過去進行形|意味や使い方、過去形・過去完了進行形との違いを図解+例文付きで徹底解説

この記事では、過去進行形の意味や用法、共に使われる語句、否定文・疑問文の作り方、進行形にできない動詞、過去形や過去完了進行形との違いなどについて解説します。

過去進行形とは

過去進行形とは、「過去のある時」に進行している最中だった事柄を表す形式のことです。<主語 + was/were + 動詞のing形>という形をとり、日本語では「(その時)~していた」という意味になります。

過去進行形は過去形とよく混同されるので、まず次の例文で違いを見てみましょう。

例

(1) We played baseball yesterday.
私たちは昨日野球をした。

(2) We were playing baseball then.
私たちはその時野球をしていた。

(1)の過去形の文では、野球が「過去に行われた一度きりの行為」として述べられています。一方、(2)の過去進行形の文は、野球が「過去のある時点で行われている最中(継続中)であった」ことを示しています。

過去進行形が表す時間の範囲を図で示すと、次のようになります。

過去進行形が表す時制の範囲

また、過去進行形は「過去のある時」に進行していた事柄を表すので、その時がいつであるのかを示す必要があります。

過去進行形と共によく使われる「時を表す語句」には、次のようなものがあります。

過去進行形と共に使われる「時を表す語句」
  • then:その時
  • at that time:その時
  • during:~の間
  • while S V:~の間
  • when S V:~の時

過去進行形の用法

過去進行形には以下の5つの用法があります。

過去進行形の用法① 過去のある時点で進行中だった動作

冒頭で紹介したように、過去進行形は通常、過去のある時点で進行中だった動作を表します。日本語では、 「(その時)~していた」 となります。

例

(3) I was doing my homework at that time.
私はその時宿題をしていた。

(4) He was taking a bath when I came home.
私が帰宅した時、彼は風呂に入っていた。

(5) They were watching TV around noon.
正午ごろ、彼らはテレビを見ていた。

過去進行形の用法② 過去のある時点での状態の変化

この用法は、過去のある時点で、ある状態から別の状態への変化が進行中であったことを示すものです。日本語では「~しかけていた」「~しつつあった」という意味になります。

例

(6) The plane was landing when I arrived at the airport.
私が空港に到着した時、その飛行機は着陸しつつあった。

(7) His dog was dying when he got home.
彼が家に着いた時、彼の犬は死にかけていた。

(6)の文は「飛んでいる状態」から「着陸している状態」への変化を、(7)の文は「生きている状態から」から「死んでいる状態」への変化を表しています。

過去進行形の用法③ 過去における近い未来の予定

過去進行形には、過去における近い未来の予定を表す用法もあります。この場合、the next day や the next week などの未来を表す語句を伴うのが普通です。

例

(8) I was leaving for Osaka the next day.
私は翌日に大阪へ出発する予定だった。

(9) The store was holding a sale the next week.
その店は翌週にセールを開催する予定だった。

この用法には、「未来の予定に向けて具体的な準備が進行中であった」というニュアンスが含まれます。

過去進行形の用法④ 過去における反復的な行為

過去進行形が always や constantly などの「いつも」や「絶えず」を意味する副詞を伴うと、その行為がしばしば反復されていたことを意味します。

例

(10) John was constantly complaining.
ジョンはいつも文句ばかり言っていた。

(11) Mary was always thinking of other people.
メアリーはいつも他人のことを考えていた。

この用法には、反復される行為を強調する効果があり、しばしば話し手の気持ちが含まれます。(10)には「文句ばかり言って困ったものだ」、(11)には「他人のことを考えて大したものだ」といった気持ちが含まれています。

過去進行形の用法⑤ 過去のある期間続けていた行為

過去進行形は、「過去のある時点」に限らず、ある期間にわたって続けていた行為を表すこともできます。この場合、all night long や during the whole trip などの期間を表す語句を伴います。

例

(12) I was coughing all night long.
私は一晩中せきをしていた。

(13) She was playing video games during the whole trip.
彼女は旅行中ずっとビデオゲームをしていた。

進行形にできない動詞(状態動詞)

