英語のnot|否定形の使い方・作り方、文否定と語句否定の違いまで例文付きで解説

更新日時 2021/11/03

否定文や否定の形は英語を学習する上で欠かせない超基本であり、特によく登場する否定の単語として「not」があります。

not自体は基本的な単語ですが、notには2つの使い方があることやnotを使った様々な表現については意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな not について例文付きで解説しています。

目次
  • 否定の副詞「not」とは

  • 文否定の not

  • 語句否定の not

  • 文否定と語句否定の違い

  • not を使った表現

  • not 以外の否定表現

  • 【発展】notの位置

  • 【大学受験英語対策】練習問題

否定の副詞「not」とは

not は英語で最も基本的な否定語です。notには動詞や助動詞を否定して「〜でない」と文全体の意味を否定する文否定と、語・句・節などの前に置かれ特定の語句を否定する語句否定が前に出て倒置が起こる場合もあります。

文否定の not

動詞や助動詞を否定する not を文否定の not と言います。この場合 not が動詞の否定形を作ることで文全体を否定します。

以下では3つのパターンに分け例文を用いて解説します。

be動詞+not

be動詞に not を使う場合は not を直接be動詞の後ろにつけます。

(1) He is not kind.
彼は親切ではない。

(2) It isn’t mine.
それは私のものではない。

会話や口語などでは(2)の例文のように、短縮形が用いられる場合も多いです。以下に〈be動詞+not〉の短縮形を示します。

短縮形 短縮形
is not isn’t are not aren’t
was not wasn’t were not weren’t

am not だけは現代英語では短縮されず、そのままの形で使われます。

一般動詞+not

一般動詞に not を使う場合は助動詞do(またはその変化型)に not をつけます。

(3) I do not know what to do.
私は何をしたらいいかわからない。

(4) She didn’t swim.
彼女は泳がなかった。

会話や口語などでは(4)の例文のように、短縮形が用いられる場合も多いです。以下に〈do+not〉の短縮形を示します。

短縮形 短縮形
do not don’t does not doesn’t
did not didn’t

助動詞+not

助動詞に not を使う場合は助動詞の後ろに not を直接be動詞の後ろにつけます。

(5) I have not finished my homework yet.
私はまだ宿題を終わらせていない。

(6) He can’t solve this problem.
彼はこの問題を解けない。

会話や口語などでは(6)の例文のように、短縮形が用いられる場合も多いです。以下に主な〈助動詞+not〉の短縮形を示します。

元の形 短縮形 元の形 短縮形
have not haven’t had not hadn’t
will not won’t would not wouldn’t
should not shouldn’t could not couldn’t

語句否定の not

not は文章全体(動詞)だけでなく、副詞として語・句・節などの様々な文の要素を否定することができます。

(7) I’m from Nara, not Osaka.
私は大阪ではなく、奈良出身です。

(8) She married him for love, not for money.
彼女はお金ではなく愛のために彼と結婚した。

(9) My father told me not to stay up too late.
父は私にあまり夜ふかしするなと伝えた。

(7)の例文は「語」を否定しています。ここでは Osaka という名詞を否定しています。

(8)の例文は「句」を否定しています。ここでは for money という前置詞句を否定しています。

(9)の例文は「節」を否定しています。ここでは to stay up too late というto不定詞の副詞節を否定しています。

Tips 名詞の否定は「no」

not は名詞を形容詞的に修飾することができないため、「〜がない」と表現したい場合は形容詞のnoを使います。

例)There is no reason to refuse that offer.
その提案を断る理由がない。

文否定と語句否定の違い

文章によっては文否定か語句否定かを正しく判断しないと意味が全く異なってしまう場合があります

(10) Our teacher didn’t tell us to open our textbooks.
先生は私達に教科書を開くようにと言わなかった。

(11) Our teacher told us not to open our textbooks.
先生は私達に教科書を開かないように言った。

(10)の文否定の例文ではnotによって文章全体が否定され、「言った」ということがなかったという意味になっています。

その一方で(11)の語句否定の例文では、not が to 以下の部分のみを否定し、「教科書を開く」ことを禁止する意味になっています。

文否定と語句否定を見分ける方法

文否定と語句否定を見分けるに当たり意識しておくべきことは、notが否定できるのはnotより後ろ(右側)だと言うことです。

上の例文(10)では didn’t が動詞の tell も含んで否定しているのに対し、例文(11)では not は to 以下のみを否定しています。

be動詞+notの場合は判断が難しい場合もありますが、基本的にはこれを意識して、notが動詞(文全体)にかかっているかどうかを考えるとスムーズに見分けることができます。

