先行詞とは|見つけ方からwhich・thatなど関係代名詞の選び方まで解説

更新日時 2021/09/15

英語には関係詞という概念があります。

今回は、関係詞を理解する上で欠かせない先行詞というものについて、例文を交えながら解説していきます。

目次
  • 先行詞とは何か

  • 先行詞の見つけ方

  • 先行詞と関係代名詞の組み合わせ

  • 関係代名詞thatが好まれる場合

  • 練習問題

先行詞とは何か

先行詞とは一言で言うと、関係詞によって説明される名詞のことです。

これだけ聞いてもよくわからないと思うので、関係詞が用いられている例文を見て、実際に先行詞とは何か確認しましょう。

(1)The woman who helped me is Linda.
私を助けてくれた女性はリンダだ。

(1)の和訳を見てください。「私を助けてくれた」という部分が「女性」にかかり、修飾しています。このように日本語で名詞を修飾するときは名詞の前に修飾する語句を置くだけで良いです。

英語で同じことをする場合は、
1. 名詞の後ろに修飾する節を置く
2. 説明に使う節にはwhoなどの関係詞を使う
というルールがあります。

(1)で出てくるような、「名詞を説明するための節」(“who helped me”)と、「修飾される名詞」(“the woman”)を結びつけるものを関係代名詞といい、この「修飾される名詞」のことを先行詞と呼びます。

関係詞には関係副詞というものもあり、こちらでも先行詞は登場します。しかし、先行詞以外の説明がほとんどになってしまうので割愛します。

関係副詞について学びたい方はこちら →現在作成中

それでは次は先行詞の見つけ方について見ていきましょう。

先行詞の見つけ方

ここからは関係代名詞の場合の、先行詞の見つけ方について確認していきます。

関係代名詞の直前にある場合

(2)This is a pen which I bought yesterday.
これは私は昨日買ったペンだ。

(2)の関係代名詞節はwhich以下で、意味を考えると直前のa penを修飾していて「私が昨日買ったペン」と訳すことができます。

このように関係代名詞の直前に先行詞がある場合は見分けるのが容易ですが、中にはそうでないものも存在するので気をつけましょう。

関係代名詞の直前にない場合

(3)This is a pen I bought yesterday.
これは私が昨日買ったペンだ。

(4)This is the photo of the city that I think he took.
これはその都市の写真で、私が思うに彼が撮ったものです。

(3)の例文は(2)と全く同じ意味で、違いは関係代名詞が省略されているかどうかに尽きます。関係代名詞が目的格の時、省略がよく起こるので注意しましょう。

このように関係代名詞が見当たらない時は先行詞がどこまで続くのか考える必要があります。

今回はa pen Iと続いた時点で違和感を覚えて関係代名詞の省略に気がつくべきです。

(4)では先行詞の候補が"the photo of the city"と"the city"というように複数あるので、意味から先行詞を判断します。

関係代名詞that以下を「彼が撮った」と訳して"the photo of the city"を修飾していると考えれば意味が通ります。

このように先行詞と関係代名詞が離れている場合、判別が難しくなることがありますが、まず意味を考えましょう。

そして、修飾する文に欠けている要素を考えましょう。欠けているものが先行詞です。

先行詞と関係代名詞の組み合わせ

先行詞の学習で最も重要なことの一つが、関係代名詞は先行詞の性質によって使い分けられるということです。

以下の表は先行詞・格ごとの用いるべき先行詞を整理したものです。

先行詞 主格 所有格 目的格
who whose who(m)
人以外 which whose which
両方 that なし that

先行詞が人

(5)I have a friend who plays tennis.
私にはテニスをしている友人がいます。

(6)I saw the man whom you loved.
私はあなたが好きだった男を見た。

(7) That boy whose cap is green is my brother
帽子が緑色のあの少年は私の弟です。

(5)~(7)のように、先行詞が人の場合は、関係代名詞はwho(主格・目的格)、whom(目的格)、whose(所有格) が用いられます。

主格・目的格の関係代名詞の場合はthatも使用可能です。

(5’)I have a friend that plays tennis.

(6’)I saw the man that you loved.

