分詞構文とは|意味・接続詞を用いた書き換え・付帯状況のwithなど例文と共に解説

更新日時 2021/09/01

高校英語で習う分詞という文法項目の一つに、分詞構文というものがあります。

この記事では、多くの人がつまずいてしまいがちな分詞構文について、基本から応用まで体系立てて解説していきます。

目次
  • 分詞構文の基本

  • 分詞構文の表す意味

  • 分詞構文における否定語の位置

  • 分詞構文の応用

  • 【大学受験対策】練習問題

分詞構文の基本

分詞構文とは端的に言えば、副詞的に文の情報を補足する分詞のことです。

まずは例文を参考に、意味などはさておき分詞構文の作り方を学びましょう。

分詞構文の作り方

(1) When the boy found me, he shouted.
私を見つけると、その少年は叫んだ。

(1)はwhenからカンマの前までが副詞節になっていて、この部分を分詞構文にします。原則、次の3ステップで行うことができます。

1.接続詞を消去する<br>2.主節の主語と一致する場合、主語を消去する<br>3.残った動詞を進行形 ~ingにする

以上の3ステップで、副詞節をingから始まる句に変換することができます。出来上がった英文は次の通りです。

(1’) Finding me, the boy shouted.
私を見つけると、その少年は叫んだ。

注意すべきポイントとしては、ステップ2で主語を消去すると書きましたが、the boy を消してしまうと代名詞であるheは何を指し示すか分からなくなるので主節に持っていくことです。

また、主語が消えない場合や、一見すると進行形から始まっていない場合もありますがそれについては後述します。

分詞構文の形と役割とは

(2) My sister is cleaning her room singing a song.
私の姉は歌を歌いながら、彼女の部屋を掃除している。

(3) Seen from the tower, the island looks like a ship.
そのタワーから見ると、その島は船のように見える。

(2)では、My sister is cleaning her room という文の後に、singing a song という現在分詞に導かれた句を続けて、「歌を歌いながら」という情報を追加しています。

(3)では、the island looks like a shipという文の前に、Seen from the tower という過去分詞に導かれた句を置いて、「そのタワーから見ると」という情報を追加しています。

またこの文章は一見すると、前述した分詞構文を作るステップの3を守れていないように見えますが、実はseenの前にbe動詞の進行形であるbeingが隠れています。

このことからわかりますが、分詞構文ではbeingを省略することができます。

意味上の主語

また分詞構文ですが、意味上の主語は文の主語と一致するという原則があります。後述しますがこの例外として独立分詞構文というものもあります。

例文を通して意味上の主語と文の主語の一致を確かめましょう。

(2)では現在分詞が使われていて、My sister is singing a song.という文を作ることができます。

(3)では「島」は「タワーから見られる」ので、The island is seen from the plane. という文を作ることができます。よって、この文では過去分詞が使われています。

分詞構文の表す意味

分詞構文は情報を加える文との関係により、様々な意味を表します。以下では代表的な4つの意味を紹介します。

その時していること

(4) Some people are walking down the street talking to each other.
何人かが、話をしながら通りを歩いている。

この例文では、「何人かが道を歩いている」時に、「話をしている」という状況を表しています。

このように、分詞構文を用いることでその時していることを表すことができます。

その時の状況を表すよう方は付帯状況と呼ばれ、分詞構文の中でも非常によく使われるものになっています。

何をしている時なのか

(5) Walking on the beach, I found a beautifl stone.
浜辺を歩いている時、私は美しい石を 見つけた。

この文でWalking on the beachが表すのは、「浜辺を歩いている時」であると考えることができます。

このように、分詞構文を用いて「〜している時・〜している間」という、何をしている時のことなのかを表すことができます。

またこの場合、時を表す when や while, as のような接続詞を使って次のように書き換えることができます。

While I was walking on the beach, I found a beautiful stone.

As I was walking on the beach, I found a beautiful stone.

動作の継続や結果

(6) Taking a sip of coffee, he continued talking.
コーヒーを一口飲んで、彼は話し続けた。

この文では、「コーヒーを飲んだ」という動作の後に、引き続き「話し続けた」という別の動作が行われたことを表しています。

このように、分詞構文を使って動作が続いて起こること・動作の結果起こることを表すことができます。

またこの文は、接続詞andを使って次のように書き換えることも可能です。

He took a sip of coffee and (he) continued talking.

原因や理由

(7) Written in difficult English, this book is hard to understand.
難しい英語で書かれているので、この本は理解しにくい。

この文では、this book is hard to understand(この本は理解するのが難しい)という理由を、「難しい英語で書かれている」と説明しています。

このように「原因や理由」を表す場合は、because, sinse, as などの接続詞を使って書き換えることができます。

Since this book is written in difficult English, it is hard to understand.

原因や理由の分詞構文の位置

「原因や理由」を表す分詞構文は大抵文頭に置かれます。

(8) Living on a rural area, we need a car.
田舎に住んでいるので、私たちには車が必要だ。

過去分詞を使った分詞構文

過去分詞を使った分詞構文では、過去分詞の前にbeingが置かれることもあり、この場合の分詞構文は大抵、「原因や理由」を表します。

条件

(9)Eating this apple, you will die.
このリンゴを食べると、あなたは死ぬでしょう。

この文では、「このリンゴを食べる」ことが「あなたが死ぬ」ことの条件になっています。

このように「条件」を表す場合は、ifなどの接続詞を使って書き換えることができます。

If you eat this apple, you will die.

