→曲率が等しい空間におけるRobertson-Walker計量におけるRobertson-Walker計量の式:
ds2=−c2dt2+A(t)2⎣⎡1−a2R21dR2+R2dθ2+R2sin2θdϕ2⎦⎤(1)
より(混同を防ぐため,式 (1) における R を ρ として記します),
g00=−1,g11=1−a2ρ2A(t)2,g22=A(t)2ρ2,g33=A(t)2ρ2sin2θ
また,これより,
g00=−1,g11=A(t)21−a2ρ2,g22=A(t)2ρ21,g33=A(t)2ρ2sin2θ1
これを用いて,(途方もない)計算をすると,
⎩⎨⎧R00=−3AA′′R11=1−a2ρ21(AA′′+2A′2+2a21)R22=ρ2(AA′′+2A′2+2a21)R33=ρ2sin2θ(AA′′+2A′2+2a21)
また,ここから,スカラー曲率は,
R=6(AA′′+A2A′2+A2a21)
と計算できます。さらに,
Rνμ=gλμRλν
を用いて,Rνμ を計算すれば,
⎩⎨⎧R00=3AA′′R11=R22=R33=A21(AA′′+2A′2+2a21)
また,Einsteinの重力場方程式も,gμλ と縮合をとれば,
Rνμ−21δνμR+Λδνμ=c48πGTνμ(2)
となります。
空間設定として,3次元的に空間の物質は止まっている,つまり,速度 vi (i=1,2,3) に対して,
vi=0
の場合を考えます。このとき,Tμν について,
T00=ρ0c2
であり,それ以外の成分は0です。よって,Tνμ については,
T00=ρ0c2
であり,それ以外の成分は0です。よって,式 (2) において,μ=ν=0 とすれば,
−3A2A′2−3A2a21+Λ=−c28πGρ0(3)
μ=ν=0 とすれば,
2AA′′+A2A′2+A2a21−Λ=0(4)
とくに,式 (3) はFriedmann方程式と呼ばれています。