英語の比較級・最上級|比較表現の基本的な作り方と違いを例文でわかりやすく解説!

更新日時 2021/12/12

比較表現には大きく3種類の表現が存在します。原級を使った比較表現・比較級を使った比較表現・最上級を使った比較表現の3種類です。

当記事では、比較変化とはという比較の基本から、原級・比較級・最上級を使った比較表現、比較級を作る際に注意すべきポイントなどを説明していきます。

目次
  • 比較級とは

  • 最上級とは

  • 比較級・最上級のための比較変化

  • 原級の比較表現|as as 構文

  • 比較級の使い方

  • 最上級の使い方

  • 比較級における注意点

  • 【大学受験英語対策】練習問題

比較級とは

比較級は2つの物事を比較する際に使用し、形容詞・副詞を変形させたものを指します。

以下に比較級の例を英文を使って見てみましょう。

(1)Tom is tall.
(トムは背が高い。)

(2)Tom is taller than Karen.
(トムはカレンより背が高い。)

(1)はただ「トムは背が高い」という事実を述べている文章となっています。

(2)を見てみると「トムはカレンより背が高い」という意味の文章となっており、トムとカレンが比較されている内容となっています。

次に形容詞のtallに着目してください。①の普通の文章では原形の形容詞となっています。しかしながら、②の比較文ではtallが変形している事が見受けられます。

このように、2つの事象を比較するという状況下で、形容詞(副詞)が変形したのものが比較級なのです。

最上級とは

比較級は2つの物事を比較する際に使用しますが、最上級はある範囲の中で最上や最下を表す際に使用します。

以下に最上級の例を英文を使って見てみましょう。

(3)Tom is tall.
(トムは背が高い。)

(4)Tom is the tallest in his class.
(トムはクラスの中で最も背が高い。)

比較級の場合と同様に、②の比較文ではtallが変形していることが分かります。また、②では「彼のクラス」という範囲の中で比較をしており、形容詞の形は比較級のケースと異なる変化をしています。

このようにある範囲内で物事の最上・最下を表す際に、形容詞が変形したものが最上級なのです。

比較級・最上級のための比較変化

比較変化とは文を比較級・最上級に変化させる際に生じる、形容詞や副詞の変化のことを指します。

また、変化の仕方には2つのパターンがあり、それぞれ、規則変化・不規則変化と呼ばれています。以下でパターンを説明していきます。

規則変化

原級 比較級 最上級
tall(高い) taller tallest

基本的に規則変化の場合、形容詞・副詞は上記のように、比較級はer、最上級はestが語尾に付くように変形します。

不規則変化

原級 比較級 最上級
good(良い) better best

不規則変化の場合は、上記のように不規則的に変形します。

比較変化があやふやな方へ

下記の記事は、比較を学ぶ上での前提知識となる比較変化について解説しています。また、比較級・最上級、規則変化・不規則変化についてより詳しく説明しています。

比較変化があやふやな方はぜひ下記の記事に目を通してから、当記事を読んでいただけると幸いです。

原級の比較表現|as as 構文

上記で比較文を作る際には比較級や最上級を使用すると述べました。

しかしながら、形容詞・副詞の原形を使って、差のない2つの物事を比較することも可能であり、それは原級比較と呼ばれています。

以下で具体的に原級比較について説明していきます。

as as 構文とは

原級比較の文章を作る際には、形容詞・副詞の原形を用いるだけでなく、asという単語が2つ必要となります。

これをas as 構文といい、構造としては、A is as…(形容詞・副詞)as Bという形を取っています。

意味としては、「AはBと同じくらい…である」という内容を表します。

実際に英文にしてみると下記のようになります。

(5)Tom is as tall as Karen.
トムはカレンと同じくらい背が高い。

上記のように、as as 構文を使うと、2つの物事が同程度の性質を持っていることを述べることができます。

as as 構文があやふやな方へ

下記の記事では、as as 構文の基礎知識だけでなく、as as 構文を使った慣用表現などについて解説しており、原級を使った比較表現をマスターできるような内容となっています。

as as 構文について、まだあやふやだという方はぜひ下記の記事に目を通してから、当記事を読んでいただけると幸いです。

比較級の使い方

ここでは、比較変化で学んだ比較級が、実際の英文でどのように使われるかを解説していきます。

比較級の基本的な作り方

A>BAはBより程度が大きい)という意味を表す比較級の基本的な形は、A + ~er/more原級 + than + Bです。

(6)Tom is taller than Karen.
(トムはカレンより背が高い。)