not を使った表現

notを使った表現について、いくつか以下で例文とともに見ていきます。

not A but B

(12) He speaks not Japanese but English.
彼は日本語ではなく英語を話す。

(13) I practiece hard not because I should, but because I want to.
私が一生懸命に練習するのは、しなければいけないからではなく、そうしたいからだ。

not A but B〉で「AではなくてB」という内容を表現することができます。この場合 but は「しかし」と訳すと不自然な場合が多いです。

また、〈B, not A〉でも同じ内容を表すことができます。

not only A but also B

(14) He speaks not only Japanese but also English.
彼は日本語だけではなく英語も話す。

(15) I practiece hard not only because I should, but also because I want to.
私が一生懸命に練習するのは、しなければいけないからだけではなく、そうしたいからだ。

not only A but (also) B〉で「AだけではなくてBも」という内容を表現することができます。この場合 but は「しかし」と訳すと不自然な場合が多いです。

また、この場合Bに重点が置かれていることは読解上でも文法上でも重要です。

Tips 動詞はBに合わせる

〈not only A but also B〉が主語に置かれた場合は 動詞の活用などはBに合わせます。これは内容の重点がBに置かれていることを考えると納得がいくと思います。

例) Not only I but also you are invited to the party.
私だけでなくあなたもパーティーに招待された。

It will not be long before …

(21) It will not be long before your dream comes true.
あなたの夢はまもなく実現するでしょう。

It will not be long before …〉で、「まもなく…する」という意味になります。

「…が起きるまでの時間が長くない」という直訳的な表現をわかりやすい日本語に直すと上のようになります。

before のように時や条件を表す副詞節の中では未来のことでも現在形が用いられることに注意が必要です。

過去のことを表す場合には〈It was not long before …〉で、「まもなく…した」という意味になります。

not 〜 until …

(22) We don’t understand how important it is until we lose it.
= It is not until we lose something that we understand how important it is.【強調構文】
私達は失って初めてその大切さを理解する。

not 〜 until …〉で、「…して初めて~する」という意味になります。

「…するまで」という until が使われていて「…するまで~しない」という直訳的な意味から「…して初めて~する」の意味になっています。

強調構文の形で使われることも多く、注意が必要です。

倒置

(16) Not until this morning did I find the truth.
今朝まで真実がわからなかった。

(17) Not only is she a singer but she is also a pianist.
彼女は歌手であるだけではなく、ピアニストでもある。

notが文頭に出て倒置が起きる場合があります。

このとき not が直後の語句を伴って文頭に出てくる場合でも必ず not は文全体を否定します。そのため、例文(13)の文章は元の形に直すと以下の形になります。

I didn’t find the truth untill this morning.

また〈not only A but also B〉の形も not only が前に出て倒置が起こる場合もあります。

倒置については以下の記事でさらに詳しく解説しています。
→現在作成中

not 以外の否定表現

否定表現はnot以外でも作ることができます。以下では簡単にそれらについて説明します。

never

never は「一度も〜ない・全く〜ない」という強い否定を表します。notよりも強い否定です。

(23) John never eats apple.
ジョンは決してリンゴを食べない。

not と同じように使うことができる場面も多い一方で、例文(15)のように三単現のsが必要になるなど not とは使い方が異なる点もあります。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

neither

(24) I can speak neither English nor Spanish.
私は英語もスペイン語も話せない。

(25) Neither opinion is correct.
どちらの意見も正しくない。

有名な形として〈neither A nor B〉があり「AもBも〜ない」という意味になります。

また、形容詞として使われると「どちらの…も〜ない」という意味になります。

neither はそれ自身に否定の意味が含まれた語です。そのため他の否定語とともに使われることはありません。

no/none/nothing

(26) There was no reason for me to be angry.
私が怒る理由はなかった。

(27) None of them had a pen.
彼らは誰ひとりとしてペンを持っていなかった。

(28) I have nothing to do.
私はすることがなにもない。

no は名詞を伴って 「1つの〜もない・少しの〜もない」という名詞の数や量がゼロであることを示すことができます。他にも様々な用法がありますが、詳しくはこちらで解説しています。

