未来形|作り方からwillとbe going toの違いまで英文法の基礎を解説
この記事では「未来形」をテーマに、単純未来と意志未来、will と be going to の共通点と違い、否定文・疑問文の作り方、未来を表す不定詞や進行形の用法などについて解説します。
未来形とは
未来形とは
英語の動詞には「現在形」や「過去形」はありますが、「未来形」という形はありません。この記事では、「未来を表す表現」という意味で「未来形」という言葉を使っています。
未来を表す表現は、will を使うものと be going to を使うものに大きく分けることができます。
will を使って未来を表す場合は、「will + 動詞の原形」を使います。(会話における will は、しばしば 'll のように省略されます。)be going to の場合は、「is/am/are going to + 動詞の原形」とします。
まずは、will と be going to の共通点から見ていきましょう。
未来形の用法①:単純未来
未来形の用法①:単純未来
未来形の用法のうち、「~だろう」という推測や予測の意味を表す用法を単純未来と言います。「単純未来」は、主に will に対して使われる文法用語ですが、be going to にも同じ用法があります。
例文を見てみましょう。
She will [is going to] be late this evening.
彼女は今晩遅れてくるだろう。
It will [is going to] rain tomorrow.
明日は雨になるだろう。
Some of her friends will [are going to] attend the party.
彼女の何人かの友人がそのパーティーに出席するだろう。
このように、単純未来は、「未来に起こると予想されること」を表します。
未来形の用法②:意志未来
未来形の用法②:意志未来
未来形には「~するつもり[予定、計画] である」という話し手の意志を表す用法もあります。この用法は意志未来と呼ばれます。「意志未来」も主に will に対して使われる文法用語ですが、be going to にも同じ用法があります。
I will [am going to] go to Okayama this weekend.
私は今週末に岡山に行くつもり [予定、計画] だ。
I will [am going to] do it myself.
私はそれを自分でやるつもりだ。
I will [am going to] buy a new sweater this winter.
私はこの冬に新しいセーターを買うつもりだ。
以上のように、will と be going to は、様々な場面でほぼ同じように使うことができます。両者の違いについては、記事の後半で説明します。
未来形:否定文の作り方
未来形:否定文の作り方
will を用いた肯定文を否定文にする場合は、will の後ろにnotをつけます。なお、will not は won’t のように省略することができます。
be going to を用いた肯定文を否定文にする場合は、be動詞の後ろに not をつけます。なお、is not や are not はそれぞれ isn’t、aren’t のように省略することができますが、am not は省略できません。
She won’t [isn’t going to] be here today.
彼女は今日ここに来ないだろう。(単純未来)
I won’t [am not going to] play the piano at this concert hole.
私はこのコンサートホールでピアノを弾くつもりがない。(意志未来)
This plan won’t [isn’t going to] work.
この計画はうまくいかないだろう。(単純未来)
未来形:疑問文の作り方
未来形:疑問文の作り方
will を用いた肯定文を疑問文にする場合は、will を主語の前に出します。
be going to を用いた肯定文を疑問文にする場合は、be動詞を主語の前に出します。
Will you [Are you going to] come to the party?
あなたはパーティーに来るつもりですか?(意志未来)
Will she [Is she going to] be angry with me?
彼女は私に腹を立てるだろうか?(単純未来)
Will it [Is it going to] rain tomorrow?
明日は雨でしょうか?(単純未来)
will と be going to の違い
will と be going to の違い
will と be going to の主な違いには、次のようなものがあります。
単純未来の用法において、目に見える原因がある場合は、will ではなく be going to を使います。
It’s getting dark. It’s going to rain soon.
暗くなってきたぞ。もうすぐ雨になりそうだ。
意志未来の用法において、その場でなされた決心を表す場合は、be going to ではなく will を使います。
OK, OK, I’ll do it later!
わかったわかった、後でやるから!
この記事に関連するQ&A
未来形:will, be going to 以外の表現
未来形:will, be going to 以外の表現
ここでは、will や be going to 以外の表現で未来を表す方法を紹介します。
現在形
現時点で確定していて、変更の可能性のない未来は、現在形を使って表すことができます。
Our train leaves for Tokyo at 9:00.
私たちが乗る電車は9時に東京に向けて出発する。
The team starts winter training next week.
そのチームは来週、冬場のトレーニングを開始する。
現在形についての詳しい解説はこちらの記事を参照してください。
be to不定詞
<主語+be動詞+to不定詞>で、未来における義務、予定、運命、可能、意志などを表すことができます。過去形の文の場合は、過去の時点から見た未来を表します。
be to不定詞が表せる意味は「ぎょうかい」と覚えましょう。
ぎ義務
よ予定
う運命
か可能
い意志
例文を見てみましょう。
You are to finish your homework before dinner.
あなたは夕食前に宿題を終わらせなければならない。(義務)
She is to be married next year.
彼女は来年結婚する予定だ。(予定)
She was never to return to her homeland.
彼女は二度と故郷に帰れない運命だった。(運命:通常、be動詞は過去形を使う。)
The ring was not to be found anywhere.
指輪はどこを探しても見つからなかった。(可能:通常、否定文となる。)
If you are to succeed, you must study hard.
もし成功したいと思うのなら、一生懸命に勉強しなければならない。(意志:通常、if節内で用いる。)
be about to
be about to + 動詞の原形は、「まさに~しようとしている」という意味を表します。すぐにでも起きるはずのことを表し、通常は、未来を表す語句を伴いません。
The game is about to start.
試合がまさに始まろうとしている。
The plane is about to take off.
飛行機がまさに離陸しようとしている。
これに似た表現としてbe on the point of ~ingがありますが、こちらは主に過去形の文で使います。
The train was on the point of starting.
列車はまさに出発しようとしていた。
現在進行形
近い未来の予定は、現在進行形で表すことができます。
I’m leaving for Osaka tomorrow.
私は明日大阪に出発する予定だ。
They store is holding a sale next week.
その店は来週セールを開催する予定だ。
近い未来を表す現在進行形の文には、「未来の予定に向けて具体的な準備が進行中である」というニュアンスが含まれます。
なお、現在進行形の詳しい説明については、以下の記事を参考にしてください。
練習問題
練習問題
最後に、練習問題を解いてみましょう。
次の英文を和訳しなさい。
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He is to visit his grandparents’ house tomorrow.
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I feel like something good is about to happen.
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You won’t pass the exam unless you study harder.
次の日本文を英訳しなさい。
-
私の父は来年50歳になる。
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(家の電話が鳴って)「僕が出るよ。」
-
大統領は今夜演説することになっている。(be動詞 + to不定詞を使って)
次の英文を和訳しなさい。
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明日、彼は祖父母の家を訪れる予定だ。
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何かいいことがすぐにも起きそうな気がする。
-
もっと頑張って勉強しないと、あなたは試験に受からないだろう。
次の日本文を英訳しなさい。
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My father will [is going to] be fifty next year.
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I’ll answer [get] it.
その場でなされた決心を表す場合は will を使います -
The president is to make [give] a speech tonight.
未来を表す表現には様々なものがあります。それぞれのニュアンスの違いも含めて、しっかり学習しましょう。