「お尻」の英語表現と場面別の例文|上品・下品な言い方やスラングなど

英語で「お尻」はどのように言うのでしょうか?

「お尻」は、子供から大人まで使う普通の言葉ですが、英語の授業や英会話の教材ではあまり取り上げられないため、ご存知ない方も多いと思います。

そこで今回は、「お尻」を意味する英語について見ていくことにします。

「お尻」の英語

実は、英語には「お尻」を意味する単語が数多くあります。上品な言い方がある一方で、品位に欠ける表現もあるので、使い方には注意が必要です。

下の表に、「お尻」を意味する英語をまとめてみました。

「お尻」の英語
  • butt(一般的:カジュアル)(米)
  • bottom(一般的)(英)
  • bum(一般的:カジュアル)(英)
  • buttock(s)(正式)
  • rear / rear end(婉曲)
  • behind(婉曲)
  • backside(婉曲)
  • ass(スラング:下品)(米)
  • arse(スラング:下品)(英)
  • booty(スラング)(米)
  • buns(スラング)(米)

butt / bottom / bum

「お尻」を意味する最も一般的な単語は、アメリカ英語では “butt”、イギリス英語では “bottom” と “bum” です。どの語も、友達や家族、知り合いとの会話で日常的に使われます。

ただし、“butt” と “bum” にはカジュアルなニュアンスがあるので、かしこまった場面では使わない方が無難です。

“Mom, do you think these pants are too tight around my butt?”
「お母さん、このズボンのお尻周りキツすぎると思う?」

“Emi says she has started working out at the gym to tighten her bottom [bum].”
「エミがお尻を引き締めるためにジムに通い始めたんだって。」

buttock(s)

buttock(s)” は、身体の一部としての「尻」「臀部」を表す正式な単語です。フォーマルな場面や病院などでよく使われます。

単数形の “buttock” は、左右の「尻」のどちらか一方を指すので、通常は複数形の “buttocks” が使われます。

なお、上で紹介した “butt” は “buttocks” の省略形です。

“Have your parents ever spanked your buttocks?”
「親にお仕置きでお尻をぶたれたことがありますか?」

“The patient complained of severe pain in the right buttock.”
「患者は右臀部に激しい痛みを訴えていました。」

behind / backside / rear / rear end

「お尻」を遠回しに表現する言い方として、“behind”、“backside”、“rear”、“rear end” などがあります。

これらは直訳すると「後ろ」という意味になり、“butt”、“bottom”、“bum” という直接的な言い方を避ける目的で使われます。

“I slipped on the snow and fell on my behind.”
「雪で滑って尻もちをついちゃった。」

“You do that again and I’ll spank your backside.”
「もう一度やったらお尻ペンペンですよ。」

“You’ve got paint on your rear (end).”
「お尻にペンキがついてるよ。」

ass / arse

「お尻」の意味で洋画などでしばしば耳にする “ass” は、アメリカ英語のスラングです。イギリス英語にも、同じ意味の “arse” というスラングがあります。どちらの語も、日本語の「ケツ」より下品かつ卑猥なニュアンスがあり、人前で使ってはいけない言葉とされています。

“Wow, she’s got a great ass [arse].”
「ワオ、あの子いいケツしてるなあ。」

booty / buns

booty” と “buns” はともにアメリカ英語のスラングです。

booty” は、特に女性の「お尻」を意味します。

“bun” はハンバーガー用の「丸パン」や「ロールパン」のことで、“buns” は、丸い2つのパンが「お尻」を連想させることから生まれた言葉です。

"She’s got a cute booty."
≒ “She’s got cute buns.”
「彼女はかわいいお尻をしている。」

“hip” について

日本語では「ヒップ」が「お尻」という意味で使われることがありますが、英語の “hip” は、骨盤が左右に張り出した部分のどちらか一方を指します。両側を合わせて言う場合は、複数形の “hips” を使います。

厳密に言うと、“hip” に当たる単語は日本語にはありませんが、通常は「腰」と訳すケースが多いです。

“Ouch! I just hit my hip on the corner of this desk.“
「痛い!この机の角に腰(片側)をぶつけちゃった。」

“She stood with her hands on her hips.”
「彼女は両手を腰(両側)に当てて立っていた。」

「お尻」の英語:まとめ

以上、「お尻」を意味する英語について紹介してきました。

最後に、冒頭で示した一覧をもう一度ご覧ください。

まとめ

  • butt(一般的:カジュアル)(米)
  • bottom(一般的)(英)
  • bum(一般的:カジュアル)(英)
  • buttock(s)(正式)
  • rear / rear end(婉曲)
  • behind(婉曲)
  • backside(婉曲)
  • ass(スラング:下品)(米)
  • arse(スラング:下品)(英)
  • booty(スラング)(米)
  • buns(スラング)(米)

今回の記事を、英語でのコミュニケーションに役立てていただければ幸いです。