比較の書き換え|原級・比較級・最上級の書き換え方を例文・問題付きで基本から解説

更新日時 2021/11/04

比較を学習する中で、原級・比較級・最上級という3種類の比較表現が出てきました。

これまで、これらは異なる表現として扱ってきました。しかしながら、実は原級を用いて比較級の意味を表したり、比較級を用いて最上級の意味を表すなど、比較表現を使った英文は他の級を使って書き換えることができます。

当記事では、比較の書き換えとは何かという基本から、原級⇔比較級の書き換え比較級⇔最上級の書き換え原級・比較級⇔最上級の書き換えなどを詳しく説明していきます。

目次
  • 比較の書き換えとは

  • 原級⇔比較級の書き換え

  • 比較級⇔比較級の書き換え

  • 原級・比較級⇔最上級の書き換え

  • 【大学受験英語対策】練習問題

比較の書き換えとは

冒頭でも上述したように、比較の書き換えとは、比較文を他の級を使って言い換える事を指します。

比較の書き換えは、大きく分けると

  • 原級⇔比較級
  • 比較級⇔比較級
  • 原級・比較級⇔最上級

の3つが挙げられます。

以下では、比較の書き換えを種類ごとに説明していきます。

原級⇔比較級の書き換え

ここでは、原級を使った比較の文を、比較級を使った比較の文に書き換える方法を説明していきます。

原級⇔比較級の書き換えには2種類の方法があるので、以下でそれぞれ説明していきます。

主語の統一

ここでは主語を比較対象とは入れ替えずに書き換える方法について説明します。

(1)
Mike is taller than Ken.〈比較級〉
マイクはケンより身長が高い。

Mike is not as small as Ken.〈原級〉
マイクはケンほど背が小さくない。

上記では、形容詞を反対の意味を持つ形容詞に書き換え「…ほど~でない」 という意味のnot as~as…を使って比較級を原級の文章で言い換えています。

原級の肯定形では、両者が同程度であることを表しますが、原級の文章を否定形にすることで主語と比較対象に差があることを表しています。

また、否定の文章になるので、形容詞(副詞)を反対の意味の形容詞(副詞)に書き換える必要があります。

主語の入れ替え

ここでは主語を入れ替えながら書き換える方法を説明します。

(2)
Mike plays soccer better than Ken.〈比較級〉
マイクはケンよりサッカーが上手だ。

Ken plays soccer not as well as Mike.〈原級〉
ケンはマイクほどサッカーが上手じゃない。

not as~as…を使って言い換えるという点は主語を統一させる場合と同じです。

しかしながら、主語を入れ替える際は、形容詞を書き換える代わりに、主語を入れ替えます

比較級⇔比較級の書き換え

ここでは、比較級を使った文を同じく比較級を使った異なる表現で言い換える方法を説明します。

方法は単純明快で、主語を入れ替えて、形容詞(副詞)を反対の意味を持つ形容詞に書き換えるだけです。

(3)
Russhia is larger than Japan.〈比較級〉
ロシアは日本より大きい。

Japan is smaller than Russia.〈比較級〉
日本はロシアより大きい。

上記の様に主語を入れ替えて、形容詞(副詞)を反対の意味にするだけで、書き換える事ができます。

級を変えずに書き換えても意味がないように見えますが、主語を入れ替えて書き換えているので、書き換える前後では文章中で強調される主語が異なり、それゆえ文意も変化します。

