f1(x)=1+cosx=221cos2x(∵0≦x≦2π) である。
ここで、k∈N として fk(x)=21−2k1cos2kx と仮定すると、
fk+1(x)=21−2k1+fk(x)=221−2k+111+cos2kx=221−2k+11⋅221cos2k+1x=21−2k+11cos2k+1x(∵0≦x≦2π)
となる。したがって、数学的帰納法により、fn(x)=21−2n1cos2nx である。
このとき、
∫02πfn(x)dx=∫02π21−2n1cos2nxdx=21−2n1[2nsin2nx]02π=2−2−n⋅2n+1sin2n+1π=2−2−n⋅2n+1πsin2n+1π⋅π
である。
よって、n→∞lim2n+1π=0であるから、
n→∞lim∫02πfn(x)dx=n→∞lim2−2−n⋅2n+1πsin2n+1π⋅π=π
を得る。
見た目の複雑さに比べて意外と簡単な内容だと感じました。
・n=1,2,3,⋯ と実験したうえで、さらにそれを一般化すること
・2 倍角や半角の公式に似た形でありルートが外せると気づけること
・三角関数の極限で、角度をそろえて定数部分で無理やり調節する手法を知っていること
などが必要な問題だと思うので、受験生に解かせるのには良い問題ですね。
質問者からのお礼コメント
答えてくださった方々ありがとうございました
今後も何かいいのが思いついたら投稿しようと思うのでその時はよろしくお願いします