助動詞must|意味・使い方・have toとの言い換えまで例文と問題付きで解説

更新日時 2021/10/17

must は助動詞の仲間です。

こちらの記事で助動詞の基本的なルールを説明しています。

似た意味の表現として、have to があります。下の記事で解説しています。

目次
  • 助動詞 mustのコアイメージ

  • mustの用法と意味

  • must の義務・必要と確信の見分け方

  • 助動詞 must の疑問形

  • must の言い換え、「have to」 との違い

  • 助動詞 must の過去形

  • must を名詞のように使う場合

  • 【大学受験英語対策】練習問題

助動詞 mustのコアイメージ

must のコアイメージは 強制です。
複数ある選択肢の中である一つを選ばされるようなイメージです。

以下では、ここから派生した具体的な用法をみていきましょう。

mustの用法と意味

must の用法には、基本的に

  • 義務・必要
  • 禁止
  • 確信・推量

があります。
以下で一つずつ説明していきます。

義務・必要

(1) You must get some sleep.
あなたは少し寝ないといけない。

(2) You must eat breakfast.
あなたは朝食を食べないといけない。

例文のように
「~しなければならない」
という義務・必要の意味で使われます。

話し手が主観的に義務・必要を感じている場合に使われます。

禁止(否定形のとき)

(3) You must not(mustn’t) come in.
中に入ってはいけない。

(4) You must not(mustn’t) do such a bad thing.
そのような悪いことをしてはいけない。

must を否定文で用いると、
例文のように 「~してはいけない」 という強い禁止の意味になります。

短縮形は mustn’t です。

確信・推量

(5) He must be tired.
彼は疲れているに違いない。

(6) Lisa must be his girlfriend.
リサは彼の彼女に違いない。

(7) You can’t be serious.
冗談でしょう。

例文のように 「~に違いない」 という確信の意味になります。

周りの状況から判断すると間違いなくこうだ」、という断定的な推量です。

また「~でないに違いない」と否定形にしたい時には、最後の例文のように can’t を使います。

その他の用法

上の3つ以外に、いくつか用法があります。

(8) You must come to the party.
ぜひパーティーにいらっしゃってください。

(9) We must come over and try over your homemade cookies.
お宅の自家製クッキーをいただきにぜひ伺いたいです。

(10) Children must always have thier own way.
子供は何時も思い通りにしないと済まない。

(11) All humans must die.
人は必ず死ぬ。

(8)のように、You を主語にして勧誘の意味を表すことがあります。
親しい仲の相手が遠慮しているときなどに使います。

(9)のように、一人称 を主語にして 強い願望を表すことがあります。

(10)は、must に強勢が置かれ、固執、決意を表す用法です。

(11)は、死や別れのように、
避けて通れない事実を表す用法です。

must の義務・必要と確信の見分け方

(12) You must keep the secret.
君は秘密を守らなければならない。

(13) You must be tired after a long journey.
長旅の後でさぞお疲れでしょう。

(14) Her conduct must lead to big confusion.
彼女の行いは大混乱をもたらすに違いない。

must の用法で、義務・必要と確信の見分けについては、

(12)のように、後ろの動詞が動作動詞なら義務・必要
(13)のように、後ろの動詞が状態動詞なら確信を表すことが多いです。

ただし、(14)のように文脈によっては動作動詞でも確信になりえます。

助動詞 must の疑問形

(15)Must I go to the party?
私はパーティーに行かないといけないのか?

例文のように 〈Must + S + V ~?〉 の形で疑問文にします。

返答については上記でも説明したように、
Yes で答えるときは
Yes, you must./Yes, you have to. のどちらでも意味に大差は出ませんが、

No で答えるときには、
**No, you must not.**で「~してはいけない」の禁止を、
No, you don’t have to.「~する必要はない」の不必要を表し、
意味が異なってくるので注意が必要です。

must の言い換え、「have to」 との違い

must の言いかえとして have to という表現があります。have to も必要性や義務を表す時に使い、must と使い方が似ている部分もあります。
どちらも訳としては 「~しなければならない(する必要がある)」 となります。

