比較変化とは|形容詞の比較級・最上級の作り方を、不規則変化まで一覧表付きで解説

更新日時 2021/10/23

英文法の中には比較変化という概念が存在します。

当記事では比較変化とは何かという説明から、比較変化の基本となる規則変化や不規則変化、それらの活用ルールなどを説明して行きます。

目次
  • 比較変化とは

  • 規則的な比較変化

  • 不規則な比較変化

  • 【大学受験対策】練習問題

比較変化とは

比較変化とは規則変化不規則変化の事を指します。また、比較変化は形容詞や副詞の比較級最上級を作る際に生じます。

簡潔に言うと、ある物を他のものと比べる際に比較変化を使用します。

以下では比較変化の実例を示していきます。

比較変化が生じる例

形容詞や副詞を以下の2つの形式に変化させる際に比較変化が生じます。1つ目は比較級で、2つ目は最上級です。

「高い」を意味する形容詞の原級であるtallを例にすると、比較級はtaller、最上級はtallestのように変化します。

比較級

比較級は2つの物事を比べる際に使用します。 構造としては以下の通りです。

〈比較形容詞(副詞)+than+比較対象〉

実際に英文で表してみると以下のようになります。

Mike is taller than Karen.
マイクはカレンより背が高い。

最上級の構造

最上級はある範囲の中で最上や最下を表す際に使用します。構造としては以下の通りです。

〈the+最上級形容詞(副詞)+前置詞+比較範囲〉

実際に英文で表してみると以下のようになります。

Mike is the tallest in his class.
マイクはクラスの中で最も背が高い。

規則的な比較変化

形容詞や副詞を比較変化させる際にはいくつかルールが存在します。その中の一つに規則変化と呼ばれるものがあります。

規則変化においては二つの型が存在します。

①形容詞・副詞の語末にer/estを付けるような型
②形容詞・副詞の前にmore/mostを付けるような型

以下ではそれらの二つの型について詳しく説明していきます。

er/est型の規則変化

上記で示したように、er/est型の規則変化では、形容詞・副詞の語尾にer/estを付ける事で比較変化を行います。

また、er/est型となる形容詞・副詞にも種類があります。1音節・2音節の単語のうち、語尾がer/y/le/owで終わる語がer/est型となります。

er/est型の規則変化の場合には4つのパターンが存在しますので、以下で実際に説明していきます。

通常の場合

通常の場合では、以下の様に語尾にそのままer/estを付ける形となります。

原級 比較級 最上級
tall(高い) taller tallest
small(小さい) smaller smallest
rich(豊かな) richer richest
poor(貧しい) poorer poorest
young(若い) younger youngest
old(古い) older oldest
fast(速い) faster fastest
slow(遅い) slower slowest

語尾が子音字+y

語尾が子音字+yの場合では、以下の様に語尾であるyをiに変えてer/estを付ける形となります。

原級 比較級 最上級
early(早期の) earlier earliest
happy(幸せな) happier happiest
easy(簡単な) easier easiest
pretty(可愛い) prettier prettiest
dry(乾いた) drier driest
busy(忙しい) busier busiest
dirty(汚い) dirtier dirtiest
sexy(性的な) sexier sexiest

ここで「子音字とはなんだ」と疑問に思う方が多いと思うので説明しておきます。子音字とは母音字であるa/i/u/e/o以外のアルファベットを指します。

また、基本的に語尾がyの単語は子音字+yの形になっているので、そこまで子音字に関して神経質にならなくても大丈夫です。

語尾がe

語尾がeの場合では、以下の様に語尾のeにそのままr/stを付ける形となります。

原級 比較級 最上級
large(大きな) larger largest
wide(幅広い) wider widest
safe(安全な) safer safest
fine(素晴らしい) finer finest
noble(高潔な) nobler noblest
wise(賢い) wiser wisest
nice(素敵な) nicer nicest
cute(可愛い) cuter cutest

