過去形とは|英語の過去形の意味、一般動詞とbe動詞の違いを豊富な例文で解説
この記事では、過去形の意味や用法、否定文・疑問文の作り方などについて詳しく解説します。
過去形とは
過去形とは
過去形とは、過去時制を示す動詞の形のことです。
時制とは、動詞が示す「時間」のことで、過去時制、現在時制、未来時制の3種類があります。
過去のことを英語で表したいときは、多くの場合、動詞の語尾に edをつけて過去形にします。
I play baseball every week.
私は毎週野球をする。
I played baseball yesterday.
私は野球をした。
過去形の作り方
過去形の作り方
多くの動詞は、語尾にedをつけることで過去形にすることができます。このような動詞を規則動詞と言います。
ただし、規則動詞の語尾の形によって、edをそのままつけることができない場合があります。下の表で確認してください。
eで終わる規則動詞 | 子音字+yで終わる規則動詞 | 短母音+子音字で終わる規則動詞 |
---|---|---|
dをつける | yをiに変えてedをつける | 子音字を重ねてedをつける |
[例]adviseadvised | [例]studystudied | [例]stopstopped |
また、規則動詞の他に、過去形になるときに特殊な変化をする不規則変化動詞もあります。いくつか例を見てみましょう。
原形 | 過去形 |
---|---|
go | went |
come | came |
get | got |
understand | understood |
cut | cut |
次の項では、過去形の意味について説明します。
過去形の意味① 過去の状態
過去形の意味① 過去の状態
英語の動詞は、状態動詞と動作動詞の二種類に分類することができます。状態動詞はある一定期間継続する状態を表し、動作動詞は動作や行為を表します。
状態動詞の過去形は、ある程度時間の幅のある「過去」の状態を表します。
いくつか例文を見てみましょう。太字は、状態動詞の過去形を示します。
I belonged to the baseball club in high school.
私は高校の野球部に所属していた。
I really loved her.
私は本当に彼女を愛していた。
このように、状態動詞の過去形は、「所属していた」「愛していた」などの一定期間継続していた状態を表します。
過去形の意味② 過去一度きりの動作・出来事
過去形の意味② 過去一度きりの動作・出来事
動作動詞の過去形は、過去一度きりの動作・出来事を表します。
例文で意味を確認してみましょう。太字は、動作動詞の過去形を示します。
I got up at 6:00 yesterday.
私は昨日6時に起きた。
I went camping last month.
私は先月キャンプへ行った。
このように、動作動詞の過去形は、「起きた」「行った」などの過去に行われた一度きりの動作や出来事を表します。
なお、usually などの副詞を伴うことで、動作動詞が過去に繰り返し行われた動作を表すことがあります。
I usually rode my bicycle to school.
私はたいてい自転車で通学した。
過去形の否定文
過去形の否定文
ここでは、過去形の肯定文を否定文にする方法を説明します。
過去形 be動詞の否定文
過去形のbe動詞を用いた肯定文の場合、be動詞の後ろにnotをつけることで否定文となります。また、was not、were not はそれぞれ wasn’t、weren’t のように省略することができます。
I wasn’t hungry.
私はおなかがすいていなかった。
They weren’t American citizens at that time.
彼らは当時アメリカ国民ではなかった。
過去形 一般動詞の否定文
過去形の一般動詞を用いた肯定文では、動詞の前にdid notをつけ、その動詞を原型にすることで否定文となります。なお、did not は didn’t のように省略することができます。
I didn’t go to school last week.
私は先週学校へ行かなかった。
They didn’t invite me to the party.
彼らは私をパーティーに招待しなかった。
この記事に関連するQ&A
過去形の疑問文
過去形の疑問文
ここでは、過去形の肯定文を疑問文にする方法を説明します。
過去形 be動詞の疑問文
過去形のbe動詞を用いた肯定文の場合、be動詞を主語の前に出すことで疑問文となります。
この疑問文に対しての返答は、Yes, he was. / No, he wasn’t. のようになります。
“Was she there?” “Yes, she was.”
「彼女はそこにいましたか?」「はい、いました。」
“Were you sleepy?” “No, we weren’t.”
「あなたたちは眠かったですか?」「いいえ、眠くなかったです。」
過去形 一般動詞の疑問文
過去形の一般動詞を用いた肯定文は、主語の前にDidをつけることで疑問文になります。また、否定文と同様に元の動詞は原型になります。
この疑問文に対しての返答は、Yes, he did. / No, he didn’t. のようになります。
“Did you eat my bread?” “No, I didn’t.”
「私のパン食べた?」「いや、食べてないよ。」
“Did she talk with him?” “Yes, she did.”
「彼女は彼と話しましたか?」「はい、話しました。」
補足 過去を表す語句
補足 過去を表す語句
最後に、過去形と共に用いられる語句をいくつか挙げておきます。
- yesterday:昨日
- the day before yesterday:おととい
- last week [month, year]:先週 [先月, 去年]
- this morning:今朝
- ~days [months, years] ago: ~日 [月, 年] 前
練習問題
練習問題
練習問題を解いてみましょう。
次の英文を1、2は過去形に、3、4は過去形の否定文に、5、6は過去形の疑問文にしなさい。
1 I study biology at college.
2 He eats lunch at home.
3 He looks happy.
4 She is here with her boyfriend.
5 His lecture is interesting.
6 It rains hard.
1 I studied biology at college.
私は大学で生物学を学んだ。
2 He ate lunch at home.
彼は家で昼食をとった。
3 He didn’t look happy.
彼は嬉しそうに見えなかった。
4 She wasn’t here with her boyfriend.
彼女はボーイフレンドとここにいなかった。
5 Was his lecture interesting?
彼の講義は面白かったですか?
6 Did it rain hard?
雨は激しく降りましたか?
過去形は簡単だと思われがちですが、過去進行形との区別ができない人が数多くいます。是非、「過去進行形」の記事も参照してください。