関係副詞とは|関係代名詞との違いからwhere・whenの使い方まで丁寧に解説

更新日時 2021/10/12

関係詞には関係代名詞の他にも関係副詞というものが存在します。

仕組みは関係代名詞に似ていますが、関係副詞の方がやや複雑でわかりづらいものとなっています。

今回は関係副詞について詳しく解説していきます。

目次
  • 関係副詞とは

  • ①where

  • ②when

  • ③why

  • ④how

  • 関係副詞が省略される場合

  • 先行詞が省略される場合

  • 関係代名詞との違いとは

  • 関係副詞の非制限用法

  • 関係副詞+主語+動詞

  • 【大学受験英語対策】練習問題

関係副詞とは

関係副詞とは、接続詞と副詞両方の働きを持つもののことを言います。

また、関係詞節の中で副詞の役割を果たします。

ここで関係副詞の例文を見てみましょう。

(1) That is the school. Tom studies there.
あれは学校です。トムはそこで学んでいます。

(2) That is the school where Tom studies.
あれはトムが学んでいる学校です。

(2)では、(1)の内容が関係副詞であるwhereによって繋げられています。

関係副詞にはwhere、when、why、howの4種類があります。

今度はそれぞれについて確認していきましょう。

①where

関係副詞whereは、先行詞が主に場所を表すときに用いられ、「その場所で〜する」という意味の節を作ります。

実際に例文を見て確認しましょう。

(3) This is the station where I saw Tom the other day.
これは先日私がトムを目撃した駅だ。

(4) This is where Tsuyoshi and Shizuka met.
ここはツヨシとシズカが会った場所だ。

(3)では、the staionが先行詞となっており、the stationがどのような駅であるか、where以下の関係詞節が説明しています。

the station ← I saw Tom there the other day

関係詞節になる前の元の文を見るとthereが補われていて、確かに場所を表す副詞の役割を果たしています。

(4)では、先行詞the placeが省略されています。この時whereは「〜する場所」という意味の名詞節を導いています。このようにwhereは先行詞なしで使うことができます

the place ← Tsuyoshi and Shizuka met there

whereがとる先行詞

whereは、areaなど場所を表す名詞の他にも場面や事例・状況、文化や環境も先行詞にとることができます。

(5) This is the situation where we have no control over.
これは私たちにはどうすることもできない状況です。

(6) The teacher tried to create an environment where students could enjoy learning.
その教師は生徒が学びを楽しめる環境を作ろうとした。

(5)では、先行詞が「状況」という意味のsituationです。似たような意味の単語としてpoint、case、instanceなども先行詞にとることができます。

the situation ← we have no control over in the situation

(6)では、先行詞が「環境」という意味のenvironmentです。同様に文化や環境を表す単語としてculture、circumstanceなども先行詞にとることができます。

the environment ← students could enjoy learning in the environment

②when

関係副詞whenは、先行詞が主に時を表すときに用いられ、「その時に〜する」という意味の節を作ります。

後で詳しく説明しますが関係副詞のwhenは省略されることが多いです。

(7) There was a time when students were not allowed to drink water during club activities.
生徒が部活中に水を飲むことが許されない時代がありました。

(8) Spring is when many tourists visit here.
春は、この地域で多くの旅行者が訪れる時期である。

(9) The time will soon come when we won’t need to wear masks.
マスクをしなくても良い時代がもうすぐやってくるでしょう。

(7)では、a timeが先行詞となっており、a timeがどのような時であるかをwhen以下の関係詞節が説明しています。

a time ← students were not allowed to drink water during club activities in the time

(8)では、先行詞the timeが省略されています。この時whenは「〜する時」という意味の名詞節を導いています。このようにwhenは先行詞なしで使うことができます

the time ← many tourists visit here in the time

(9)では、先行詞the timeと関係副詞whenが離れています。なおこの場合、whenを省略することができません。

the time ← we won’t need to wear masks at that time

なお、先行詞の省略については後述します。

thatの代用

(10) He was touching his phone the whole time that I was talking to him.
私が彼に喋りかけている間中、彼はスマホを触っていた。

