英語の強調構文とは|it・what強調構文の使い方や見分け方まで例文で徹底解説

更新日時 2021/11/16

この記事では、英語の表現の一種である強調構文・強調表現について解説しています。

英語の表現技法として他に代表的なものでは、倒置・挿入・省略・同格があります。 以下の記事で詳しく解説しているので是非ご覧ください。

目次
  • 強調構文とは

  • 強調構文を作る手順

  • it強調構文の使い方

  • 疑問詞(what)強調構文の使い方

  • 語句を付け加える強調

  • 【大学受験英語対策】練習問題

強調構文とは

(1) I saw Yumi in the station.
私は駅でユミをみました。

(2) It was Yumi that I saw in the station.
私が駅で見たのはユミでした。

強調構文は、相手に特に伝えたい情報を強調して表すために使う表現技法です。

例文で考えると、
(1)では「ユミを見た」というただの事実を述べているだけですが、
強調構文を用いた(2)では「他の誰でもなく、ユミを見た」というニュアンスが生まれ、他との対比も際立つようになります。

主に書き言葉で用いられる表現です。

強調の手段としてはほかにも、語句を加えたり、語順を変えたりする方法があります。例えば倒置によって文頭の語句を強調することもできます。

倒置についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

内部リンク2394番

強調構文を作る手順

強調構文を普通の文から作る際の手順を(2)を参考に説明します。

it強調構文の作り方

it強調構文の場合は、It wasの直後に強調したい要素(ここでは Yumi)を入れ、thatの後にそのほかの要素(ここでは I saw)を入れます。

what強調構文の作り方

一方疑問詞(what)強調構文の場合、疑問詞の直後に強調するもの以外の要素(ここでは I saw)を入れ、be動詞の後に強調する要素(ここでは Yumi)を入れます。

it強調構文の使い方

(3) It was my brother that visited Nagoya last month.
先月、名古屋を訪れたのは私の兄です。

(3)のように、文章の中で特に相手に伝えたい情報を〈It is ~ that …〉の「~」に入れることで強調して伝えることができます。

(3)では私の兄が強調されており、「親でも友達でもなく私の兄が」というようなニュアンスが感じられます。

「~」に入れる語句としては 名詞(句・節)や副詞(句・節)、代名詞・疑問詞 などが考えられます。

以下の見出しでそれぞれについて解説していきます。

名詞

(4) It was the computer that he broke yesterday.
昨日、彼が壊したのはそのコンピュータだった。

(5) It was Shun who completed the task.
仕事を完了させたのはシュンだった。

(6) It was the house whose roof is painted blue.
屋根が青く塗られているのはその家だ。

強調語句には名詞を用いることができます。

(4)はthe printer、(5)はShun、(5)はthe house が強調されて伝わります。

(4)のように that を使うのが一般的ですが、
人を強調する場合に(5)のように who を用いたり、
(6)の whose のように所有格の代名詞を使ったりすることもあります。

代名詞

(7) It was him[he] who is responsible for this mistake.
この間違いに責任があるのは彼だ。

強調語句に代名詞を持ってくることも可能です。

強調語句が元々の文章の主語であっても、目的格で使われることが多いです。
(7)でも元々の文章の主語「he」が強調されていますが、強調構文では目的格の「him」が用いられます。

疑問詞

When did you meet Atsushi for the first time?
いつあなたはアツシに初めて会ったのですか。

(8) When was it that you met Atushi for the first time?
あなたがアツシに初めて会ったのは、いつのことだったのですか。

強調したい語句が疑問詞の場合、疑問詞が文頭に出て、
疑問詞+is it that …?〉の形になります。

この際の強調構文の作り方としては、ひとまず疑問詞を強調語句にした普通の文章を考えて、そのあとその文章を疑問文の形にするとわかりやすいです。

例文で考えると、まず when を強調語句にして「It was when that you met Atsushi for the first time.」とします。
そしてそのなかの when を文頭に置き、It と was を入れ替えて疑問文にすることで、(8)のように疑問詞の強調構文になります。

副詞

(9) It was last Sunday that I went to the stadium.
私がそのスタジアムに行ったのはこの前の日曜日だった。

(10) It was in Tokyo that she started to learn Japanese.
彼女が日本語を学び始めたのは東京だった。

強調語句には副詞を用いることもできます。

注意点

(11) It was in Osaka that she ate Takoyaki.
彼女がたこ焼きを食べたのは大阪だった。

× It was Osaka that she ate Takoyaki in.