→現在作成中

none は〈none of+複数形の名詞・代名詞〉の形で使われ「どれも[誰も]〜ない」という意味になります。

nothing は「なにもない」という意味の名詞です。

それぞれこれら自身で否定の意味を持ちます。

準否定語の副詞

(29) I hardly [scarcely] know my neither.
私は近所の人をほとんど知らない。

(30) I seldom [reraly] see my family.
私はめったに家族にあわない。

hardly, scarcelyは「(程度が)ほとんどない」ことを表す準否定語です。

seldom, rarelyは「(頻度が)めったにない」ことを表す準否定語です。

準否定語についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
→現在作成中

準否定語の形容詞

(31) I have few friend in this school.
私は学校に友達がほとんどいない。

(32) There is little water in the bucket.
そのバケツの中にはほとんど水はありません。

a を伴わないで few, little を使った場合は 「ほとんど〜がない」と否定的な表現になります。

few は可算名詞につき「数がほとんどない」となる一方、little は不可算名詞につき「量がほとんどない」となります。

他にも様々な用法がありますが、詳しくはこちらの記事で解説しています。 →現在作成中

【発展】notの位置

〈動詞+that節〉が否定を伴う場合は not の位置に注意が必要です。

not が主節に含まれる場合と、that節に含まれる場合があり、その2つを代表する「don’t think 型」と「hope not 型」に分けて解説します。

今回はわかりやすくthat節の that を明示していますが省略されることも多いです。

don’t think 型

(18) I don’t think that the opinion is correct.
私はその意見が正しいとは思わない。

英語では think, believe などを使って「〜ではないと思う」と表現するときには、that節内の動詞を否定するのではなく主節の動詞を否定して例文(18)のようにすることが一般的です。

that節内の動詞を否定することも文法上は可能ですが一般的ではありません。

以下にこの形を取る動詞を表にまとめます。

動詞 意味
I don’t think, believe, suppose, imagine, expect 〜ではないと思う
It doesn’t seem 〜のようには思えない

hope not 型

(19) I hope that it does not rain tomorrow.
私は明日雨がふらないことを望んでる。

hope, be afreid などを使って否定の表現するときには、主節の動詞を否定するのではなくthat節内の動詞を否定して例文(16)のようにすることが一般的です。

以下にこの形を取る動詞などを表にまとめます。

動詞 意味
I hope that 〜 not … 〜が…ではないことを願う
I’m afraid [I fear] that 〜 not … 残念ながら〜が…ではないと思う

また、これらの表現では not のみで否定を含むthat節を代用することがあります。

(20) Can you come to the party? I’m afraid not.
パーティーに来ることができますか? 残念ながらできないと思います。

この例文の「I’m afraid not.」は「I’m afraid (that) I cannot come to the party.」と同じ意味になります。

反対に否定を含まないthat節の代用としては so があります。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題で定着度を確認しましょう。

練習問題

問1 次の文章を日本語に訳しなさい。

(1) I didn’t go on a trip this summer.

(2) Our coach told us not to give up.

(3) Plants need not only water but also the sun.

問2 次の英文の誤りを指摘し、正しく直しなさい。

(1) Not he but you is the leader of this project.

(2) My sister do not like swimming.

解答

問1

(1) 私はこの夏旅行に行かなかった。

(2) 監督は私達に諦めるなと言った。

(3) 植物は水だけではなく太陽も必要だ。

問2

(1) is→are

〈not A but B〉の構文では、動詞はBの方に合わせます。

(2) do→does

三人称単数の一般動詞の否定のときは〈does not 〜〉の形になります。

中学校で英語をはじめてすぐに習う「not」だけど、基本的な単語だからこそ奥が深いよね。普通に感覚で使っていることがほとんどだから、例えば 「not の品詞は?」って聞かれてすぐに「副詞」と答えられる人って実は意外と少ないんじゃないかな。

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