譲歩(逆接)

(10)Visiting his house, I could not meet Paul.
家を訪ねたけれども、私はポールに会えなかった。

この文では「家を訪ねた」のにも関わらず、「ポールに会えなかった」という逆接の関係になっています。

このように「譲歩」や「逆接」を表す場合は、although や thoughなどの接続詞を使って書き換えることができます。

Although I visited his house, I could not meet Paul.

分詞構文における否定語の位置

(11) Not knowing what to say, I kept quiet.
何を言えばいいかわからず、私は黙っていた。

このように、分詞を否定するnot や never などの否定語は分詞の直前に置きます。

分詞構文の応用

分詞構文の多様な形

完了形の分詞

文の述語動詞の表す時よりも前のことを分詞構文で表現する場合には、having+過去分詞の形にします。

(12) Having heard that news, we already knew the fact.
そのニュースを聞いていたので、私たちはすでにその事実を知っていた。

この文では、分詞がhaving heard になっていることから、「知っていた」というknewが表す時よりも以前に「聞いた」ということがわかります。

接続詞を置いて意味を明確化する

(13) While playing soccer, he twisted his ankle.
サッカーをしている間、彼は足首をひねった。

分詞構文の意味をはっきりさせるために、分詞の前に接続詞を置くことがあります。この文では、whileを置くことで「時」を表すということをはっきりさせています。

分詞の前に置かれる接続詞としては、when や whileが多いです。

独立分詞構文とは

分詞構文では、分詞の意味上の主語は原則文の主語と一致しています。ですが実際の英文では一致していない場合もあり、そのような分詞構文を独立分詞構文と呼びます。

意味上の主語を示すケース

(14) It being Sunday , the park was very crowded.
日曜日だったので、その公園はとても混雑していた。

分詞の意味上の主語が文の主語と異なる場合、分詞の直前に意味上の主語を置くのが原則です。

慣用句的な用法

(15)Frankly speaking , this movie is boring.
率直に言って、この映画はつまらない。

(16)Speaking of children , how old is your son now ?
子供といえば、息子さんは今おいくつですか?

上の例のように、分詞の意味上の主語がいらない慣用表現があります。よく使われるものとして他に、generally speaking(一般に) や judging from(〇〇から判断すれば)などがあります。

付帯状況を表すwith

主節で起きていることと同じタイミングで起きていることを補足的に説明する時、with+代名詞+分詞の形が使われます。この場合、代名詞は意味上の主語になります。

(17)She got out of the car with the engine running.
彼女はエンジンをかけたまま車から出た。

(18)She was sitting on the chair with her eyes closed.
彼女は目を閉じたまま、椅子に座っていた。

(17)では、付帯状況を表すwith以下が「エンジンがかかっている」様子を補足で説明しています。この文では現在分詞が使われていて、The eigine was running.という能動態の文が含まれています。

まとめると「彼女が車をでて、それと同時に車のエンジンがかかっていた」という状況が表されています。

(18)では、過去分詞が使われているので、with以下にはHer eyes are closed.という受動態の文が隠れていることになります。

まとめると「彼女が椅子に座っていて、同時に目を閉じていた」という状況が表されています。

【大学受験対策】練習問題

練習問題で定着度を確認しましょう。

練習問題

問1 次の2文を分詞構文を用いて1つの文で表しましょう。
a. I was supported by my classmates.
b. I managed to answer the question.

問2 日本語の意味に合うように、()に適語を補充しましょう。
a. 時間がなかったので、彼は朝ごはんを食べなかった。
(  )(  ) time, he didn’t eat breakfast.
b. お金を使い果たしてしまったので、彼は電車に乗れなかった。
(  )(  ) all his money, he couldn’t take a train.

解答

問1

Supported by my classmates, I managed to answer the question.

aの意味は「私はクラスメートに支えられた」、bの意味は「私はなんとかその問題に答えた」となっています。2文をつなげることを考えると、「クラスメートに支えられて、(そして・その結果)問題に答えた」とするのが自然な流れです。この時、「クラスメートに支えられた」という情報が主文を補足していると考えることができるので、この文を分詞構文の形にします。

そのやり方はまず、2文の主語が一致しているのを確認して、一致している場合には主語を消します。次に、分詞を現在分詞にするか過去分詞にするかを決めますが、元の文が受動態なので今回は過去分詞supportedを使います。

今回の分詞構文の意味ですが、「動作の継続」や「原因や理由」が該当すると思われるので、文頭に分詞構文を持っていきます。

問2

a. Not having
「時間がある」は英語でhave time と表すことができます。「彼には時間がなかった」はHe didn’t have timeと能動態で表せ, 否定形なので文頭にnot をつけて、Not having としましょう。

b. Having spent
この文では「お金を使い果たしてしまった」ことが「電車に乗れなかった」ことより前に起きているということがわかります。これを分詞構文で表現するためにはhaving + 過去分詞を使います。「お金を 使う」 はspendという動詞を使って表すので過去分詞形にして、having spent としましょう。

分詞構文って究極の省略形ですよね。でも冷静に考えて私たち日本人も日本語で似たようなことをしていますよね。個人的に文法通りだと使用する上で不便だから作られたものが文法として再編されているところが面白いなーと感じました。

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