例えば(3)を見ると、上の例文ではロシアに焦点が当たっているのに対し、下の例文では日本に焦点が当たっています。

原級・比較級⇔最上級の書き換え

ここでは、原級・比較級を使った比較文を最上級を使った比較文に書き換える方法を説明します。

表現の種類は大まかに3種類あるので、以下では種類ごとにそれぞれ説明していきます。

no other/any other

まず、原級・比較級⇔最上級の書き換えにおける、no other/any otherを使った表現について説明します。

原級⇔最上級

(4)
Mt.Fuji is the tallest mountain in Japan.〈最上級〉
富士山は日本で一番高い山だ。

No other mountain in Japan is as tall as Mt.Fuji.〈原級〉
日本には富士山ほど高い山はない。

このようにno otherを使う事で原級⇔最上級の書き換えが可能になります。

no (other) + 単数名詞 + as + …(原級)+ as 〜〉で 「~ほど…な〈名詞〉はない」 という意味になります。ここで注意すべきなのが、no otherの後は単数名詞が入るという事です。

ここで動物と人間など、比較対象の種類が異なる場合は、noの後にotherは付けないので注意しましょう。例文は、山という同じ種類のものを比較しているのでotherが付きます。

比較級⇔最上級

比較級⇔最上級には、no other/any otherを使った、2種類の書き換え方法があります。

書き換え方法①

(5)
Mt.Fuji is the tallest mountain in Japan.〈最上級〉
富士山は日本で一番高い山だ。

No other mountain in the world is taller than Mt.Fuji.〈比較級〉
日本には富士山より高い山はない。

書き換え方法②

(6)
Mt.Fuji is the tallest mountain in Japan.〈最上級〉
富士山は日本で一番高い山だ。

Mt. fuji is taller than any other mountain in the world.〈比較級〉
富士山は日本の他のどの山よりも高い。

①は、〈no (other) + 単数名詞 + …(比較級)+ than〜〉という表現を使っており、 「~よりも…な〈名詞〉はない」 という意味を表します。
原級の場合ではas asを使用していましたが、比較級の場合はその点が比較級+thanに変化しています。

また、原級と比較級では。意味的にも異なる点があります。
原級のケースでは、「~ほど…な〈名詞〉はない」という意味になり、主語と同じくらいの性質を持った存在はいないことを示しています。つまり主語が単独首位ということです。
対して、比較級のケースでは、「~よりも…な〈名詞〉はない」という意味になり、主語と同程度の性質を持った存在がいる可能性が残っていることを示しています。つまり首位タイの存在が否定されていません。

②は〈〜 + …(比較級)+ than any other + 単数名詞〉という表現を使っており、 「~は他のどの〈名詞〉よりも…である」 という意味を表します。

nothing/anything

次に、原級・比較級⇔最上級の書き換えにおける、nothing/anythingを使った表現について説明します。

原級⇔最上級

(7)
Health is the most important.〈最上級〉
健康は最も重要である。

Nothing is as important as health.〈原級〉
健康ほど重要なものはない。

上記のように〈nothing + as + …(原級)+ as〜〉や〈no (other) + 単数名詞 + as + …(原級)+ as 〜〉で 「~ほど…なものはない」 という意味になり、原級⇔最上級の書き換えが可能です。

nothing は no other と変わりがないように見えますが、比較対象が概念など漠然としたものの場合はnothingを使います。

比較級⇔最上級

比較級⇔最上級には、nothing/anythingを使った、2種類の書き換え方法があります。

書き換え方法①

(8)
Health is the most important.〈最上級〉
健康は最も重要である。

Nothing is more important than health.〈比較級〉
健康よりも重要なものはない。

書き換え方法②

(9)
Health is the most important.〈最上級〉
健康は最も重要である。

Health is more important than anything else.〈比較級〉
健康は他の何よりも重要だ。

①は、〈nothing + …(比較級)+ than〜〉という表現を使っており、 「~よりも…なものはない」 という意味を表します。
また、no other/any otherの時と同様に、主語と同程度の性質を持つ存在がいる可能性が残っている事を示しています。