先行詞が人以外

(8)They live in a house which have a huge garden.
彼らは大きな庭がある家に住んでいます。

(9)I’m reading a comic book which I bought yesterday.
私は昨日買った漫画を読んでいる。

(10)I’m looking for a book whose subject is music.
私は音楽がテーマの本を探している。

(8)~(10)のように物が先行詞の場合、関係代名詞はwhich(主格・目的格)とwhose(所有格) が用いられます。

先行詞が人の時同様、主格・目的格の関係代名詞の場合はthatも使用可能です。

(8’)They live in a house that have a huge garden.

(9’)I’m reading a comic book that I bought yesterday.

関係代名詞thatが好まれる場合

人・人以外に使えるthatですが、特に好まれて使われる場合が多々あるのでそれについて確認していきます。

特定の1つを表す

(11) This is the only watch that I have.
これは私が持っている唯一の時計です。

(12) This is the best movie that everyone should watch
これはみんなが見るべき最高の映画です。

(13) My father is the first person that found the cadaver.
私の父がその死体の第一発見者だ。

(11)~(13)のように、先行詞が人以外で、the first、the second、the lastなど、特定の1つのものであることを表す修飾語を伴う場合は、thatを用いることが多いです。

allなどに修飾されている

(14) She paid all the money that she had.
彼女は彼女が持っているすべてのお金を払った。

(14)のように先行詞にall、every、no、anyなど 「すべて」「全く〜ない」などの意味を表す修飾語が伴う場合もthatを用いることが多いです。

先行詞が「人+人以外」

(15) He talked about the people and the things that had attracted him during his trip.
彼は、旅行中に自分の興味を引いた人々や物事の話をした。

(15)のように、人+人以外のものが先行詞となる場合も同様です。

先行詞が人の性質

(16) She is not the man that she was 5 years ago.
彼女は5年前の彼女ではない。

(16)のように先行詞が人の性質などを表しており、関係代名詞が関係代名詞節で補語となる時も、thatをよく用います。

疑問詞whoの直後

(17) Who that have seen Minami can forget her beauty ?
ミナミを見たことがある人で、その美しさを忘れる人がいるだろうか?

(17)のように疑問詞whoの直後に関係代名詞が続く場合も同様です。

数量詞が付く

(18)I’ll give you everything that you want.
私はあなたが欲するすべてのものをあげるつもりだ。

(19)There is nothing that can be done for broken chair.
壊れた椅子のためにできることはなにもない。

(18)~(19)のように、先行詞にanything、nothingなどの数量詞がついている場合もまた、関係代名詞thatが好まれます。

練習問題

練習問題を通して、先行詞について理解を深めましょう。

問題

1.次の文のカッコに適切な関係代名詞を入れましょう。
(1) I know a woman (   )has three dogs and a cat in her house.
(2) All the people(   )lives in the town know him.
(3) The ring(   )my girl friend liked was very expensive.

2.次の文の先行詞はどれかを指摘しましょう。
(1) Sendai is the city to which I went 5 years ago.

答え

1.
(1) who
先行詞がa woman となっていて人にあたり、また関係代名詞節の中を見ると主語が欠けていて主格の関係代名詞とわかるので、whoが正解です。

(2) that
先行詞はall the people となっていて、「すべての」といいう意味を含む語句により修飾されているので、この場合はthatが好ましいです。

(3) which
先行詞はthe ringなので人以外にあたります。また関係代名詞節の中を見ると目的語が欠けていて目的格の関係代名詞とわかるので、whichが正解です。

2.
(1) the city
whichの前にtoがありますが、その前の名詞であるthe cityが正解となります。これについて解説していきます。

「5年前に行った都市」は、"the city which I went to 5 years ago"と表すことができたことを思い出してください。

この文章と問題文の文章を見比べて欲しいのですが、toの位置が変わっています。問題文ではwhichの直前にtoがありますが、このtoはもともと"go to 場所”のtoであることがここでわかります。

このように、関係代名詞が前置詞の目的語になる時、その前置詞も共に関係詞節の先頭に置くことができます。

ただしこの場合関係代名詞は省略できず、主語が人の場合はwhomを用いなければなりません。

筆者は実は先行詞についてこんなに考えたのは初めてです。勉強する上でしれっと登場してくるものなので検索したそこのあなた、素晴らしい姿勢だと思います。

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