上の文では、比較されているのはトムとカレンであり、背の高さという性質の度合いが観点となっています。

また、tallの比較級であるtallerを使う事でトムがカレンより背が高いことが述べられています。

Aの方が程度が低い(A<B)

AとBを比較する際、Aの方がBより完全に程度が低いとされる場合にはlessを使って表します。

(7)Today is colder than yesterday.
今日は昨日よりも寒い。

(8)Yesterday was less cold than today.
昨日は今日ほど寒くなかった。

less+形容詞の原級を使う事で「…ほど~でない」という意味を表します。この場合「Aは完全にBより程度が低い」という暗意が含まれます。

上記では(7)をlessを使う事で(8)に言い換えています。また、主語も入れ替わっており、(7)ではtodayに(8)yesterdayに焦点が当たっています。

Aが同程度かそれ以下(A≦B)

比較級を使った基本表現である比較級+thanがnotで否定されると、「…より~という事はない」という意味になります。

(9)He is not older than his elder brother.
彼は、彼の兄より年長という事はない。

上記ではolder thannotで否定することで「彼は兄より年長ではない」という意味になっている。

また、A+比較級+than+Bの否定形は「AはBより~ではない」、つまり「AはBと同じくらい~か、~の程度が低い」という意味になります。

そのため、「less+比較級+than」の場合はA<B、「not+比較級+thanA≦Bを表すことになります。

比較級の修飾

比較級の前に、副詞や数的表現を置くことで、差の大小や具体的な差の大きさを表すことができます。

差の大小を表す

副詞+比較級+thanで差の大小を表すことができます。

(10)My house is much larger than the house next to mine.
私の家は隣の家よりずっと大きい。

(11)My grades was a little better than hers.
私の成績は彼女の成績より少し良かった。

(10)では比較級largermuchが掛かっており、「ずっと大きい」という意味になっているように、差の程度が大きいことが表されています。

(11)では比較級bettera littleが掛かっており、「少し良かった」という意味になっているように、差の程度が小さいことが表されています。

比較級を修飾する代表的な副詞としては以下が挙げられます。

副詞 意味
much はるかに(ずっと)
far はるかに(ずっと)
even 更に
considerably かなり
significantly 著しく
rather かなり
substantially 十分に
somewhat 幾分
a little 少し
a bit 少し
a lot たくさん
a great deal ずっと

差を具体的に表す

数的表現+比較級+thanを使う事で、差の程度をより具体的に表すことができます。

(12)He is seven years yonger than his sister.
彼は姉より7歳年下だ。

(13)Mike is taller than me by 10cm.
マイクは私より10㎝背が高い。

(12)では比較級の前にseven yearsという数的表現を置くことで、「7歳年下」という風に具体的に両者の差を表しています。

(13)では比較級の前ではなく、文末にby 10cmという数的表現を置くことで、「10cm」という風に具体的に両者の差を表しています。

「比較級+and+比較級」

比較級+and+比較級は「ますます~」という意味になり、性質の程度が次第に増加することを表す。

(14)This plant is growing taller and taller.
この植物はますます高く成長している。

(15)More and more people listen to and become a freak of Kpop.
ますます多くの人々がKpopを聞き、Kpopオタクになっている。

(14)は、taller and tallerで「ますます高い」という意味になっている。

(15)は、More and moreで「ますます多くの」という意味になっている。

また、(14)のように、比較級が-er型の場合は -er and -er の形となりますが、more型の場合は、“more and more important” のように、more and more+原級の形となります。

「less and less」

less and lessは「ますます~でなくなる」という意味になり、more and moreの逆の意味になります。

(16)As the match drew to a close, the soccer player got less and less agressive.
試合が終わりに近づくにつれて、そのサッカー選手は次第に攻撃的ではなくなった。

(16)では、less and less agressive で「ますます攻撃的でなくなる」という意味になっています。

また、less and less は more and more と同じように考えて、less and less+原級と後ろに原級が続きます。

「The+比較級, the+比較級」

The+比較級, the+比較級は「~すればするほど、~になる」という意味になります、

(17)The higher the aititude got, the colder it was.
標高が上がれば上がるほど、気温は低くなった。

(17)は The higher the aititude got は元々 the altitude got higher. という文であり、
the colder it wasit was colder. という文です。

上記の文章を二つのtheを使う事で、一つの文章にしています。

絶対比較級

比較級には、ある対象と比較するのではなく、漠然とした程度を表す絶対比較級という用法があります。

(18)Humans are the upper animals.
人類は高等生物である。

(19)In higher education, high academic ability is required to students.
高等教育では、高い学力レベルが学生に求められる。