短母音+単子音字

語尾が短母音+単子音字の場合では、以下のように語尾の子音字を重ねてその後にer/estを付ける形となります。

原級 比較級 最上級
hot(暑い) hotter hottest
big(大きい) bigger biggest
thin(薄い) thinner thinnest
sad(悲しい) sader sadest

子音字とは母音字であるa/i/u/e/o以外のアルファベットを指すと上記で説明しましたが、短母音に対しても疑問を持つ人は多いと思うので説明します。

短母音とは短く、切れるように発音する母音のことです。例えばliveのiは短母音です。逆にreceiveも母音のiが入っていますが。このiは切らずに伸ばして発音するため長母音と呼びます。

発音記号で表すと、/ɪ/e/æ/ʌ/ɒ/ʊ/ の6つが短母音にあたります。

短母音の見極めは最初の内は難しいと思いますが、回数を重ねて慣れていくのが一番の近道ですので頑張って練習してください。

er/est型の一覧表

ここでは今まで説明してきたer/est型となる規則変化の4種類を一覧にまとめています。

語尾 作り方 原級 比較級 最上級
通常の場合 er/estを付ける tall taller tallest
子音字+y yをiに変えてer/estを付ける early earlier earliest
~e r/stを付ける large larger largest
短母音+単子音字 子音字を重ねてer/estを付ける hot hotter hottest

more/most型の規則変化

ここではもう1つの型であるmore/most型について説明していきます。more/most型は形容詞・副詞の前にmore/mostを付ける事で比較変化を行います。

また、er/est型とならない2音節の語・3音節以上の語・語尾がlyの副詞はmore/most型となります。

以下ではmore/most型となる3つのパターン

er/est型でない2音節の語

er/est型でない2音節の単語とは、上記で説明した語尾がer/y/le/owで終わる語ではない2音節の語を指します。

*原級‐比較級‐最上級

(1)careful【注意深い】-more careful-most careful

(2)useful【有用な】-more useful-most useful

(3)active【活動的な】-more active-most active

原級 比較級 最上級
careful(注意深い) more careful most careful
useful(有用な) more useful most useful
active(活動的な) more active most active
famous(有名な) more famous most famous
shameful(恥ずべき) more shameful most shameful
static(静的な) more static most static
peaceful(平和な) more peaceful most peaceful
warlike(好戦的な) more warlike most warlike

また、more/most型を取る2音節の単語で多いのは、語尾がful/ive/ing/able/lessとなる語です。

3音節以上の語

三音節以上の語とは以下の様な音節に分けると3つ以上になる語のことを指します。

原級 比較級 最上級
beautiful(美しい) more beautiful most beautiful
charming(魅力的な) more charming most charming
important(重要な) more important most important
difficult(難しい) more difficult most difficult
dynamic(動的な) more dynamic most dynamic
diligent(重要な) more diligent most diligent
expensive(高価な) more expensive most expensive
dangerous(危険な) more dangerous most dangerous

「否定接頭辞」と呼ばれるin/unをer/est型に付けた場合は、例え三音節以上の語となったとしても、以下のように元の型が優先されます。

原級 比較級 最上級
unhappy unhappier unahappiest

語尾がlyとなる副詞

語尾がlyとなる副詞は以下のようになります。

*原級‐比較級‐最上級

(1)happily【幸せに】-more happily-most happily

(2)slowly【遅く】-more slowly-most slowly

(3)quickly【素早く】-more quickly-most quickly

原級 比較級 最上級
happily(幸せに) more happily most happily
slowly(遅く) more slowly most slowly
quickly(素早く) more quickly most quickly
carefully(注意深く) more carefully most carefully
fluently(流暢に) more fluently most fluently
easily(容易に) more easily most easily
madly(狂ったように) more madly most madly
boldly(大胆に) more boldly most boldly