副詞句を強調したい場合、例文のように句の一部分だけを前に持ってくるのではなく、副詞句の全部を前に持ってくる必要があります
特に前置詞をもとの場所に置いたままにする人が多いので注意しましょう。

(12) It is what you can do that really mattered.
本当に重要なのはあなたに何ができるかだ。

(13) It is because I care about you that I’m saying this.
私がこのことを言っているのはあなたを心配しているからです。

強調語句には名詞節、副詞節を用いることもできます。
(13)は名詞節が、(14)は副詞節が強調されています。

句と節について詳しく学びたい方は、以下の記事もご覧ください。
→現在作成中

It is not until ~ that …

(14) It was not until I feel ill that I came to realize the blessing of health.
私は病気になって初めて健康のありがたみを実感した。

例文のように〈It is not until ~ that …〉の形で「~して初めて…」という意味を表します。
よく出てくる表現なので覚えておきましょう。

形式主語(仮主語のit)と強調構文の見分け方

(15) It was Mary that got angry.
起こったのはメアリーだった。(it強調構文

(16) It is natural that you should get angry.
あなたが怒るのも当然だ。(形式主語構文

it強調構文と似たような表現に形式主語構文があります。
見分け方としては、

it is の後に続く語句が
名詞や代名詞、副詞の時にはit強調構文
形容詞・名詞の時には形式主語構文
と判断できます。ただこの方法では名詞に関しては見分けが難しいです。

もう一つの判断方法として、
that以下が完全な文にならないのが強調構文
完全な文になる場合は形式主語の文
とすることもできます。

疑問詞(what)強調構文の使い方

(17) What he does is to write manga.
彼がするのは漫画を描くことである。

疑問詞(what)強調構文は、例文のように〈What+S+V … is[was] ~〉の形で用います。
疑問詞(what)強調構文の強調語句は主に名詞が使われますが、他にも形容詞、不定詞、節などが使えます。それぞれの例を以下の見出しで解説していきます。

名詞

(18) What I bought was a luxury car made in Germany.
私が買ったのはドイツ産の高級車です。

(19) A luxury car made in Germany was what I bought.

疑問詞強調構文の強調語句に名詞を用いることができます。
(18)では a luxury car made in Germany が強調されています。

また、(19)のように強調語句が前方に置くこともできます。こういった文章を「反転疑似分裂文」といいます。

形容詞

Shinji is shy.
シンジは恥ずかしがりやです。

(20) What Shinji is is shy.
シンジは恥ずかしがりやです。

形容詞を疑問詞強調構文で用いると(20)のようになります。

ちなみに「is」が2つ並んでいるのは、元の文の「Shinji is」と、what強調構文の「what is」が組み合わさったためです。

不定詞

(21) What he does is (to) write articles in the newspaper.
彼がしていることは新聞の記事を書くことである。

(21)は不定詞を強調語句にしたものです。

疑問詞強調構文の強調語句にto不定詞が使われる場合、toは省略することが可能です。
そのため、(21)を
What he does is write articles in the newspaper.
としても良いです。

(22) What happened was that a lot of people donated to the disaster area.
たくさんの人が被災地に寄付をするということが起こった。

(23) What depressed people was how long I did not write any novel.
私が小説を書かなかった時間の長さが人々を落胆させた。