(18)では、the upper animalsが絶対比較級として使われており、比較級単体で使われているため、比較対象が存在していません。

(19)higher educationが絶対比較級として使われています。

最上級の使い方

ここでは、比較変化で学んだ最上級を活用し、実際に英文を作成するための、比較表現について解説していきます。

最上級の基本的な使い方

最上級を使った表現で最も基本的なものは「Aは…の中で最も~だ」という表現です。これはA + ~est/the most 原級 + in/of Bの形で作ることができます。

(20)This lake is the deepest in the world.
この湖は世界で最も深い。

(21)It was the happiest event of my life that I found you.
君と出会えたことは私の人生の中で最も幸運な出来事であった。

(20)では、the deepestdeepの最上級を表し、「最も深い」という意味になっています。

(21)では、the happiesthappyの最上級を表し、「最も幸運な」という意味になっています。

「inとof」の違い

最上級を使った表現において、inofは特別な意味を持ちます。

in場所・範囲を表す単数の語に使いof期間や同類を表す複数の語に使います

  • in this town
    この町という場所の中で

  • in his family
    彼の家族という範囲の中で

  • of my school life
    私の学校生活という期間の中で

  • of the five boys
    その5人の男の子たちという同類の存在の中で

最上級の修飾

比較級の際と同様に、最上級の前に副詞を置くことで、程度の大きさを表すことができます。

(22)In Japan of ‘Heian Period’, the emperor was by far the closest being to god.
平安時代の日本において、天皇ははるかに最も神に近い存在であった。

(23)This Youtuber offers the very best contents.
このユーチューバーは本当に最良なコンテンツを提供している。

(22)では、by farthe closestの前に置かれることで、「はるかに」という強調の意味が付与されています。

また、by fartheの前に置くことに注意しましょう。

(23)では、verythe bestの間に入ることで「本当に」という意味が付与されています。

また、verytheと最上級の間に置かれます。

「最も~の中の1つ」

one of the+最上級+名詞で「最も~な…の中の一つ」という意味になります。

(24)FC.Barcelona is one of the best soccer club in the world.
バルセロナは世界で最も良いサッカークラブの一つだ。

上記のように、「最も良いサッカークラブ」の一つという風に、断定を避ける事で、主観的で根拠のない主張ではなく、客観性を含んだ表現をすることができる。

文頭のof句

最上級+ofを使った文章では、基本的にof句は文末に置かれます。 しかしながら、時折、of句が文頭に前置される場合があります。

(25)Tokyo is the largest of the three cities.
東京は3つの都市の内、最も大きい。

(26)Of the three cities, Tokyo is the largest.
3つの都市の内、東京は最も大きい。

(25)と(26)ではof句の位置が文末と文頭で異なっています。

文頭に置かれている(26)では、東京ではなく、3つの都市に焦点が置かれています。

最上級における順序

普通の最上級の文章では「最も~である」事物が表されています。

しかしながら、序数(first,second…)を使う事で、「…番目に~という」意味を表すことができます。

(27)‘Kitadake’ is the second highest mountain in Japan.
北岳は日本で2番目に高い山である。

上記のように、the+序数+最上級で「…番目に~という」意味になります。

比較級における注意点

ここでは、比較級を勉強する際に注意すべきポイントを5つ紹介します。

than以下の省略

今まで比較級においてthan以下には、句だけが置かれている例を示してきました。

しかしながら、本来than以下には句ではなく、主節と同じように節が入っているのです。

(28)He is smaller than I am X small.
彼は私がXほど背が小さいよりも背が小さい。

(29)He is small than me.
彼は私よりも背が小さい。

(28)が省略前の文章で、(29)が省略後の文章です。

(22)において、is smalleram X smallが重複した情報なので、(23)のように、than以下が省略されます。

「than me」か「than I」か

than以下では、than methan Iのどちらにするのが正しいのでしょうか。

(30)He is smaller than me.
彼は私より背が低い。


(31)He is smaller than I.
彼は私より背が低い。

上記で説明したように、than以下の重複情報は省略されます。それならば、than I の方が正しいように思う方もいると思います。

しかしながら、文法的にはどちらも正しいというのが結論となります。

日常会話ではthan meの方が良く使われ、than Iは少し形式ばった言い方だと考えられています。

そのため、than meの方が無難だと覚えておくのがオススメです。

2種類のmore

moreには2種類の用法があります。

1つ目は、importantなどの-er型とならないような形容詞・副詞の比較級を作るmoreです。

2つ目は、形容詞・副詞のmany,muchの比較級としてのmoreです。

(32)This information is more important than other.
この情報は他の情報に比べて重要度が高い。

(33)I have more CDs than my brother.
私は彼より多くのCDを持っている。

(32)において、moreimportant の比較級を作る働きをしています。

(33)において、more は形容詞 many の比較級として用いられています。

-er/-estとmore/mostの重複

比較級を作る際、more tallermost tallestのように、-er/-estとmore/mostを重複して使ってしまうという間違いをしてしまう人がよくいます。