(10)のように、関係副詞のwhenの代わりにthatが用いられることがあります。関係副詞のwhenやthatはよく省略されます。

③why

今度は関係副詞のwhyについて見ていきましょう。

関係副詞のwhy先行詞がthe reason(s)のときに用いられ、「〜する理由」という意味の節を形成します。

(11) That is the reason why he was very angry.
そういうわけで、彼は激怒した。

(12) This is why I came here.
こういうわけで、私はここにきた。

(13) This is the reason I came here.
こういうわけで、私はここにきた。

(11)では、the reasonが先行詞となっており、the reasonの内容をwhy以下の関係詞節が説明しています。「〜というわけで…」のように訳されることが多いです。

the reason ← I came here for the reason

(12)のように、whyの場合は先行詞が自明であるため、the reasonが省略された形もよく出てきます。会話で頻出の形です。

また、(13)のように、関係副詞whyが省略されるパターンもあります

④how

関係副詞のhowは先行詞を含んでおり、「〜する方法」という意味の関係詞節を作ります。

this is how~(これが~するやり方だ)、That’s how~(そのようにして~) のように使われることがよくあります。

(14) That’s how he became a very rich man.
そのようにして彼は大金持ちになった。

(15) Teach me the way (in which) I can get up early.
早起きできる方法を教えてください。

(16) This is the way (that) she refused the propose.
このようにして彼女は提案を断った。

(14)のように、howにはthe wayの意味が含まれているため先行詞がありません。関係詞節中では副詞の役割をしています。
how=the way ← he become a very rich man

またhowは、(15)のようにthe way (in which)で書き換えたり、(16)のようにthe way (that)に書き換えることもできます。なお、how自体にthe wayという意味が含まれているので、the way howという形では使うことができません

関係副詞の省略については次の見出しで説明します。

関係副詞が省略される場合

先行詞が場所・時間・理由など、表しているものが自明なとき、関係副詞は省略することができます。

(17) Do you know anywhere I can stay around here?
この辺で泊まれる場所を知っていますか?

(18) He was looking at his smartphone all the time I was singing.
私が歌っている間中彼はスマホを見ていた。

(17)ではanywhereで先行詞が場所とわかるのでwhereを省略できます。

(18)ではall the timeで先行詞が時間とわかるのでwhenを省略できます。

先行詞が省略される場合

逆に、先行詞が省略されて関係副詞だけが残る場合もあります。

(19) Tokyo is where the Olympics were held this year.
東京は今年オリンピックが開催されたところだ。

(20) Now is when you should stop it.
今こそそれをやめるべきだ。

(19)ではthe placeが、(20)ではthe timeが省略されています。

このように、先行詞が場所や時間などを表していることが自明な時、関係副詞を残して先行詞を省略することもできます

whyやhowではむしろ省略されることの方が多いです。

省略できない場合

(21) The time will soon come when we won’t need to wear masks.
マスクをしなくても良い時代がもうすぐやってくるでしょう。

(21)では、先行詞の後に関係詞を続けると「The time when we won’t to wear masks will come.」となり、主語がとても長くなります。

このように主語が長くなりそうな場合は、先行詞と関係詞が離れることがあります。この場合は先行詞・関係詞を省略できません。

関係代名詞との違いとは

関係代名詞との違いを一言で言うと、「関係詞節の中で副詞になるか名詞になるか」です。

whereの場合を例にとって見てみましょう。

(22) She lives in the city where I went 20 years ago.
彼女は私が二十年前に訪れた都市に住んでいる。

(23) She lives in the city which I visited 20 years ago.
彼女は私が二十年前に訪れた都市に住んでいる。

(22)では、the cityが先行詞になっていて、where以下の関係詞節がthe cityについて説明しています。関係詞節をみると場所について説明するthereなどの副詞が抜けていて、whereが副詞の働きをしていることになります。

また関係副詞節中は完全な文になります。副詞がなくても文は成り立つからです。完全な文というのは、主語や動詞、目的語、補語などのその文に必要な要素がそろっている文のことです。
the city ← I went there 20 years ago

一方(23)では、the cityが先行詞になっていて、which以下の関係詞節がthe cityについて説明しています。関係詞節をみるとvisitedの目的語が抜けていて、whichが目的語の働きをしていることになります。

