文を英訳しなさい。
この神社は約1000年前に建てられた。

問3 次の英文を2種類の受動態に書き換えなさい。
They say that he is a great magician.

解答

問1
4.were killed
(訳)
今年はその国を襲った地震によって、多くの人が亡くなった。
(解説)
被害を表す動詞は受動態で使われることが多いということを踏まえて選びましょう。

問2
This shrine is built about 1000 years ago.
(解説)
受動態の作り方を今一度復習しておきましょう。

問3
It is said that he is a great magician./He is said to be a great magician.
(解説)
sayを使った受動態の作り方も今一度復習しておきましょう。

受動態は英作文で使うことは避けたほうがいいです。以上で紹介したようなたくさんのルールを一個も間違えずに使うのは非常に難しいです。

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