そのため、慣れない内は、-er/-estとmore/mostが重複していないか気を付けながら比較文を作りましょう。

比較対象に注意

比較級は2つの対象を比べる際に用いられます。

しかしながら、比較級においては何事でも比較することができるわけではなく、比較可能な対象同士しか比較することができません。

(×)The population of China is larger than Japan.
中国の人口は日本より大きい。


(〇) The population of China is larger than that of Japan.
中国の人口は日本の人口より大きい。

上記の例では上の文章が誤った文章で、下の文章が正しい文章になります。

上の文章では、中国の人口と日本という国が並んでいますが、国と人口は比較不可能なので、人口同士を比較した下の文章が正しい英文となります。

than節の主語の言い換え

上記でthan以下は省略可能だという説明を見て、重複しているpopulation(that) ofを省略しても正解なのではないかと考えた人もいると思います。

しかしながら、than節の主語に関しては混同を避けるため省略することができません。

上記の場合、that of Japanという一塊でthan節の主語であり、これをJapanに省略することはできないのです。

しかしながら、主語を別の語句で言い換えることは可能です。

His book is cheaper than my book.という英文を例にすると、than my bookmineのように言い換えることはできます。

上記においてもthe population of Japanthat of Japanのように言い換えています。

【大学受験英語対策】練習問題

以下の練習問題をこなして記憶を定着させましょう。

練習問題

次の英文を日本語訳を参考にしながら完成させよ。

1.His position in the company is ( ) ( ) than mine.
その会社における彼の役職は私の役職ほど重要ではない。

2.The( )he got, the ( ) his visibility became.
彼の背が高くなればなるほど、彼の視界は広がった。

3.He is ( ) ( ) ( ) best soccer players in the world.
彼は世界で最も上手いサッカー選手の一人だ。

解答

1.
His positton in the company is less important than mine.
(解説)
日本語訳は「その会社における彼の役職は私の役職ほど重要ではない。」で、空欄となっていたのはless importantの部分です。

まずimportantの後ろにthanがある事からimportantは比較級となることが分かります。

また、日本語訳からこの英文は否定の比較文だと分かります。そこで、notを探してみますが、英文にnotは見つかりません。

また、importantの比較級はmore型であり、空欄は2つしかないのでnotを入れることはできません。

そのため、否定と比較の意味合いを持つlessを使いimportantの比較級を作ることを問題は示唆していると理解でき、空欄にはless importantが入ります。

2.
The taller he got, the wider his visibility became.
(解説)
日本語訳は「彼の背が高くなればなるほど、彼の視界は広がった。」で、空欄となっていたのはtallerwiderの部分です。

英文を見るとtheからなる2つの節からこの文章は構成されていると分かります。

また日本語訳を見ると「高くなればなるほど」という文言が見受けられます。

この2つの要素から考えるに、この文章は「the+比較級, the+比較級」を使った文章だと推察できます。

そのため、空欄には形容詞の比較級が入ることが明白であり、日本語訳から、「高い」を意味するtallの比較級であるtallerと「広い」を意味するwideの比較級であるwiderが順番に空欄に入ると分かります。

3.
He is one of the best soccer players in the world.
(解説)
日本語訳は「彼は世界で最も上手いサッカー選手の一人だ。」で、空欄となっていたのはone of theの部分です。

日本語訳から「最も上手いサッカー選手の一人」という文言を読み取ることができます。

また、goodの最上級であるbestの後の名詞がplayersという風に複数形になっていることが分かります。

この2つの要素から、空欄部は「最も~の中の1つ」という意味のone of the+最上級+名詞を構成する一部だと推察できます。

そのため空欄部には、one of theが入ります。

また、one of the+最上級+名詞の問題では、最上級の後の名詞が可算名詞の場合、複数形となっているので、最上級の後の名詞に着目するとすらすら解答することができます。

正直、比較の単元は暗記をできているかできていないかが得意・不得意の分かれ目になっています。そのため、暗記してしまえば得意な単元とすることができるのでしっかりと暗記しましょう。暗記が苦手という人は、構文などをそのままを暗記するのでなく、その構文がどのように作られているのかというプロセスを理解してから暗記すると、格段に覚えやすくなります。

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