進行形は進行中の動作を表すので、一般的に、動作を表さない動詞(状態動詞)は進行形にできません。

以下に、進行形にできない動詞の例を示します。

進行形にできない動詞(状態動詞)の例

be (~である)
know (知っている)
like (好きである)
belong (所属する)
want (欲しい)
own (所有する)
resemble (似ている)
hope (望む)
owe (借りている)
wish (望む)
satisfy (満足させる)
sound (聞こえる)
realize (理解する)
need (必要とする)
remember (覚えている)

具体的に、ダメな例文を見てみましょう。

ダメな例文

I was belonging to the baseball club.×
→\toI belonged to the baseball club.
私は野球部に所属していた。

Jane was resembling her mother.×
→\toJane resembled her mother.
ジェーンは母親に似ていた。

状態と動作の両方の意味を持つ動詞

動詞の中には、状態と動作の両方の意味を持つものがあります。例えば have という動詞には、「所有している」という状態動詞としての意味と、「食べる」という動作動詞としての意味があります。

それぞれの使い方を見てみましょう。

例
  • 状態動詞の have

She had two sisters.
彼女には二人の姉がいた。

  • 動作動詞の have

I was having lunch then.
私はその時昼食をとっていた。

このように、状態動詞の have は進行形にできませんが、動作動詞の have は進行形にすることができます。

以下に、状態と動作の両方の意味を持つ動詞の例を示します。

状態と動作の両方の意味を持つ動詞の例

think (思う/考える)
look (~に見える/見る)
smell (匂いがする/匂いをかぐ)

状態動詞と動作動詞の詳しい説明については、こちらの記事を参照して下さい。

過去進行形の否定文

過去進行形を用いた肯定文を否定文にする場合は、be動詞の後ろに not をつけます。なお、was not や were not はそれぞれ wasn’t、weren’t のように省略することができます。

過去進行形 否定

例

(14) He was not talking with his friends then.
彼はその時友人と話していなかった。

(15) They weren’t having dinner at that time.
彼らはその時夕食をとっていなかった。

過去進行形の疑問文

過去進行形を用いた肯定文を疑問文にする場合は、be動詞を主語の前に出します。

過去進行形の疑問文

この疑問文に対しての返答は、Yes, he was. / No, he wasn’t. のようになります。

例

(16) Was he playing soccer when it began to rain?
雨が降り始めたとき、彼はサッカーをしていましたか?

(17) Were you dancing with him then?
あなたはそのとき彼と踊っていましたか?

過去進行形と過去形の違い

過去進行形と過去形の違いについては、冒頭で一度説明しました。復習すると、

過去形が「過去に行われた一度きりの行為」を表すのに対し、過去進行形は「過去のある時点で進行中の行為」を表す。

ということでした。

例

(1) We played baseball yesterday.
私たちは昨日野球をした。

(2) We were playing baseball then.
私たちはその時野球をしていた。

このように、過去形の文と違い、過去進行形の文では、注目する時点において動作が完結していないという特徴があります。

過去進行形と過去完了進行形の違い

過去完了進行形は、下の図のように「動作が過去のある時点から別の時点まで継続していた」ことを表します。

過去完了進行形のイメージ

一方、過去進行形は「過去のある時点で継続していた動作」を表します。

過去進行形のイメージ

両者のニュアンスの違いを、例文で確認してみましょう。

例

過去進行形
(18) My mother was watching TV when I came home.
私が帰宅した時、母はテレビを見ていた。

過去完了進行形
(19) My mother had been watching TV for three hours when I came home.
私が帰宅した時、母は3時間テレビを見続けていた。

このように、過去進行形は「過去のある1点」(私が帰宅した時)にのみ着目しますが、過去完了進行形は「過去のある時点から別の時点まで」(母がテレビを見始めた時から私が帰宅した時まで)の時間の幅を表します。

過去完了進行形の詳しい解説については、こちらを参照してください。

練習問題

最後に練習問題を解いてみましょう。

例題

次の日本文を英語にしなさい。

(1) トムが電話をかけてきた時、私はシャワーをしていた。

(2) 私が家で勉強していた時、彼らはパーティーをしていた。

(3) あなたはその時何をしていましたか?

解答例

次の日本文を英語にしなさい。

(1) I was taking a shower when Tom called me.

(2) They were having a party when I was studying at home.

(3) What were you doing at that time?

過去進行形と過去形はしばしば混同されます。過去形は「~している最中だった」という意味を表せないということを改めて確認しましょう。