(16) I must wear glasses for going somewhere.
I have to wear glasses for going somewhere.
どこかに行くにはメガネをかけなくてはならない。

must は主観的、have to は客観的

(17) I have to hand in this report by next week.
この報告書を来週までに提出しなければなりません。
誰かの拘束による義務

(18) You must attend the meeting tomorrow.
明日のミーティングに出席すること。
話し手による強制

have to客観的な拘束による義務を表します。

一方 must は話し手の意思・命令などが含まれ、主観的な場合に使われることが多いとされています。

意味が柔らかく、口語でよく使われるのは have to です。

must は主観的に使うと述べましたが、例外として規則や説明書などの堅い文書の中では must が使われます。

have to についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

must と have to の否定形は意味が異なる

(19) You don’t have to wear a suit.
スーツを着用しなくても結構です。

(20) You must not wear a suit.
スーツを着用してはいけません。

must notで
「~してはいけない」 として禁止を、

don’t have toで
「~する必要はない」 として不必要を表し、
意味が異なってくるので注意が必要です。

助動詞 must の過去形

must には過去形が存在しません。そのため、must を使った文の時制を変化させたい場合には工夫が必要です。

ここからは must を使った文の時制を変化させる場合について見ていきます。

義務の時制変化は have to を使う

(21) Did you have to do your homework through the night?
宿題を徹夜でしなければならなかったのですか?

(22) She will have to make up her mind by tomorrow.
彼女は明日までに決断しなければならないでしょう。

(23) I have had to wait for a year.
1年の間、待ち続けてこなくてはなりませんでした。

「〜しなければならない」という義務の意味を表す must を時制変化させたいときは、have to を活用します。

例文のとおり、have to を使うことで過去・未来・完了形などを表すことができます。

have to についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

過去の禁止の表し方

(24) You should have not been angry at that time.
あなたはその時怒るべきではなかった。

過去の禁止をダイレクトに表す表現はありませんが、他の表現を駆使して過去の禁止と同じような意味を表すことができます。

例えば〈should + have + 過去分詞〉を使う場合であれば、 「~すべきではなかった(するんじゃなかった)」 という意味から、過去にその行為が良しとされていなかったことをを表せます。

should の過去形については、以下の記事でも説明しています。

確信の過去形は 〈must have+過去分詞〉 で表す

(25) You must have been angry at that time.
あなたはその時怒っていたに違いない。

must 自体に過去形はありませんが、〈must + have + 過去分詞〉 の形で「~したに違いない(だったに違いない)」と過去の確信や推量を表すことができます。

must を名詞のように使う場合

a must「必要不可欠なもの」

(26) This book is a must for businessperson.
この本はビジネスパーソンにとって必須だ。

例文のように a must は 「~は必須だ、不可欠だ」 ということを表す表現です。

日本語でも「それはマスト」といったりしますが、同じ立ち位置にある表現です。

〈must+動詞の原型〉で「〜すべきもの」

(27) What are must-sees in Tokyo?
東京で必見のものは何ですか。

(28) This is a must-eat apple.
これは食べるべきリンゴです。

例文のように、must の後に動詞を続けることで、「~すべき + 名詞」 という意味を表します。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題

問1 次の英文を訳しなさい。
You must do this job.

問2 次の和文を英訳しなさい。
彼女は若く見えるが、50歳を超えているに違いない。

問3 次の英文で( )にあてはまる語句を答えなさい。
You ( )do this homework.
この宿題をする必要はない
1.don’t
2.don’t have to
3.must not
4.may not

解答

問1
あなたはこの仕事をしなければならない。(する必要がある。)
(解説)
この時 must の後の動詞が do と動作動詞なので、義務(必要) で訳します。

問2
She looks young, but she must be over 50.
(解説)
「~に違いない」という確信の意味を表すのは must です。

問3
2
(解説)
訳に「~する必要はない」とあるので、不必要の意味を表す don’t have to がふさわしいです。

感情を全面的に押し出すのが must 、そうじゃないときは have to が基本。

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