ought toとは|意味や使い方、shouldとの違い・使い分けまで例文で解説

この記事では、ought to の意味と用法、should との違い、否定文・疑問文の作り方、過去の表し方などについて解説していきます。

ought to の用法

ought to には、「義務・忠告」と「推量」の2つの用法があります。ought to とよく比較される should にも同じような用法がありますが、should が主に主観的な判断を表すのに対し、ought to には客観的なニュアンスがあります。また、ought to は should ほど頻繁には使われません。

should については、こちらの記事で詳しく解説しています。

義務・忠告

(1) You ought to see a doctor at once.
あなたはすぐに医者に診てもらうべきだ。

(2) Drivers ought to obey the speed limit.
運転手は速度制限を守るべきだ。

(3) You ought not (to) smoke so much.
= You oughtn’t (to) smoke so much.
あなたはそんなにタバコを吸うべきでない。

(1)、(2)の ought to は
~すべきだ」「~した方がよい
という義務・忠告の意味を表します。

また(3)のように ought not (to) / oughtn’t (to) という否定形を用いると
~すべきでない」「~しない方がよい
という意味になります。

なお、ought to の否定形は ought not to (省略形は oughtn’t to)となり、to はしばしば省略されます

推量

(4) He ought to get to the office in an hour.
彼は1時間以内に会社に着くはずだ。

(5) It ought to be a beautiful day today.
今日はいい天気になるはずだ。

(6) You ought not (to) have any trouble finding the restaurant.
= You oughtn’t (to) have any trouble finding the restaurant.
あなたがそのレストランを見つけるのはむずかしくないはずだ。

(4)、(5)の ought to は
~のはずだ
という推量の意味を表します。

また(6)のように否定形を用いると、
~でないはずだ
という意味になります。

ought to の疑問文

ought to を使った疑問文は 〈Ought + 主語 + to + 動詞の原形〉 の語順になります。また、to はしばしば省略されます。

(7) Ought I (to) leave soon?
私はすぐに出かけるべきですか?

なお、この使い方は一般的ではなく、実際には Do you think を用いた形がよく使われます。

(8) Do you think I ought to leave soon?
私はすぐに出かけるべきだと思いますか?

〈ought to + have + 過去分詞〉

〈ought to + have + 過去分詞〉 の形で、過去の事柄に対する非難後悔推量などを表すことができます

(9) I ought to have gone to the party last night.
私は昨晩のパーティーに行くべきだった。

(10) You ought not to have turned left at that corner.
あなたはあの角を左折すべきではなかった。

(11) The meeting ought to have finished by now.
会議はもう終わったはずだ。

(9)と(10)は、過去の事柄に対する非難・後悔を表す用法です。肯定文では「~すべきだった(のにしなかった)」、否定文では「~すべきではなかった(のにした)」 という意味になります。

(11)は、過去の事柄に対する推量を表す用法で、「〜したはずだ」「〜だったはずだ」という意味になります。

なお、これらの用法が実際に使われることはあまりなく、ほとんどの場合、同じ意味を表す〈should + have + 過去分詞〉が使われます。

練習問題

最後に練習問題を解いてみましょう。

練習問題

問1 次の文を否定文に直しなさい。
He ought to be at the office.

問2 次の文を疑問文に直しなさい。
She ought to attend the meeting.

問3 次の文を英訳しなさい。
昨日あなたは私たちと一緒に来るべきだった。

解答

問1
He ought not to be at the office. / He oughtn’t to be at the office.
(解説)
to は省略可能です。

問2
Ought she to attend the meetng?
(解説)
to は省略可能です。

問3
You ought to have come with us yesterday. / You should have come with us yesterday.
(解説)
「過去の事柄に対する非難・後悔」の意味を表す「ought to + have + 過去分詞」(または「should + have + 過去分詞」)を使います。

ought to の理解を深めるために、should や had better などの記事も併せてご覧ください。