疑問詞強調構文で強調語句に節を使用した例文です。(23)は名詞節を、(24)は副詞節を強調しています。

語句を付け加える強調

この見出しでは、それを付け足すことで文の一部を強調することができる語句を紹介していきます。

動詞を強調する do

(24) Kazuya does look good in red.
カズヤは本当に赤が似合います。

(25) Do go and talk to him.
ぜひ彼のところに話をしに行きなさい。

〈do[does,did]+動詞の原形〉の形で「本当に[確かに]~する[した]」という強調の意味を表します。会話の際にはこのdo[does,did]は強く発音されます。

また、このdo[does,did]は(25)のように命令文でも使われることがあり、その指示を強める役割があります。

疑問詞の強調

(26) Why on earth would you do such a thing?
いったいどうしてそんなことをするのですか。

(27) What in the world are they doing?
彼らはいったい何をしているのですか。

疑問詞の直後に on earthin the world を置くことで、「いったい全体」と疑問詞の意味を強めることができます。
文末ではこの意味は出ません。

否定表現の強調

(28) I don’t watch television at all.
私はテレビを全く見ません。

(29) He’s not in the least interested in soccer.
彼はサッカーに少しも興味がない。

(30) I just[simply,absolutely] can’t understand her idea.
私には彼女の考えが全く理解できない。

(28)、(29)のように、否定語の後方に at allin the least (bit) を置くことで否定の意味が強調できます。

また(30)のように否定表現の前に justsimplyabsolutelyといった副詞を置くことで否定表現を強調できます。

強意の否定表現

以下の表現も否定表現を強調するものです。

強意の否定表現「少しも〜ない、決して〜ない」
  • by no means (not ~ by means)
  • in no sense (not ~ in any sense)
  • in no way (not ~ in any way)
  • no+名詞+whatever[whatsoever]
  • on no account (not ~ on any account)

名詞の強調

(31) This is the very book I have been looking for.
これぞまさしく私がずっと探していた本だ。

名詞の強調は very を名詞の直前に置くことで可能です。
まさに~、~そのもの」といった意味になります。

このときの very は the, this, that などの限定詞を前に伴います。

形容詞・副詞の強調

(32) I’m terribly tired today.
今日はとても疲れています。

(33) I told him over and over (again) to be careul.
私は彼に注意するように、何度も何度も繰り返し言った。

とても」を意味する
terriblyawfullydreadfullycompletely, absolutely
などの副詞は形容詞や他の副詞を強調します。
口語では dead(まったく、絶対に) なども使われます。

また 〜 and 〜 のように同じ語を繰り返すことでその語を強調することができます。(33)の例文では、 over を繰り返すことで、「何度も何度も」というニュアンスを出しています。

【大学受験英語対策】練習問題

練習問題

問1 次の英文で誤っている部分を訂正しなさい。
It was August that I went to Okinawa on.

問2 次の [ ] 内の語句を並び替え、強調構文にしなさい。
(訳)責められるべきはあの男です。
[who / is / blame / it / that / man / to / is].

問3 次の英文で( )にあてはまる語句を答えなさい。
Why( )did he do such a stupid thing?
1.around the world
2.on earth
3.all over the world

解答

問1
It was on August that I went to Okinawa.
(訳)
私が沖縄に行ったのは8月だった。
(解説)
it強調構文で副詞句を強調するときは、句の一部だけでなくすべてを前に持っていきましょう。頻出ポイントなので要チェックです。

問2
It is that man who is blame to.
(解説)
訳を純粋に英訳しようとすると it や who を入れる余地がありません。そこでこれらの要素を使う表現として強調構文を考えて、定義通りに文を作成していきます。

問3
3. on earth
(訳)
一体全体どうして彼はそんな馬鹿なことをしたのか。
(解説)
疑問詞の強調表現として、一般的に使われるのは on earth です。

〈It is not until ~ that …〉の形が出てきたら大体「~をはじめて実感した」みたいな人の成長を表すような文が多いような気がします。

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