例外的な語

上記で説明した条件に当てはまるが、異なるパターンとなる例外的な語も存在します。以下では、その様な例外的な語を示します。

  • wrong、real、rightの様な語は単音節ではありますが、more/most型となります。

  • 語尾がlyの副詞であるearlyはer/est型となります。

more/most型の一覧表

ここでは今まで説明してきたmore/most型となる規則変化の3種類を一覧にしてまとめました。

条件 原級 比較級 最上級
2音節の内、語尾がer/y/le/owでない careful more careful most careful
3音節の音節以上 beautiful more beautiful most beautiful
語尾がlyとなる副詞 happily more happily most happpily

不規則な比較変化

上記では、比較変化の際に存在するルールとして規則変化について説明しましたが、ここでは不規則変化について説明していきます。

不規則変化においては二つの種類が存在します。

1つ目は、good/better/bestの様に、規則変化とは異なり、不規則に変化する語です。

2つ目は、一つの単語が二つの比較変化を持つ語です。詳しくは後程説明します。

一般的な不規則変化

ここでは不規則変化の基本となる一般的な不規則変化について説明していきます。

不規則変化においては、規則変化の様な語尾にerを付けるなどのルールがなく、語ごとに変化の仕方は様々です。

そのため不規則変化の仕方は語ごとに覚える必要があります。

主な不規則変化

下の表は頻出の不規則変化のを活用をまとめた表です。繰り返し読んで覚えましょう。

原級 比較級 最上級
good(良い) better best
well(上手に) better better
bad(悪い) worse worse
badly(ひどく) worse worse
ill(病気で) worse worse
many(多数の) more most
much(多量の) more most
little(少量の) little little

2通りの比較変化を持つ語

ここでは2通りの比較変化を持つ語を紹介していきます。

*原級‐比較級‐最上級

(1)late【遅い】-latter-last

(2)old【年長の】-elder-eldest

(3)far【(距離的に)遠い】-further-furthest

(4)far【更に、その上】-farther-farthest

(5)near【近い】-nearer-next

原級 比較級 最上級
late(遅い) later latest
latter last
old(年老いた) older oldest
elder eldest
far(遠い) farther farthest
further furthest
near(近い) nearer nearest
nearer next

・lateに関しては 、順序を表す意味の際は上記の様に不規則変化になります。時を意味する際は規則変化になるので注意が必要です。

・oldに関しては、家族内で歳を比較する際に不規則変化になり、年長のという意味になります。

・farに関しては、距離的な遠さを意味する場合は、farther|farthestの様な変化になります。更にの様な程度を意味する場合は、further|furthestの様な変化になります

・(nearに関しては、距離的な近さを意味する場合は規則変化となり、順序を意味する際はnearer|nextの様に変化します。

【大学受験対策】練習問題

以下の練習問題をこなして記憶を定着させましょう。

練習問題

問1 以下のカッコ内の形容詞・副詞を比較変化させ、文章を完成させよ。
Mike is the (smart) in his high school.

問2 以下のカッコ内の形容詞・副詞を比較変化させ、文章を完成させよ。
He plays soccer (happily) than other players.

問3 以下のカッコ内の形容詞・副詞を比較変化させ、文章を完成させよ。
She plays the piano (well) than her daughter.

解答

問1
Mike is the smartest in his high school.
(解説)
形容詞"smart"の前に"the"、後ろに前置詞であるinがあるので、最上級である"smartest"に比較変化させる。

問2
He plays soccer more happily than other players.
(解説)
"happily"の後ろに"than"があるため、比較級に半化させる。また、"happily"は語尾がlyとなる副詞なので、比較級は"more happily"となる。

問3
She plays the piano better than her daughter.
(解説)
"well"の後に"than"があるため、比較級となる。また、"well"は不規則変化であるため、比較級は"better"となる。

比較の単元は規則変化並びに不規則変化の活用など、覚える事が多く、挫折してしまう人は多いと思います。しかしながら、試験では頻出の単元であり、必ず点数UPに繋りますので、粘り強く勉強しましょう。

人気記事