部分否定と完全否定の違い|表現の作り方と見分け方まで例文・練習問題付きで解説

更新日時 2021/11/05

英語の否定には部分否定と完全否定(全否定)の2つがあります。

特に部分否定は理解が難しく、完全否定と混同してしまう場合も多いためこの2つの違いを理解しておくことは重要になります。

この記事では、そんな部分否定と完全否定について違いや使い方などを中心で例文付きで解説します。

目次
  • 部分否定と完全否定の違い

  • 部分否定と完全否定の表現

  • 部分否定を作る副詞

  • 【大学受験英語対策】練習問題

部分否定と完全否定の違い

英語の否定には「すべてが〜というわけではない」のように一部分を否定する表現である部分否定と、「まったく〜ない」のように文全体を否定する表現の完全否定(全否定、全体否定)が存在します。

具体的には以下の例を見てみるとわかりやすいです。

(1) All of them are professional soccer players.
彼ら全員がプロサッカー選手だ。

(2) Not all of them are professional soccer players.
彼ら全員がプロサッカー選手というわけではない。

(3) None of them are professional soccer players.
彼らのうち誰もプロサッカー選手ではない。

(2)の not all は not が all を否定しているため「全てが〜なわけではない」という部分否定になっています。

(3)では「一つもない」という強い否定名詞である none が使われていて「彼らのうち誰も〜ではない」という完全否定になっています。

Tips Q&A

Q. (1)の例文の否定の形として
All of them are not professional soccer players.
とすることは可能なのでしょうか?

A. 可能ですが、部分否定・完全否定のどちらにも解釈できてしまいます。

(a) 彼ら全員がプロサッカー選手ではない。【完全否定】
(b) 彼ら全員がプロサッカー選手というわけではない。【部分否定】

実際には(a)と捉えられることが多いですが、曖昧な表現になってしまうので避けたほうが良いでしょう。

部分否定と完全否定の表現

部分否定と完全否定の表現についてわかりやすく表にまとめると以下のようになります。

部分否定 完全否定
3つ以上を否定 not all (of)
not ever
none (of)
no
no one
nobody
not any
2つを否定 not both (of) neither
not either

部分否定の表現

部分否定の表現は基本的に「すべて(両方)の人や物が〜というわけではない」という意味になります。

(4) Not every student knows the song.
= Not all students know the song.
生徒全員がその曲を知っているわけではない。

(5) I don’t know everything about it.
私はそれについてすべてを知っているわけではない。

(6) I don’t know everyone [everybody] in this room.
私はこの部屋にいる人全員を知っているわけではない。

(7) I don’t know both of his parents.
私は彼の両親をどちらも知っているわけではない。

not every+名詞〉〈not all+名詞〉で部分否定の表現ができます。この際、not every+単数形、not all+複数形になることに注意が必要です。

また、物に対しては not everthing、人に対しては not everyone [everybody] という表現が〈every+名詞〉の代わりとして使えます。

さらに「2つの人や物のうち片方は〜ない」という部分否定は〈not both (of)〉を使って表すことができます。

完全否定の表現

完全否定の表現は基本的に「すべて(両方)の人や物が〜ではない」という意味になります。

例文(8)〜(11)は上の見出しの例文(4)〜(7)と対比させて記載しているので、参照しながら学習してください。

(8) No student knows the song.
どの生徒もその曲を知らない。

(9) I don’t know anything about it.
= I know nothing about it.
私はそれについて何も知らない。

(10) I don’t know anyone [anybody] in this room.
= I know no one [nobody] in this room.
私はこの部屋にいる人をだれも知らない。

(11) I know neither of his parents.
= I don’t know either of his parents.
私は彼の両親をどちらも知らない。

no+名詞〉で完全否定の表現ができます。この際、no+単数形になることに注意が必要です。また〈not any+名詞〉はあまり使われません。

物に対しては not anything [nothing]、人に対しては not anyone [anybody] という表現が〈no+名詞〉の代わりとして使えます。

さらに「2つの人や物のうち両方とも〜ない」という完全否定は〈not either (of) [neither (of)]〉を使って表すことができます。

Tips 文頭の neither

neither+単数名詞〉〈neither of+複数名詞〉 は文頭に置くことができ、その際は単数扱いになります。

例)Neither number is correct.
どの数字も正しくない。

ただし、Not either, Not both は文頭に置くことはできません

部分否定を作る副詞

not の後に常時・完全・全体を表す副詞が続くとそれらの副詞の意味が否定され「完全に〜というわけではない」ような部分否定の意味になります。

He is always right.
彼はいつも正しい。

He is not always right.
彼はいつも正しいわけではない

また、常時・完全・全体を完全否定する際には nevernot at all を使います。

He is never right.
彼は常に間違っている。

This opinion is not correct at all.
その意見は完全に間違っている。

以下ではそれらの副詞をともなう表現について例文とともに解説していきます。

not always

not always で「いつも〜なわけではない」という意味の部分否定になります。

(12) He is not always at home on Sundays.
彼は日曜日にいつも家にいるとは限らない。

not necessaly

not necessaly で「必ずしも〜なわけではない」という意味の部分否定になります。

(13) The rich are not necessarily happy.
金持ちが必ずしも幸せなわけではない。

not completely [entirely, absolutely, totally]

not completely [entirely, absolutely, totally] で「完全に〜なわけではない」という意味の部分否定になります。

(14) His opinion isn’t completely wrong.
彼の意見が完全に間違っているわけではない。

not quite, not altogether

not quite, not altogether で「まったく〜なわけではない」という意味の部分否定になります。

(15) I’m not quite sure.
私はまったく確信しているというわけではない。

(16) He is not altogether a fool.
彼はまったくのバカというわけではない。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題で定着度を確認しましょう。

練習問題

問1 次の日本語に合うように( )内に適切な英語を入れなさい。

(1) 私は彼らをどちらも好きではない。

I like ( ) of them.

(2) 彼は必ずしも先生に反対しているわけではなかった。

He ( )( ) opposed to the teacher.

(3) 彼らのうち誰も医師ではない。

( )( ) them are doctors.

問2 次の文章を日本語に訳しなさい。

(1) Weather forecasts are not always right.

(2) I don’t know anything about the accident.

(3) Not every man likes money.

解答

問1

(1) neither

(2) wasn’t, necessarily

(3) None, of

問2

(1) 天気予報はいつも正しいとは限らない。

(2) 私はその事故について何も知らない。

(3) 誰もがお金が好きなわけではない。

部分否定と完全否定は日本語でも難しいよね。部分否定がうまく伝わらないと変に解釈されてしまうことも多いから英語を話す機会があったら注意してみよう。

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