②は〈~ + …(比較級)+ than anything else〉という表現を使っており、 「~は他の何よりも…である」 という意味になっています。

nobody/anybody

ここでは、原級・比較級⇔最上級の書き換えにおける、nobody/anybodyを使った表現について説明します。

原級⇔最上級

(10)
My friend plays the piano the best.〈最上級〉
私の友人は最も上手にピアノを演奏する。

Nobody plays the piano as well as my friend.〈原級〉
私の友人ほど上手にピアノを演奏する人はいない。

この様に、nobodyを使う事で、原級⇔最上級の書き換えが可能になります。

上記の様に〈nobody[no one] + as + …(原級)+ as〜〉で 「~ほど…な人はいない」 という意味になります。

nothingの場合は比較対象が概念などの漠然とした「もの」でしたが、nobodyの場合、比較対象は漠然とした「人」になります

比較級⇔最上級

比較級⇔最上級には、nobody/anybodyを使った、2種類の書き換え方法があります。

書き換え方法①

(11)
My friend plays the piano the best.〈最上級〉
私の友人は最も上手にピアノを演奏する。

Nobody plays the piano better than my friend.〈比較級〉
私の友人よりも上手にピアノを演奏する人はいない。

書き換え方法②

(12)
My friend plays the piano the best.〈最上級〉
私の友達は最も上手にピアノを演奏する。

My friend plays the piano better than anybody else.〈比較級〉
私の友人は他の誰よりも上手にピアノを演奏する。

①は、〈nobody + …(比較級)+ than〜〉という表現を使っており、 「~よりも…な人はない」 という意味を表します。
また、no other/any otherの時と同様に、主語と同程度の性質を持つ存在がいる可能性が残っている事を示しています。

②は〈~ + …(比較級)+ than anybody[anyone] else〉という表現を使っており、 「~は他の誰よりも…である」 という意味になっています。

【大学受験英語対策】練習問題

以下の練習問題をこなして記憶を定着させましょう。

練習問題

問1 指示に従いながら、比較の書き換えによって、以下の文章を書き換えなさい。
・The USA has the biggest economic power in the world.
(アメリカ合衆国は世界で最も大きな経済力を持った国である。)
↓(原級⇔最上級の書き換え)

問2 指示に従いながら、比較の書き換えによって、以下の文章を書き換えなさい。
・Love is the most important feeling.
(愛は最も重要な感情である。)
↓(比較級⇔最上級)

問3  指示に従いながら、比較の書き換えによって、以下の文章を書き換えなさい。
・My brother swims the best.
(私の兄弟は最も上手に泳ぐ。)
↓(比較級⇔最上級)

解答

問1
No other country has as big economic power as the USA.
(アメリカほど大きな経済力を持った国はない。)
(解説)
比較対象がアメリカ合衆国という明確なものであるため、no other/any otherを使うことが分かる。また、原級⇔最上級の書き換えという指示があるので、〈no (other) + 単数名詞 + as + …(原級)+ as〜〉を使う事が分かる。

問2
Nothing is more important feeling than Love.
(愛よりも重要な感情はない。)
・Love is more important feelings than anything else.
(アイは他の何よりも重要な感情である。)
(解説)
比較対象が愛という漠然とした概念なので、nothing/anythingを使うことが分かる。また、比較級⇔最上級の書き換えという指示があるので、〈nothing…(比較級)+ than〜〉、もしくは〈~ + …(比較級)+ than anything else〉を使う事が分かる。

問3
Nobody swims better than my brother.
(私の兄より上手に泳ぐ人はいない。)
・My brother swims better than anybody else.
(私の兄は他の誰よりも上手に泳ぐ。)
(解説)
比較対象が漠然とした人なので、nobody/anybodyを使う事が分かる。また、比較級⇔最上級の書き換えという指示があるので、〈nobody + …(比較級)+ than〜〉、もしくは〈~ + …(比較級)+ than anybody[anyone] else〉を使用することが分かる。

比較の書き換えは受験や定期試験では必ずと言って良いほど出題される頻出問題なのでとても重要な範囲となります。しかし、比較の書き換えは暗記してしまえば確実に点数を取れる分野なのでしっかりと暗記して試験に臨みましょう。

人気記事