また、目的語が抜けているので関係詞代名詞節は不完全な文になります。
the city ← I visited the city 20 years ago

なお、(22)と(23)の文ですが意味と前半部分の英文は全く同じです。何が違うのかというと、関係詞節中で用いられる動詞の性質です。

(22)では動詞に「行く」という意味のgoが用いられています。このgoは目的語を取らずとも文を作ることができます。このような動詞を自動詞といいます。

これに対して(23)では動詞にvisitが用いられています。visitは人やものを目的語にとる動詞です。このように動詞の働きを受ける名詞を伴って意味を表す動詞を他動詞といいます。

関係代名詞と関係副詞の違いは、「関係詞節の中で副詞になるか名詞になるか」という関係詞節中で果たす役割の違いなので、自動詞・他動詞の違いや文の要素の理解が必然的に必要になります。

前置詞+whichなどの書き換え

関係副詞は関係詞節中で副詞の役割をしているので、「場所や時間などを表す前置詞を伴った関係代名詞」に書き換えることができます。

なお、〈前置詞+関係代名詞〉について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

(24)
She lives in the city to which I went 20 years ago.
=She lives in the city where I went 20 years ago.
彼女は私が二十年に行った都市に住んでいる。

(25)
Wednesday is the day on which I don’t take a single class.
=Wednesday is the day when I don’t take a single class.
水曜日は一コマも授業がない日です。

(26)
This is the way (in which) I made up with him.
=This is how I made up with him.
このようにして私は彼と仲直りした。

(24)は先ほどの(22)を書き換えたものです。
the city ← I went to the city[there] 20 years ago

(25)はwhenをon whichに書き換えています。on 曜日という表現をすることを思い出しましょう。
the day ← I never take a class on Wednesday

(26)はhowをthe way in whichに書き換えています。
the way ← I made up with him in the way.

関係副詞の非制限用法

関係代名詞と同様、関係副詞のwhereとwhenにも非制限用法があります。

ここで制限用法・非制限用法について確認しましょう。

制限用法とは関係詞の前にコンマを置かず、先行詞を関係詞節の内容で限定する用法です。

これに対して非制限用法とは、関係詞の前にコンマを置いて、先行詞の内容について関係詞節で補足説明を加える用法です。

関係副詞の非制限用法について例文を見て確認しましょう。

(27) He moved to Tokyo, where he studied economics.
彼は上京し、そこで経済学を学んだ。

(28) The principal was talking, when the rain started to fall.
校長が話をしていると、そのとき雨が降り出した。

(27)のwhereは「そしてその場所で」という意味です。

(28)のwhenは「そしてそのとき」という意味です。

なお非制限用法の場合、どのような意味で使われているかは文脈から推測します。

関係副詞+主語+動詞

関係副詞は主語と動詞を伴って〈関係副詞+S+V〉という形で名詞節を作ることができます。

(29) Where he proposed to me was that Ferris wheel.
彼が私にプロポーズした場所はあの観覧車だった。

(30) Why she dumped him was because he was boring.
彼女が彼を振った理由はつまらなかったからだ。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題で定着度を確かめましょう。

練習問題

問1 次の文中の(  )に適切な関係副詞を入れましょう。ただしwhere・when・why・howはそれぞれ1度だけしか用いることができません。

1.Kumagaya is the city(  )it is very hot in summer.
2.I don’t know the reason(  )he killed himself.
3.This is(  )I became friends with him.

問2 次の文章を和訳しましょう。

Where I always take a rest is the coffee shop next to the station.

解答

問1

1.where
先行詞のthe cityが文脈上場所を表しているのでwhereが正解です。
2.why
先行詞のthe reasonが理由を表しているのでwhyが正解です。
3.how
残っているのはwhenとhowですが、whenを入れても「これは私が彼と友達になったときだ」という風に違和感が残ります。そこでhowを入れてみるとthis is how「このようにして〜する」の訳にしっかり当てはまります。

問2

私がいつも休憩する場所は駅の隣のコーヒー屋さんだ。
関係副詞が主語と動詞を伴い〈関係副詞+S+V〉という形で名詞節をとるパターンです。「〇〇する場所は」などと訳しましょう。

関係副詞についてわからなくなった方は、一度SVOなどの文型について立ち戻って確認してみると良いかもしれません。

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